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梁の寸法・梁せいの目安は?RC造・S造とH形鋼サイズ表記の読み方

この記事の要点

梁の寸法でまず見るのは、梁せいとスパンの関係です。RC造の梁せいは、目安として D/L=1/10、つまりスパン6mなら梁せい600mm程度で考えます。

S造・鉄骨梁では、目安として D/L=1/15~1/20 程度です。RC造より梁せいを抑えやすく、H形鋼などの既製サイズから選ぶことが多いです。

H形鋼の寸法表記は、H-高さ×幅×ウェブ厚×フランジ厚 の順で読みます。たとえば H-200×100×5.5×8 は、高さ200mm、幅100mm、ウェブ厚5.5mm、フランジ厚8mmです。

梁の寸法、梁せいの目安、RC造の梁せいの決め方、S造・鉄骨梁サイズ、H形鋼の表記の読み方を整理します。

まず、梁の寸法・梁せいの目安を整理します。

項目目安・読み方
RC造の梁せいD/L=1/10程度スパン6mなら梁せい600mm程度
S造・鉄骨梁の梁せいD/L=1/15~1/20程度スパン6mなら梁せい300~400mm程度
H形鋼のサイズ表記H-高さ×幅×ウェブ厚×フランジ厚H-200×100×5.5×8

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梁の寸法には、標準というより、まず確認するための大まかな目安があります。

RC梁は自重が大きく、ヤング係数が小さいため、同じスパンでも梁せいが大きくなりやすいです。

一方、S造・鉄骨梁は自重が小さく、鋼材のヤング係数も大きいため、大スパンでも梁せいを抑えやすい特徴があります。

今回は、RC造の梁せいの目安、S造・鉄骨梁サイズ、H形鋼の寸法表記の読み方について説明します。


※梁については下記の記事が参考になります。

柱・梁とは?役割の違い・柱梁接合部・剛比の計算をわかりやすく解説

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梁の寸法は?

梁の寸法は、スパン、荷重、構造種別、たわみの制限などによって決まります。ただし、設計の初期段階や図面チェックでは、まずスパンに対する梁せいの目安を見ることが多いです。

この目安から大きく外れている梁の寸法は、次のような可能性があります。


たとえばRC造の梁せいは、スパンの1/10程度が目安です。スパンが10mなら、梁せいは1000mm程度を一つの目安として考えます。

ただし、実際の梁せいは作用する荷重、用途、たわみ制限、納まりによって前後します。ここで示す数値は、最終決定値ではなく、図面や計算結果を確認するための目安です。

建物構造による梁寸法・梁せいの目安

RC造とS造・鉄骨梁による梁寸法の目安を示します。ここで示す梁せいとスパンの比率は、あくまで大まかな目安です。実際の梁せいは、荷重条件やたわみ、納まりによって変わります。

RC造

RC造は自重が大きく、ヤング係数が小さいため、梁せいが大きくなりやすい構造です。梁せいとスパンの比率は、目安として下記で考えます。


Dは梁せい、Lはスパンです。L=6.0mのとき、D=600mm程度が目安です。つまり、RC造でスパン6mなら梁せい600mm前後を一つの目安として考えます。

これは大梁、小梁を見るときの大まかな考え方です。ただし、地中梁については、フーチング深さ、ピット深さ、基礎梁としての役割など他の要因も多いので、一概に言い切れません。


一般的な建物ではスパンが6~8m程度です。このとき、梁の寸法は下記が一つの目安です。

梁せいだけでなく、梁幅も鉄筋の納まり、せん断補強筋、かぶり厚さ、施工性などを見ながら決めます。したがって、D/L=1/10は便利な目安ですが、最終的な梁サイズは構造計算と納まりの確認で決まります。


上記は参考ですが、D/L=1/10は暗記しましょう。※RCの自重については下記の記事が参考になります。

自重(じじゅう)とは?意味・読み方・梁やコンクリートでの計算方法を解説

S造・鉄骨梁のサイズ

S造は自重が小さく、ヤング係数が大きいため、大スパン構造に適しています。鉄骨梁の梁せいとスパンの比率は、目安として下記で考えます。


一般的な建物ではスパンが6~8m程度です。このとき、H形鋼の梁サイズは下記が一つの目安です。


S造・鉄骨梁では、H形鋼などの既製サイズから梁を選ぶことが多いです。たとえば梁せい400mmの場合、梁幅200mmや250mmなどのサイズがあります。H形鋼については下記の記事が参考になります。

H形鋼(H鋼)とは?規格・寸法・材質・用途を解説


また、各形鋼の規格についてもご確認ください。

形鋼とは?1分でわかる意味、読み方、種類、規格、i形鋼の用途

H形鋼の梁サイズ表記の読み方

下記に、H形鋼の部材を示しました。このH形鋼の寸法は、どう読み取れば良いでしょうか。


まず「H」は形鋼の種類を示します。Hと書いてあれば、「H形鋼」です。「200」は梁せい、つまり梁の高さです。「100」は梁幅、「5.5」はウェブの厚み、「8」はフランジの厚みです。他のH形鋼でも、基本的に同じ順番で読みます。


※他の形鋼の記号は下記です。

[ 溝形鋼

C リップ溝形鋼

L 山形鋼


各形鋼の規格も、併せてご確認くださいね。

混同しやすい用語

RC造の梁せい比(D/L=1/10)

RC造は自重が大きくヤング係数が小さいため梁せいが大きくなりやすく、スパン6mで梁せい600mm程度が一つの目安です。

S造・鉄骨梁のD/L=1/15~1/20と比べると、RC造は梁せいが大きくなりやすい点が異なります。

S造・鉄骨梁の梁せい比(D/L=1/15~1/20)

S造は自重が小さくヤング係数が大きいため、大スパン構造にも対応しやすく、RC造より梁せいを抑えやすいです。

ただし、実際の鉄骨梁サイズは、スパン、荷重、たわみ、接合部、既製H形鋼のサイズなどを見ながら決まります。

試験での問われ方|管理人の一言

RC造のD/L=1/10は暗記必須の数値です。

H形鋼の寸法の読み方(H-高さ×幅×ウェブ厚×フランジ厚)も実務でよく使うので、体系的に覚えましょう。(一級建築士 頻出:RC造の梁せい比D/L=1/10が構造試験で繰り返し出題)

まとめ

今回は梁の寸法・梁せいの目安について説明しました。RC造ではD/L=1/10、S造・鉄骨梁ではD/L=1/15~1/20が一つの目安です。

ただし、実際の梁サイズはスパンだけでなく、荷重、たわみ、鉄筋の納まり、接合部、既製H形鋼のサイズなども関係します。まずは目安を知り、そのうえで構造計算や図面の条件を確認しましょう。

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ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

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