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雪下ろしとは、屋根に積もった雪を地上に下すことです。積雪が多い鳥取県、島根県、福井県などで慣習があります。雪下ろしを行うことで、積雪荷重の低減が行えます。今回は雪下ろしの意味、積雪荷重との関係、積雪荷重と屋根勾配、無落雪屋根との関係について説明します。
※積雪荷重の意味は、下記の記事が参考になります。
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雪下ろしとは、屋根に積もった雪を地上に下すことです。雪下ろしの慣習がある地域では、積雪量を1mまで低減し、設計を行うことが可能です。
例えば、ある地域の垂直積雪量が1.5mでした。ただし、雪下ろしを行う慣習がある場合、垂直積雪量を最大で1.0mまで低減できます。また、実状に合わせて垂直積雪量を低減するので、「雪下ろし」を行えば、無条件で垂直積雪量が1.0mになる訳では無いです。
※垂直積雪量の意味は、下記の記事が参考になります。
なお、雪下ろしにより垂直積雪量を低減する建物は、出入り口や主要な居室または見やすい場所に、軽減の実状その他必要な事項を表示する義務があります。
雪下ろしではなく、屋根勾配を変えることで積雪に対応する地域もあります。有名な例が、岐阜の飛騨・高山地域にある白川郷の合掌造りの屋根です。屋根が急こう配なので、「積雪しない」つくりです(雪は屋根から地上へ、そのまま落ちます)。
屋根勾配が60度以上の場合、積雪荷重を0(無し)とできます。※詳細は、下記の記事が参考になります。
周囲に雪下ろしを行うスペースが無い場合、無落雪屋根が採用されます。屋根勾配は内側に緩くついており、溶けた水を建物の中央付近から流します。
雪下ろしができないので、積雪荷重を100%考慮して、屋根の構造部材の検討を行います。
今回は雪下ろしの意味について説明しました。雪下ろしと積雪荷重の関係が理解頂けたと思います。雪下ろしを行うと、垂直積雪量を最大で1.0mまで低減できます。但し、実状に沿った低減が必要です。
また、雪下ろしを行わない場合、急こう配の屋根や、無落雪屋根を採用する建物もあります。下記の記事も併せて参考にしてくださいね。
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