建築学生が学ぶ構造力学

建築学生が学ぶ構造力学
  1. HOME > 構造計算の基礎 > アルミの線膨張係数は?1分でわかる値、計算、鉄との違い

アルミの線膨張係数とは?値・計算式と鉄・コンクリートとの違い(一覧表)

この記事の要点

アルミは熱で伸びやすく、線膨張係数は鉄の約2倍です。サッシや外装パネルにアルミを使う建築では、温度差による伸び縮みを吸収するディテールが必要になります。「10m×50℃差でどれだけ伸びるか」という計算が実務で必要になります。

このページではアルミの線膨張係数の値・計算式・主要材料との比較一覧と、建築外装での伸び縮み対策を解説します。

鉄の線膨張係数が約1.2×10-5なので、鉄の値の2倍以上です。

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット


アルミの線膨張係数は約2.4×10-5(1/℃)です。

アルミには色々な種類があります。

種類ごとに線膨張係数の値も変わりますが(2.36×10-5、2.38×10-5など)、概ね2.4×10-5を使えば良いでしょう。

なお、鉄の線膨張係数が約1.2×10-5なので、鉄の値の2倍以上です。

これは「アルミの方が2倍も温度変化の影響を受けやすい」ことを意味します。

今回はアルミの線膨張係数の値、計算、鉄との違いについて説明します。

線膨張係数の意味、鉄の線膨張係数の値は下記が参考になります。

線膨張係数とは?鉄・コンクリートの値と計算式・単位(1/℃)

鉄・SS400の線膨張係数とは?値・単位・温度依存性と伸びの計算

100円から読める!ネット不要!印刷しても読みやすいPDF記事はこちら⇒ いつでもどこでも読める!広告無し!建築学生が学ぶ構造力学のPDF版の学習記事

アルミの線膨張係数は?値と計算

アルミの線膨張係数は2.4×10-5(1/℃)です。

単に「アルミ」といっても色々な種類があります。

さらに種類ごとに線膨張係数の値が少し変わります。

例えばA5056の値は2.43×10-5(1/℃)ですが、A7075の値は2.36×10-5(1/℃)です。


とはいえ概ね2.4×10-5(1/℃)と考えて差し支えないでしょう。線膨張係数は下式で計算します。


α=(ΔL/L)×(1/ΔT)


上式を変形すると、温度変化ΔTによる変形量ΔLは下式で計算します。


ΔL=αLΔT


具体的にアルミ材の温度変化による変形量を計算しましょう。ΔLが1℃(20℃⇒21℃になったとき等)、L=1000mm、α=2.4×10-5(1/℃)とします。ΔLは


ΔL=αLΔT=2.4×10^(-5)×1000×1=0.024mm


です。線膨張係数の計算は下記も参考になります。

線膨張係数とは?鉄・コンクリートの値と計算式・単位(1/℃)

アルミと鉄の線膨張係数の違い

アルミと鉄の線膨張係数の違いを下記に示します。


アルミの線膨張係数 ⇒ 2.4×10-5(1/℃)

鉄の線膨張係数 ⇒ 1.2×10-5(1/℃)


上記の通り、アルミの線膨張係数は鉄の2倍も大きいです。温度変化による変形は、線膨張係数の値に比例します。よって、アルミは鉄の2倍も「温度変化で変形する」ということです。


アルミはベランダの手すり等に使うことがあります。部材の長さが大きくなると温度変化による変形量も大きいです。また鉄よりも温度変化の影響を受けやすいことから、適切な長さで「伸縮調整部」を設ける必要があるでしょう。

混同しやすい用語

アルミの線膨張係数と鉄の線膨張係数

アルミの線膨張係数は約2.4×10-5(1/℃)で、鉄の約1.2×10-5の2倍です。

温度変化が同じでも、アルミは鉄より2倍大きく変形します。

線膨張係数と温度変形量

線膨張係数は温度1℃あたりの変形率(ひずみ)を表します。

温度変形量は「線膨張係数×部材長さ×温度変化量」で計算します。

アルミと鉄の剛性(弾性係数)

アルミの弾性係数は約70,000N/mm2で、鉄(205,000N/mm2)の約3分の1です。

変形しやすい(剛性が低い)点も温度変形の検討で考慮が必要です。

試験での問われ方|管理人の一言

試験ではアルミの線膨張係数(約23×10⁻⁶/℃)と鉄(約12×10⁻⁶/℃)の違いが問われます。アルミは鉄の約2倍膨張するため、外装や建具の設計で温度変化による伸縮を考慮する必要があります。

「長さ×線膨張係数×温度差=伸び量」という計算式も試験に出ます。10mのアルミ部材が50℃変化した場合の伸び量(約11.5mm)を概算できるようにしておきましょう。(一級建築士 頻出:アルミの線膨張係数と「長さ×線膨張係数×温度差=伸び量」の計算が繰り返し出題)

アルミの線膨張係数を整理した表を示します。

項目内容備考
アルミの線膨張係数約2.4×10-5(1/℃)種類により2.36〜2.43×10-5の範囲
鉄の線膨張係数約1.2×10-5(1/℃)アルミの約1/2
温度変形量の計算式ΔL=α×L×ΔTαは線膨張係数、Lは部材長さ、ΔTは温度変化

まとめ

今回はアルミの線膨張係数について説明しました。アルミの線膨張係数は2.4×10-5(1/℃)です。鉄の2倍と覚えておくと簡単です。温度変化で鉄よりも変形しやすい材料です。部材長さに注意しましょう。線膨張係数の詳細など下記も参考になります。

線膨張係数とは?鉄・コンクリートの値と計算式・単位(1/℃)

鉄・SS400の線膨張係数とは?値・単位・温度依存性と伸びの計算

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット

この記事の内容を○×クイズで確認する

この記事で学んだ内容は、無料の○×問題集でも確認できます。

意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

ゼロ所長の構造力学問題集で確認する

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

▼用語の意味知らなくて大丈夫?▼

建築学生が学ぶ「構造力学」の用語集

▼同じカテゴリの記事一覧▼

▼カテゴリ一覧▼

▼他の勉強がしたい方はこちら▼

建築構造がわかる基礎図解集

【無料】ゼロ所長が解説!建築士試験の構造を効率よく学ぶ

・試験に出るポイントをわかりやすく解説

・今すぐnoteで学ぶ ⇒  ゼロから学ぶ建築士試験の構造

わかる1級建築士の計算問題解説書

計算の流れ、解き方がわかる!1級建築士【構造】計算問題解説集

わかる2級建築士の計算問題解説書!

【30%OFF】一級建築士対策も◎!構造がわかるお得な用語集

建築学生が学ぶ「構造力学」の用語集
pdf版の学習記事

プロフィール

建築の本、紹介します。▼

すぐにわかる構造力学の本

同じカテゴリの記事一覧

Topへ >>

  1. HOME > 構造計算の基礎 > アルミの線膨張係数は?1分でわかる値、計算、鉄との違い
  2. 1級の過去問(計算)解説
  3. わかる建築構造の用語集・図解集
  4. 1頁10円!PDF版の学習記事