この記事の要点
鉄骨造の構造計算をするとき、「この鋼材はJISの何番か」を確認することがある。
SS400、SN400、BCR295など、鋼材のJIS規格番号は強度・用途の分類を意味しており、設計で引用する材料特性値がそこから決まる。
JIS規格はコンクリート・木材にも存在し、建築材料全般に関わる。
設計図書での記載方法と、確認申請で求められるJIS適合証明の扱いも把握しておくと役立つ。
工業製品の品質を確保する規格です。
この記事では、jisとは何か、建築とどう関係するのかを整理します。
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jisとは、日本工業規格のことです。
工業製品の品質を確保する規格です。
jis製品にはjisマークがつけられます。
建築物に使う構造材料は、基本的にjisかjas規格品を使います。
今回は、jisの意味、建築との関係、材料、建築図面の記号について説明します。
※なお、建築物に使ってよい材料を、指定建築材料といいます。詳細は下記の記事が参考になります。
指定建築材料とは?意味・材料の一覧とJIS・あと施工アンカーの扱い(建築基準法)
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jisとは、日本工業規格のことです。工業製品の品質を確保する目的があります。Jisに認可された材料は、jisマークがついています。
jisは「じす」と読みます。なお、似た用語でjasがあります。「じゃす」と読みます。なお、日本語では、
jis ⇒ 日本工業規格(にほんこうぎょうきかく)
jas ⇒ 日本農林規格(にほんのうりんきかく)
と読みます。
建築物の構造部材や、主要構造部に使ってよい材料は、「指定建築材料」とします。指定建築材料の中には、
・Jis規格品
・Jas規格品
・国土交通大臣の認定をうけたもの
があります。鉄筋コンクリート造や鉄骨造に使う材料は、jis規格品がほとんどです。木造建築物は、jas規格品とします。Jas規格品は「日本農林規格」です。※指定建築材料の意味は、下記の記事が参考になります。
指定建築材料とは?意味・材料の一覧とJIS・あと施工アンカーの扱い(建築基準法)
jisでは、製品だけでなく、「図面記号」も規定されます。建築で使う図面記号やハッチングが示されています。下記のjis規格が、建築製図に関する規定です。
jis A0150 建築製図通則
一級建築士試験は、2次試験で製図を行います。製図試験は手書きなので、記号を覚えていないと書けませんね。当然、適当な記号を書いては、合格できません。
ただし、実務では厳密にjisの建築記号によらないケースも多いです。「意味が通じればよい」という方もみえます。
実は、建築物には、jis規格でないのに「一般的に使われる材料」があります。その1つが、
トルシア型高力ボルト(S10T)
です。トルシア型高力ボルトは、高力ボルトの種類の1つです。施工性が良いことから、ほとんどの鉄骨造で、S10Tを使います。S10Tはjis規格品では無いですが、国土交通大臣の認定を受けた材料です。
※トルシア型高力ボルトの意味、高力ボルトの特徴は、下記の記事が参考になります。
トルシア型ボルトとは?1分でわかる意味、特徴、重量、長さ、メーカー
高力ボルトとは?読み方・種類(F10T・S10T)・規格・摩擦接合の特徴
JISを整理した表を示します。
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| JISの定義 | 日本工業規格 | 工業製品の品質を規定 |
| 建築材料との関係 | 鋼材・コンクリートなどJIS規格品を使用 | 指定建築材料として規定 |
| 図面記号 | 建築図面でJIS規格の記号を使用 | 例:鋼材断面記号など |
今回はjisについて説明しました。
意味が理解頂けたと思います。
Jisは、日本工業規格のことです。
工業製品の品質を確保する目的があります。
建築材料は、jis規格品を使うことが多いです。
指定建築材料の意味も、併せて理解しましょう。
下記の記事が参考になります。
指定建築材料とは?意味・材料の一覧とJIS・あと施工アンカーの扱い(建築基準法)
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この記事で学んだ内容は、無料の○×問題集でも確認できます。
意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
試験では鋼材のJIS規格(SS400・SN400など)と許容応力度の関係が問われます。SN材はSS材に比べて降伏比や溶接性に関する規定が追加されており、耐震用途での使い分けが出題されることがあります。
JIS規格はコンクリート・木材にも存在します。「JIS認証品を使用すること」という仕様書の記載の意味を理解しておくと、施工管理上の判断にも役立ちます。