この記事の要点
2段筋とは、梁または柱の主筋を2段に配置した鉄筋で、応力が大きい部材で配筋量を増やすために採用されます。
2段筋のあき寸法・定着長さは1段筋と同様の規定が適用され、段間のあき(25mm以上)も確保が必要です。
この記事では、2段筋とは何かを整理します。
【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット
2段筋の意味をご存じでしょうか。応力が大きい梁では、鉄筋が1段では少ないため2段に配置します。
これが2段筋です。ごく一般的に行う配筋方法です。柱は、2段筋を行いませんが、寄せ筋として柱の鉄筋を増加させます。
今回は、そんな2段筋のあきや定着、dtや有効せいの考え方を説明します。
※あき、定着の意味は下記が参考になります。
鉄筋の定着とは?定着長さ・L2の意味とアンカーボルトとの違い
2段筋は、梁の主筋を下図のように2段とした鉄筋です。
梁の応力が大きいと、鉄筋が1段では足りません。梁せいを大きくするのは勿体ないので、鉄筋を増やします。1段で鉄筋が全て配筋できない場合、2段目に配筋します。
※梁せいの意味は下記が参考になります。
梁せいとは?初心者にもわかる梁幅との違い・スパンとの関係、鉄骨、rcの違い
2段筋のメリットは、配筋量を増やすことが可能な点ですが、後述するdtの取り方で、耐力は2倍でないことに注意です。
100円から読める!ネット不要!印刷しても読みやすいPDF記事はこちら⇒ いつでもどこでも読める!広告無し!建築学生が学ぶ構造力学のPDF版の学習記事
2段筋にするときも、当然鉄筋のあき寸法を満足させます。下図をみてください。この距離が1段目と2段目の鉄筋のあき寸法です。
1、2段の鉄筋がD25の場合、
です。
最近はあまりやらないですが、1段目をD25、2段目をD19とした場合
です。また、2段目の鉄筋は中吊り状態です。これは1段目の鉄筋から吊って配置します。
※「あき」の意味は下記が参考になります。
下図に梁の2段筋の例を示します。応力が多くなりやすい、端部と中央下端が2段筋になりやすいです。中央上端は、特別な理由が無い限り応力が少ないので1段筋で十分でしょう。
柱筋は2段筋としません。その代り、寄せ筋があります。下図をみてください。2本の鉄筋を隅部に寄せました。これを寄せ筋といいます。
寄せ筋にすれば柱主筋本数を増やすことなく、引張鉄筋が増えます。元々5本の引張鉄筋が7本になるわけです。
※主筋は下記が参考になります。
主筋とは?1分でわかる意味、読み方、役割、各部材の主筋、配力筋との違い
2段筋の定着は、1段筋と方法は変わりません。但し、2段目の鉄筋はあき寸法分、内側へ配置されていること、1段目の鉄筋と定着部が交錯しないよう、注意します(水平定着長さが短いため、鉛直定着長さを大きくするなど)。
※定着の意味は下記が参考になります。
鉄筋の定着とは?定着長さ・L2の意味とアンカーボルトとの違い
下図の梁をみてください。下端筋が2段です。主筋径をD19としたときの、dtと有効せいを計算してください。
梁せいD=800
かぶり=40
STP=D10
dt=40+10+19+31.25/2=84.6⇒90mm
有効せい=800―90=710
です。
2段筋を整理した表を示します。
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 定義 | 梁主筋を2段に配置した鉄筋 | 応力が大きく1段では鉄筋が不足する場合に使用 |
| あき寸法(D25同士) | 25×1.5=37.5mm | 1段目・2段目の間のあき。あき規定を満足させる |
| 有効せいへの影響 | dtが大きくなり有効せいは1段筋より小さくなる | 耐力は2倍ではなく、dtの増加分だけ減少する |
今回は、2段筋について説明しました。2段筋は、梁の主筋を2段とした鉄筋です。
2段筋はごく当たり前に行う配筋方法です。dtや有効せいの考え方を理解したいですね。下記も参考になります。
主筋とは?1分でわかる意味、読み方、役割、各部材の主筋、配力筋との違い
配筋とは?読み方・種類と配筋検査のチェックポイント・鉄筋の名称一覧
【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット
この記事の内容を○×クイズで確認する
この記事で学んだ内容は、無料の○×問題集でも確認できます。
意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。
