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梁の寸法には標準(大まかな目安)があります。rc梁は自重が大きく、ヤング係数が小さいため、大スパンに対応できません。よって梁せいが大きくなりやすいです。一方、s造は大スパンでも梁せいを抑えることが可能です。今回は、各構造による梁寸法の標準、H形鋼の寸法の読み方について説明します。
※梁については下記の記事が参考になります。
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梁はスパンに応じて標準的な寸法が決まっています。この標準値から外れている梁の寸法は、
の2つが考えられます。例えば、RC造の梁寸法はスパンの1/10以上が基本です。計算しなくても、スパンが10mのとき、梁せいは1000mm以上とします。
但し、作用する荷重の大きさで1/10の値から前後します。梁寸法の標準的な値を後述しました。
RC造とS造による梁寸法の標準(梁せいとスパンの比率)を示します。あくまで標準なので、実際の梁せいと異なります。
RC造は自重が大きく、ヤング係数が小さいため、大スパン構造に向きません。梁せいとスパンの比率は下記です。
Dは梁せい、Lはスパンです。L=6.0mのとき、D=600です。これは大梁、小梁とも共通の考え方です。地中梁については、フーチング深さ、ピット深さなど他の要因も多いので一概に言い切れません。
一般的な建物ではスパンが6~8m程度です。このとき、梁の寸法は下記です。
上記は参考ですが、D/L=1/10は暗記しましょう。※RCの自重については下記の記事が参考になります。
自重とは?1分でわかる意味、建築物、梁、コンクリートでの計算、読み方
S造は自重が小さく、ヤング係数が大きいため、大スパン構造に適しています。梁せいとスパンの比率は下記です。
一般的な建物ではスパンが6~8m程度です。このとき、H形鋼の梁の寸法は下記です(参考です)。
S造の梁は形鋼がほとんどなので、梁幅は決まった寸法があります。梁せい400の場合、梁幅200、250などがあります。H形鋼については下記の記事が参考になります。
H形鋼とは?1分でわかる意味、規格、寸法、重量、断面係数、材質、用途
また、各形鋼の規格についてもご確認ください。
形鋼とは?1分でわかる意味、読み方、種類、規格、i形鋼の用途
下記に、H形鋼の部材を示しました。このH形鋼の寸法は、どう読み取れば良いでしょうか。
まず「H」は形鋼の種類を示します。Hと書いてあれば、「H形鋼」です。「200」は梁せい(梁の高さ)、100は梁幅、5.5はウェブの厚み、8はフランジの厚みです。他のH形鋼でも共通の読み方をします。
※他の形鋼の記号は下記です。
[ 溝形鋼
C リップ溝形鋼
L 山形鋼
各形鋼の規格も、併せてご確認くださいね。
今回は梁の寸法について説明しました。各構造の梁寸法のイメージを持って頂けたと思います。RC造とS造の、梁せいとスパンの関係は暗記してください。S造で使う形鋼は、大まかな特徴を理解してください。
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