この記事の要点
梁下は、梁の下端からスラブ上までの高さを意味します。
梁下寸法ともいいます。
この記事では、梁下とは何かを整理します。
【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット
梁下は、梁の下端からスラブ上までの高さを意味します。梁下寸法ともいいます。空間として有効に使える寸法は梁下からスラブ上までなので、大切な寸法です。今回は、梁下の意味、読み方、梁下寸法と梁下有効、梁下フカシの意味について説明します。
※梁については下記が参考になります。
柱・梁とは?役割の違い・柱梁接合部・剛比の計算をわかりやすく解説
100円から読める!ネット不要!印刷しても読みやすいPDF記事はこちら⇒ いつでもどこでも読める!広告無し!建築学生が学ぶ構造力学のPDF版の学習記事
梁下とは、梁の下端からスラブ上までの寸法です。下図をみてください。これが梁下(梁下寸法)です。
一般的なマンションは、下図のように梁型(梁の形)がみえます。梁型はないほうが、開放的で部屋を広く使うことが可能です。
梁が大きくなると梁下が狭くなり、所定の天井高を確保するため、階高を大きくする必要があります。※階高、天井高については下記の記事が参考になります。
建築のSL,GL,FLとは?1分でわかる意味、CHとの違い、図面の表記法
階高を大きくすると工事費が増えるので、梁下を確保しつつ必要な天井高を確保すると経済的です。
梁下は「はりした」と読みます。また、関連用語の読み方を下記に示します。
梁下さえ読めれば、あとは良く知っている言葉ですね。
梁下寸法は、梁下と同じ意味と考えてください。実務では、両方の言い方をします。個人的には、「梁下」というよりも「梁下寸法」の方が、意味が明確かと思います。
後述する梁下有効と似た意味なので、注意してください。
梁下有効とは、梁下端からスラブ上まで「必ず必要な」高さです。
梁下や梁下寸法は、単にその寸法を明示するだけですが、梁下有効と書くだけで、「必ず確保した梁下寸法」という意味になります。
倉庫や車庫、屋外駐車場など、「高さがあるものを収容する施設」に使う用語です。
例えば、倉庫に機械を搬入するため、有効5mの寸法が必要とします。5mに対して、梁下寸法が4mだと、機械が搬入できませんね。梁下寸法が有効で5m欲しいなら、梁下有効5mと表現します。
なお、建築で「有効高さ」「有効長さ」は、内法寸法のことです。詳しくは下記の記事が参考になります。
梁下フカシとは、梁下をふかす(増し打ちすること)です。※フカシの意味については下記の記事が参考になります。
ふかし(フカシ)とは?コンクリート躯体・壁・梁への適用を解説
鉄筋コンクリート造の場合、梁と各部材の納まりが悪い場合、フカシます。梁下をふかすので、「梁下フカシ」です。
混同しやすい用語
梁下(はりした)
梁の下面(底面)です。
梁下の高さは天井高さやFL(フロアレベル)からの関係で決まります。
梁天(はりてん)・天端(てんば)
梁の上面(上端)です。
天端はスラブ天端や梁天端などで使われ、基準レベルの設定に使います。
梁下フカシ
梁の下側にコンクリートを増し打ち(ふかす)することです。
各部材の納まり調整や仕上げの取り付けに使います。
梁下を整理した表を示します。
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 梁下(はりした) | 梁の下端からスラブ上までの高さ | 天井高・階高の設定に影響する |
| 梁下有効(はりしたゆうこう) | 必ず確保すべき梁下の最小寸法 | 倉庫・車庫等で必要高さを指定 |
| 梁下フカシ | 梁の下側にコンクリートを増し打ちすること | 部材の納まり調整に使用 |
今回は梁下について説明しました。梁下の意味が理解頂けたと思います。梁下の寸法は、天井高、階高の設定に関係します。各寸法の関係を理解してください。下記の関連記事も併せて参考にしてください。
建築のSL,GL,FLとは?1分でわかる意味、CHとの違い、図面の表記法
【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット
この記事の内容を○×クイズで確認する
この記事で学んだ内容は、無料の○×問題集でも確認できます。
意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
試験では梁下寸法(梁の下端から床または地盤面まで)が有効な室内空間や設備スペースに影響する点で問われます。梁下有効高さは居室の天井高と関係しますので、建築基準法の最低天井高(2.1m)も合わせて確認しましょう。
構造図では梁下フカシ(梁の下部に増し打ちするコンクリート)が示されることがあります。仕上げ面と構造体面の違いを正確に読み取ることが、施工図・設計図の理解に必要なスキルです。