この記事の要点
住宅の「耐積雪等級」は積雪に対する構造強度を評価する指標で、等級1が建築基準法最低基準、等級2がその1.25倍以上の強度を持つ設計です。
雪の多い地域では等級2が推奨されますが、一般区域か多雪区域かで積雪荷重の計算が異なります。
このページでは耐積雪等級の定義・等級1と等級2の違い・積雪荷重の計算方法と多雪区域の基準を解説します。
耐積雪等級には1と2があります。
この記事では、耐積雪等級とは何か、等級1と2はどう違うのか、一般区域と多雪区域の違いを整理します。
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耐積雪等級とは、住宅の積雪(台風など)に抵抗する度合いを示したものです。
耐積雪等級には1と2があります。
2の方が1より高級(より強い積雪荷重に耐える仕様)です。
今回は耐積雪等級の意味、一般区域と多雪区域による違い、耐積雪等級1と2の違いについて説明します。
※積雪荷重の記事を理解すると、今回の記事をスムーズに読めます。
下記が参考になります。
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耐積雪等級とは、住宅の積雪荷重に抵抗する度合いを示したものです。但し、耐積雪等級は「多雪区域でのみ」考慮します。一般区域では、耐積雪等級は考えなくても良いのです。
耐積雪等級は、住宅の品質確保の促進等に関する法律で規定されます(以降、品確法)。※耐積雪等級の他に、耐震等級、耐風等級があります。
耐風等級については下記が参考になります。
耐風等級とは|等級1・2の違いと台風対応の設計基準をわかりやすく解説
耐積雪等級には等級2、1があります。下記に意味を整理しました。
耐積雪等級1は建築基準法と同等の性能です。では、耐積雪等級1は「どの程度の積雪荷重を考えているのか」と気になりますよね。後述しますが、耐積雪等級1は、
極めて稀に発生する積雪荷重に、構造躯体が倒壊、崩壊等せず、かつ稀に発生する積雪荷重に構造躯体が損傷しないこと
と規定されます。耐積雪等級2は、上記の1.2倍以上の余力がある、という意味ですね。また、極めて稀に発生する積雪に対しては、「倒壊、崩壊しないこと」なので、損傷する可能性はあります。
耐積雪等級は、「多雪区域でのみ」考慮します。よって、一般区域で耐積雪等級を考える必要は無いです。多雪区域と一般区域は下記の違いがあります。
詳細は下記が参考になります。
さて、耐積雪等級による極めて稀に発生する積雪による力、稀に発生する積雪による力は下記の定義です。
※令86条は積雪による力に関する規定です。下記が参考になります。
「稀に発生する積雪による力」とは、50年に一度の再現期間(発生確率)の積雪を考えています。「極めて稀に発生する積雪による力」は、500年に一度の再現期間(発生確率)です。
例えば北海道や東北、北陸は多雪区域が多いです。積雪が1mを超えると、とても大きな荷重になるので注意したいですね。※例えば、2.0mの積雪の場合、積雪による平米荷重=180kg/㎡もある。
耐積雪等級1と2の違いを下記に整理しました。
・稀に発生する積雪に対して、構造躯体が損傷しないこと。
・極めて稀に発生する積雪による力(稀に発生する積雪による力の1.4倍と定義)に、構造躯体が倒壊、崩壊等しないこと。
・稀に発生する積雪の1.2倍の力に対して、構造躯体が損傷しないこと。
・極めて稀に発生する積雪による力(稀に発生する積雪による力の1.4倍と定義)の1.2倍の力に、構造躯体が倒壊、崩壊等しないこと。
混同しやすい用語
耐震等級
地震力に対する建物の強さを示す等級(1〜3級)。
耐積雪等級は積雪力に対する性能を表し、適用地域(多雪区域)が限定される点が異なる。
耐風等級
風圧力に対する建物の強さを示す等級(1・2級)。
耐積雪等級と同様に住宅性能表示制度で規定されるが、適用条件が雪ではなく風である。
耐積雪等級を整理した表を示します。
| 等級 | 性能基準 | 備考 |
|---|---|---|
| 耐積雪等級1 | 建築基準法と同等の性能 | 多雪区域のみ適用 |
| 耐積雪等級2 | 建築基準法の1.2倍以上の性能 | より高い積雪荷重に対応 |
| 適用地域 | 垂直積雪高さ1.0m以上の多雪区域 | 一般区域では考慮不要 |
今回は耐積雪等級について説明しました。意味が理解頂けたと思います。耐震等級や耐風等級と違い、耐積雪等級は「多雪区域でのみ適用」されます。ご自身が住む地域が多雪区域か、一般区域なのか調べるとよいですね。また、下記の記事も参考にしてくださいね。
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