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鉄筋の断面積は規格で決まっています。規格の断面積と、計算で求めた断面積はやや違います。これは、鉄筋表面の突起(リブ)が影響しています。今回は、鉄筋の断面積の求め方、規格、丸鋼の断面積と違いについて説明します。鉄筋のサイズと規格、鉄筋と丸鋼の違いは下記が参考になります。
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鉄筋の断面積は、規格で決まっています。下記に、一般的に使う鉄筋のサイズ(呼び名)と断面積を示します。
呼び名 | 単位重量(kg/m) | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
D6 | 0.249 | 32 | 64 | 96 | 128 | 160 | 192 | 224 | 256 | 288 | 320 |
D8 | 0.389 | 50 | 99 | 149 | 198 | 248 | 297 | 347 | 396 | 446 | 495 |
D10 | 0.560 | 71 | 143 | 214 | 285 | 357 | 428 | 499 | 570 | 642 | 713 |
D13 | 0.995 | 127 | 254 | 381 | 508 | 635 | 762 | 889 | 1016 | 1143 | 1270 |
D16 | 1.56 | 199 | 398 | 597 | 796 | 995 | 1194 | 1393 | 1592 | 1791 | 1990 |
D19 | 2.25 | 287 | 574 | 861 | 1148 | 1435 | 1722 | 2009 | 2296 | 2583 | 2870 |
D22 | 3.04 | 387 | 774 | 1161 | 1548 | 1935 | 2322 | 2709 | 3096 | 3483 | 3870 |
D25 | 3.98 | 507 | 1014 | 1521 | 2028 | 2535 | 3042 | 3549 | 4056 | 4563 | 5070 |
D29 | 5.04 | 642 | 1284 | 1926 | 2568 | 3210 | 3852 | 4494 | 5136 | 5778 | 6420 |
D32 | 6.23 | 794 | 1588 | 2382 | 3176 | 3970 | 4764 | 5558 | 6352 | 7146 | 7940 |
D35 | 7.51 | 957 | 1914 | 2871 | 3828 | 4785 | 5742 | 6699 | 7656 | 8613 | 9570 |
D38 | 8.95 | 1140 | 2280 | 3420 | 4560 | 5700 | 6840 | 7980 | 9120 | 10260 | 11400 |
D41 | 10.5 | 1340 | 2680 | 4020 | 5360 | 6700 | 8040 | 9380 | 10720 | 12060 | 13400 |
構造設計の実務に携わる予定の方は、D10~D29の断面積は暗記すると良いでしょう(実際に設計を続けると、嫌でも暗記するようになります)。
鉄筋のサイズの種類、意味は、下記が参考になります。
鉄筋の断面積に関する規格を下図に示します。
上図の規格は、鋼材表に掲載されています。構造設計では、鋼材の規格値が重要です。鋼材表をお持ちでない方は、是非取り寄せるようにしましょう。
丸鋼の径、断面積などの規格を、下表に示します。
φ mm | 単位重量 kg/m | 断面積 m㎡ | 周長 mm |
4ページ | 0.99 | 13 | 12.6 |
5 | 0.154 | 20 | 15.7 |
6 | 0.222 | 28 | 18.8 |
7 | 0.302 | 38 | 22.0 |
8 | 0.395 | 50 | 25.1 |
9 | 0.499 | 64 | 28.3 |
12 | 0.888 | 113 | 37.7 |
13 | 1.04 | 133 | 40.8 |
16 | 1.58 | 201 | 50.3 |
19 | 2.23 | 284 | 59.7 |
22 | 2.98 | 380 | 69.1 |
25 | 3.85 | 491 | 78.5 |
28 | 4.83 | 616 | 88.0 |
32 | 6.31 | 804 | 100.5 |
丸鋼は、鉄筋と違い表面の突起が無いです。9mmの丸鋼は、直径9mmの丸い棒鋼と考えてください。よって、丸鋼の断面積は、計算により求めることが可能です。例えばφ6の断面積は、
3×3×3.14=28.26m㎡ ⇒ 28.0
ですね。鉄筋(異形鉄筋)の断面図を下図に示します。
鉄筋のD16とは、リブを含めた直径です。リブの無い箇所は、直径が16mmより小さいです。よって、丸鋼の断面積に比べて、鉄筋の断面積は小さくなります。下記に、丸鋼と鉄筋の断面積を比較しました。
丸鋼 φ16の断面積 ⇒ 201m㎡
鉄筋 D16の断面積 ⇒ 199m㎡
その他、丸鋼と鉄筋の違いは下記が参考になります。
丸鋼とは?1分でわかる意味、規格、サイズ、読み方、重量、材質
鉄筋の断面積は、表面のリブにより詳細な値の計算は難しいです。ただ、概算(近からず遠からずの値)は求められます。
例えばD16はリブを含めて直径16mmの棒鋼です。リブを考慮した計算が面倒なので、16mmの棒鋼と考えましょう。よって断面積は、
A=8×8×3.14=201m㎡
です。実際の値は199m㎡なので、やや大きいですが概算としては問題ないでしょう。
今回は鉄筋の断面積について説明しました。意味が理解頂けたと思います。まずは鉄筋の断面の特徴を理解しましょう。よく使う鉄筋のサイズの断面積は、暗記すると良いですね。丸鋼との違いも勉強しましょう。下記が参考になります。
丸鋼とは?1分でわかる意味、規格、サイズ、読み方、重量、材質
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