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固定荷重と積載荷重の違いは下記の通りです。
今回は固定荷重と積載荷重の違い、それぞれの意味と考え方について解説します。固定荷重、積載荷重の詳細は下記が参考になります。
固定荷重と積載荷重の違いを下記に示します。
下図をみてください。固定荷重は、柱や梁、壁、スラブなど建物そのものの重さです。
積載荷重は、人や物、家具等の重さです。2つの荷重には構造的に大きな違いがあります。それは
ことです。
固定荷重は建物の自重(じじゅう)なので、建物が一度でき上ってしまえば、その重さの大きさは変わることがありません。
一方で積載荷重は、人や物の重さです。人や家具は動くことがありますし、人の多さも変動します。
以上より、固定荷重は「単位体積重量、大きさ(断面、長さ)」がわかれば計算できます。一方で、積載荷重は
変動します。居室の"どこ"に"何が"置かれるのかは居室の使われ方で変わります。よって"居室の種類(使われ方)"に応じて、「建築基準法で規定される規定値」を用います。
なお、積載荷重は、英語ではLive Loadと表現し、構造設計ではLLと書くことが多いです。
それでは固定荷重、積載荷重についてそれぞれ解説します。
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固定荷重は建物そのものの重さ(自重)で、具体的には下記があります。
積載荷重との見分け方としては「大きさや位置が変わらないこと」です。一度でき上って大きさ、位置が変わることが無いのであれば固定荷重です。
上記の特徴より固定荷重は英語でDead Loadと表し、構造計算書では略してD.L.と書くとも多いです。
固定荷重のDLとは?1分でわかる意味、LL、TLとの違い、Gの意味
固定荷重は建物の自重ですから計算で求められます。たとえば、鉄筋コンクリート造の柱で断面が500mm×500mm角、長さが6mとします。柱の自重は
です。また、床に作用する固定荷重は、床を支える構造部材(たとえばスラブ)、仕上げ材の平米当たりの重量です。鉄筋コンクリート造のスラブ厚が150mm、仕上げ材が600Nのとき、床の固定荷重は
のように計算できます。
積載荷重は人や物品(家具など)の重さです。
私たちが建物の中を自由に歩き回るように、模様替えをして家具の位置や種類を変えるように、人や物品の荷重の大きさ、作用位置は変わります。
そこで積載荷重は「居室の種類」に応じて、部屋の使い方、荷重の位置、荷重の大きさを整理し、統計的に調整した値が示されています。
イメージとしては、不特定多数の人が使う居室(百貨店、集会室、廊下)や、物品が多い居室(図書室など)は積載荷重の値が大きく設定されています。
また、固定荷重、積載荷重を「長期荷重」といいます。長期荷重は、建物が存在する限り、作用する荷重です。
積載荷重は居室の種類に応じて、単位面積当たりの荷重が設定されています。
下図に積載荷重を示します。下図は、建築基準法施行令第85条で規定された値ですが、各団体、地方自治体、各省庁による規準で居室の区分、値が違う場合があるので注意が必要です。
今回は、固定荷重と積載荷重の違いについて説明しました。固定荷重は建物自身の重さ(建物の自重)、積載荷重は人や物品(家具など)の重さです。両者の大きな違いは「荷重の大きさ、作用位置が変動するか否か」です。固定荷重の大きさ、作用位置は不変です。一方、人や物品の重さ、位置は変わるので、居室の種類に応じて、積載荷重の大きさ、作用位置は変わるので、荷重の位置、荷重の大きさを整理し、統計的に調整した値が示されています。固定荷重、積載荷重の詳細は下記が参考になります。
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