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スパンとは何か?

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建築業をしていると、度々『スパン』という言葉を聞きます。『ここのスパンを短くできないか?』とか、『スパンが長いから梁せいを大きくしないと持たない!』など。


一方、普通のビジネス用語としても『スパン』を使うかもしれませんね。『このプロジェクトは〇年のスパンで・・・』のように。


では、建築業界で使うスパンとは一体何を意味しているのでしょうか。

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記事を書いた人

ハナダユキヒロ/建築学生が学ぶ「構造力学」

難解な構造力学、建築構造の用語を分かりやすく解説する専門家。高等専門学校在学中から建築学生が学ぶ「構造力学」を運営。その後、国立大学大学院⇒組織設計事務所⇒弊サイト運営に従事している。

著書:「わかる構造力学/工学社」、「わかる構造力学 改訂版/工学社」

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スパンとは、柱芯間距離のこと。

スパンとは、柱芯間距離のことです。そう言われても、一般の方にはわかりませんよね。説明していきます。


建物には必ず柱があります。柱とは、鉛直方向に建つ構造部材の1つです。


皆さんの家にも『大黒柱』がありますよね? その柱です。柱は構造部材の中でも重要なものですから、結構な大きさがあります。


例えばマンションや公共建築などは、柱の大きさが500x500mmは当たり前です。建物を支えるためには1本の柱では少なすぎるので、普通、何本も柱が建っています。


建物の設計図は、基本的に中心を抑えるルールがあって、柱と柱の距離も、柱の中心間の距離を考えます。


この、『柱中心と柱中心の間の距離』をスパンと呼んでいるのです。スパンは、特に構造設計で重要な数字で、構造計算を行う時は必ず柱芯間距離を基準にします。


設計図には色々な寸法が描いてあるので混同しやすいですが、私の認識では、通り芯間距離や壁芯距離をスパンとは言いません。


スパンは必ず、『柱中心と柱中心の間の距離』だと覚えておきましょう。

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