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ディープウェル工法とは?1分でわかる意味、ウェルポイント工法との違い

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ディープウェル工法とは、250~600mm程度の井戸を掘り、地下水位の高低差により井戸内に地下水を集め、水中ポンプで強制排水する方法です。


集水を、重力により行うので、重力排水工法ともいいます。また、似た用語でウェルポイント工法があります。


今回は、ディープウェル工法の意味、施工方法、ウェルポイント工法の違いについて説明します。


ウェルポイント工法は、下記が参考になります。

ウェルポイント工法とは?1分でわかる意味、深さ、ディープウェル工法

ディープウェル工法とは?

ディープウェル工法では、地盤に250~600mmの井戸をつくります。


井戸内に流入する地下水を、水中ポンプにより強制排水します。


下図を見てください。ディープウェル工法は、地下水の集水(水を集めること)を、重力により行います。

ディープウェル工法

井戸を深く掘りポンプで排水します。すると、井戸内の水位は深くなり、周辺との地下水位に高低差が生じます。


この重力の影響で地下水は「上から下へ」と、井戸内に流れます。


重力で集水するので、重力排水工法ともいいます。また、根切り底にかま場を設けます。※かま場とは、集水ピット(水を集めるため、掘った部分)のこと。

釜場とは?1分でわかる意味、読み方、ピット、排水の方法


根切り面に勾配をつけ、かま場に水を集め、ポンプで排水します。かま場排水工法も、重力を利用した排水工法です。最も経済的な方法です。

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記事を書いた人

ハナダユキヒロ/建築学生が学ぶ「構造力学」

難解な構造力学、建築構造の用語を分かりやすく解説する専門家。高等専門学校在学中から建築学生が学ぶ「構造力学」を運営。その後、国立大学大学院⇒組織設計事務所⇒弊サイト運営に従事している。

著書:「わかる構造力学/工学社」、「わかる構造力学 改訂版/工学社」

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ディープウェル工法の施工

ディープウェル工法は、透水性の高い砂質土地盤で効果的です。


また、深井戸から砂などの不純物が流入しないよう、ストレーナーを設けます。


ストレーナーとは、不純物を取り除くろ過装置です。

ディープウェル工法とウェルポイントとの違い

ディープウェル工法とウェルポイント工法の違いを下記に整理しました。


ディープウェル工法 ⇒ 深い井戸を掘り、ポンプにより地下水位の強制排水を行う方法。深井戸の地下水位と周辺水位の高低差で、重力により地下水を集水できる。井戸の径は250~600mm程度。


ウェルポイント工法 ⇒ 揚水管(ウェルポイント)を先端に取り付けたパイプを、地盤に多数打ち込み、真空ポンプで強制排水する方法。パイプ径は100mm程度。

まとめ

今回はディープウェル工法について説明しました。ディープウェル工法は、井戸を深く掘り、ポンプにより地下水を排水する方法です。


深井戸内の地下水と周囲の地下水に高低差がつき、重力により集水できます。


同様の工法として、かま場排水工法も覚えてください。ウェルポイント工法も併せて参考にしてくださいね。

ウェルポイント工法とは?1分でわかる意味、深さ、ディープウェル工法

釜場とは?1分でわかる意味、読み方、ピット、排水の方法

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