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耐風等級とは?1分でわかる意味、計算、風速、耐風等級1と2の違い

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耐風等級とは、住宅の風圧力(台風など)に抵抗する度合いを示したものです。耐風等級には1と2があります。2の方が1より高級(より強い風圧力に耐える仕様)です。今回は耐風等級の意味、計算、風速との関係、耐風等級1と2の違いについて説明します。※風圧力の意味を理解すると、今回の記事がスムーズに読めます。下記が参考になります。

風圧力と速度圧、風力係数とは何か?1目でわかる算定方法や関係

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記事を書いた人

ハナダユキヒロ/建築学生が学ぶ「構造力学」

難解な構造力学、建築構造の用語を分かりやすく解説する専門家。高等専門学校在学中から建築学生が学ぶ「構造力学」を運営。その後、国立大学大学院⇒組織設計事務所⇒弊サイト運営に従事している。

著書:「わかる構造力学/工学社」、「わかる構造力学 改訂版/工学社」

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耐風等級とは?

耐風等級とは、住宅の風圧力に抵抗する度合いを示したものです。耐風等級は、住宅の品質確保の促進等に関する法律で規定されます(以降、品確法)。※耐風等級の他に、耐震等級、耐積雪等級があります。


耐風等級には等級2、1があります。下記に意味を整理しました。


耐風等級1は建築基準法と同等の性能です。では、耐風等級1は「どの程度の風圧力を考えているのか」と気になりますよね。後述しますが、耐風等級1は、


極めて稀に発生する暴風による力に、構造躯体が倒壊、崩壊等せず、かつ稀に発生する暴風による力に構造躯体が損傷しないこと


と規定されます。耐風等級2は、上記の1.2倍以上の余力がある、という意味ですね。また、極めて稀に発生する暴風に対しては、「倒壊、崩壊しないこと」なので、損傷する可能性はあります。


次に「極めて稀に発生する暴風による力」「稀に発生する暴風」の意味と風速の関係を説明しますね。

耐風等級と風速の関係

耐風等級と風速の関係を説明する前に、極めて稀に発生する暴風による力、稀に発生する暴風による力の意味を整理しました。下記をご覧ください。


※令87条は風圧力に関する規定です。下記が参考になります。

風圧力と速度圧、風力係数とは何か?1目でわかる算定方法や関係


ちなみに、「稀に発生する暴風による力」とは、50年に一度の再現期間(発生確率)の台風を考えています。「極めて稀に発生する暴風による力」は、500年に一度の再現期間(発生確率)です。


さて、風圧力と風速の関係は下記の記事が参考になります。風速(平均風速)は地域ごとに異なりますが、一般的に34m/s程度です。※沖縄は平均風速が大きいです。

風圧力と速度圧、風力係数とは何か?1目でわかる算定方法や関係

耐風等級1と2の違い

耐風等級1と2の違いを下記に整理しました。

耐風等級1

・稀に発生する暴風に対して、構造躯体が損傷しないこと。

・極めて稀に発生する暴風による力(稀に発生する暴風による力の1.6倍と定義)に、構造躯体が倒壊、崩壊等しないこと。

耐風等級2

・稀に発生する暴風の1.2倍の力に対して、構造躯体が損傷しないこと。

・極めて稀に発生する暴風による力(稀に発生する暴風による力の1.6倍と定義)の1.2倍の力に、構造躯体が倒壊、崩壊等しないこと。

まとめ

今回は、耐風等級について説明しました。意味が理解頂けたと思います。ポイントは、耐風等級2の方が、1よりもグレードの高い仕様という点です。耐風等級1に対して、1.2倍の余力があります。極めて稀に発生する暴風、稀に発生する暴風の違いも理解してくださいね。

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