建築学生が学ぶ構造力学

  1. HOME > 鋼構造の基礎 > snr400aとは?1分でわかる意味、規格、アンカーボルト、ss400との違い

snr400aとは?1分でわかる意味、規格、アンカーボルト、ss400との違い

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!大好評の用語集と図解集のセット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット(※既に26人にお申込みいただきました!)


snr400aは建築構造用圧延棒鋼の1つです。他のsnr鋼材に比べて、snr400aは溶接性が悪いです。よって、溶接する箇所に使えません。今回は、snr400aの意味、規格、アンカーボルトとの関係、snr400aとss400との違いについて説明します。snr400b、snr490bの規格、意味は下記の記事が参考になります。

snr400bとは?1分でわかる意味、ブレースとの関係、ss400、snr490b

snr490bとは?1分でわかる意味、規格、アンカーボルト、f値、sn490b

100円から読める!ネット不要!印刷しても読みやすいPDF記事はこちら⇒ いつでもどこでも読める!広告無し!建築学生が学ぶ構造力学のPDF版の学習記事

記事を書いた人

ハナダユキヒロ/建築学生が学ぶ「構造力学」

難解な構造力学、建築構造の用語を分かりやすく解説する専門家。高等専門学校在学中から建築学生が学ぶ「構造力学」を運営。その後、国立大学大学院⇒組織設計事務所⇒弊サイト運営に従事している。

著書:「わかる構造力学/工学社」、「わかる構造力学 改訂版/工学社」

LINEで質問したい方はこちら ⇒ 【好評】管理人にLINEで質問してみよう

snr400aとは?

snr400aとは、建築構造用圧延棒鋼の1つです。他に、snr400b、snr490bがあります。snr400、snr490bは下記の記事が参考になります。

snr490bとは?1分でわかる意味、規格、アンカーボルト、f値、sn490b

snr490bとは?1分でわかる意味、規格、アンカーボルト、f値、sn490b


また、建築構造用圧延棒鋼の特徴は下記の記事が参考になります。

建築構造用圧延棒鋼とは?1分でわかる意味、snr鋼材、規格、ブレース


snr400aは、他の材質と比べて化学成分の規定が緩いです。Siやmnの規定はなく、溶接性が悪い材質です。溶接個所にsnr400aは使わないよう注意してください。

snr400aの規格

snr400aの規格を下記に整理しました。

降伏強度

snr400aの降伏強度は下記です。

種類 降伏点、耐力(N/m㎡) 引張強度(N/m㎡) 降伏比(%)
径 mm
6以上 12以上 40超え 6以上 12以上
12未満 40以下 100以下 12未満 100以下
SNR400A 235以上 235以上 215以上 400以上 - -

snr400aは降伏比の規定がありません。塑性変形能力を期待するブレースなどには、snr400b材を使いましょう。※降伏比は下記の記事が参考になります。

降伏比が簡単にわかる2つのポイントとは?

化学成分

snr400aの化学成分は下記です。

種類 Si Mn P S
SNR400A 6mm以上 0.24以下 - - 0.050以下 0.050以下
100mm以下

snr400aは、snr400bなどに比べてsiやmnの規定が無いです。また、溶接割れに関する規定も無いです。snr400aは、溶接カ所には使えません。

snr400aのf値

snr400aのF値は、鋼材の厚さに応じて下記の値です。


鋼材の厚さが40mm以下 ⇒ 235 N/m㎡

鋼材の厚さが40mmを超え、100mm以下 ⇒ 215 N/m㎡


他材質と同様に、鋼材の厚さが大きくなるとF値が小さくなります。

snr400aとアンカーボルトの関係

アンカーボルトは伸び能力が必要です。アンカーボルトは柱脚に使いますが、柱(母材)より、アンカーボルトが先に壊れると、柱本来の性能が発揮できないためです。


snr400aは伸び能力のある鋼材です。よって、アンカーボルトへの利用が適切です。ただし、snr400aは溶接性が悪いです。アンカーボルトを溶接して留める場合は注意してください。

snr400aとss400の違い

snr400aとss400の違いを下記に整理しました。


snr400a  ⇒ 建築構造用圧延棒鋼の1つ。建築構造で使う棒鋼(棒状の鋼材)のこと。溶接性が悪い

ss400 ⇒ 一般構造用圧延鋼材のこと。建築だけでなく、色々な構造物の材質として使う。snr400aと同様に、溶接性は悪い。


ss400は下記の記事が参考になります。

ss400とは?1分でわかる意味、規格、密度、成分、板厚、フラットバー

まとめ

今回はsnr400aについて説明しました。意味が理解頂けたと思います。snr400aは、建築構造用圧延棒鋼の1つです。他のsnr鋼材と比べると、溶接性に劣ります。snr400aはアンカーボルトなどの利用が期待されますが、溶接できないことを覚えてくださいね。他材質との違いも理解しましょう。下記の記事が参考になります。

snr490bとは?1分でわかる意味、規格、アンカーボルト、f値、sn490b

snr490bとは?1分でわかる意味、規格、アンカーボルト、f値、sn490b

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!大好評の用語集と図解集のセット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット(※既に26人にお申込みいただきました!)


▼スポンサーリンク▼

▼【好評!】管理人おすすめ▼

▼用語の意味知らなくて大丈夫?▼

建築学生が学ぶ「構造力学」の用語集

▼同じカテゴリの記事一覧▼

▼カテゴリ一覧▼

▼他の勉強がしたい方はこちら▼

建築構造がわかる基礎図解集

noteで学ぶ建築士試験の構造

ゼロから建築士試験の構造を勉強しよう~!

ゼロから学ぶ建築士試験の構造

【好評】LINEで質問!

管理人に質問してみる?

友だち追加

わかる1級建築士の計算問題解説書

計算の流れ、解き方がわかる!1級建築士【構造】計算問題解説集

【初回資料が今だけ無料!】1日約13円で情報をアップデート!

有料メルマガを無料で見てみませんか?⇒ 忙しい社会人、学生のためのビルディング・アップデート

わかる2級建築士の計算問題解説書!

【30%OFF】一級建築士対策も◎!構造がわかるお得な用語集

建築学生が学ぶ「構造力学」の用語集
pdf版の学習記事

更新情報

プロフィール

建築の本、紹介します。▼

すぐにわかる構造力学の本

▼【好評!】管理人おすすめ▼

同じカテゴリの記事一覧

Topへ >>

  1. HOME > 鋼構造の基礎 > snr400aとは?1分でわかる意味、規格、アンカーボルト、ss400との違い
  2. 1級の過去問(計算)解説
  3. 限定メルマガ
  4. わかる建築構造の用語集・図解集
  5. 1頁10円!PDF版の学習記事