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2段筋の意味をご存じでしょうか。応力が大きい梁では、鉄筋が1段では少ないため2段に配置します。
これが2段筋です。ごく一般的に行う配筋方法です。柱は、2段筋を行いませんが、寄せ筋として柱の鉄筋を増加させます。
今回は、そんな2段筋のあきや定着、dtや有効せいの考え方を説明します。
※あき、定着の意味は下記が参考になります。
定着とは?1分でわかる意味、鉄筋、L2、建築、アンカーボルトとの関係
2段筋は、梁の主筋を下図のように2段とした鉄筋です。
梁の応力が大きいと、鉄筋が1段では足りません。梁せいを大きくするのは勿体ないので、鉄筋を増やします。1段で鉄筋が全て配筋できない場合、2段目に配筋します。
※梁せいの意味は下記が参考になります。
梁せいとは?1分でわかる意味、スパン、梁幅との関係、鉄骨、rcの違い
2段筋のメリットは、配筋量を増やすことが可能な点ですが、後述するdtの取り方で、耐力は2倍でないことに注意です。
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2段筋にするときも、当然鉄筋のあき寸法を満足させます。下図をみてください。この距離が1段目と2段目の鉄筋のあき寸法です。
1、2段の鉄筋がD25の場合、
です。
最近はあまりやらないですが、1段目をD25、2段目をD19とした場合
です。また、2段目の鉄筋は中吊り状態です。これは1段目の鉄筋から吊って配置します。
※「あき」の意味は下記が参考になります。
下図に梁の2段筋の例を示します。応力が多くなりやすい、端部と中央下端が2段筋になりやすいです。中央上端は、特別な理由が無い限り応力が少ないので1段筋で十分でしょう。
柱筋は2段筋としません。その代り、寄せ筋があります。下図をみてください。2本の鉄筋を隅部に寄せました。これを寄せ筋といいます。
寄せ筋にすれば柱主筋本数を増やすことなく、引張鉄筋が増えます。元々5本の引張鉄筋が7本になるわけです。
※主筋は下記が参考になります。
主筋とは?1分でわかる意味、読み方、役割、各部材の主筋、配力筋との違い
2段筋の定着は、1段筋と方法は変わりません。但し、2段目の鉄筋はあき寸法分、内側へ配置されていること、1段目の鉄筋と定着部が交錯しないよう、注意します(水平定着長さが短いため、鉛直定着長さを大きくするなど)。
※定着の意味は下記が参考になります。
定着とは?1分でわかる意味、鉄筋、L2、建築、アンカーボルトとの関係
下図の梁をみてください。下端筋が2段です。主筋径をD19としたときの、dtと有効せいを計算してください。
梁せいD=800
かぶり=40
STP=D10
dt=40+10+19+31.25/2=84.6⇒90mm
有効せい=800―90=710
です。
今回は、2段筋について説明しました。2段筋は、梁の主筋を2段とした鉄筋です。
2段筋はごく当たり前に行う配筋方法です。dtや有効せいの考え方を理解したいですね。下記も参考になります。
主筋とは?1分でわかる意味、読み方、役割、各部材の主筋、配力筋との違い
配筋とは?1分でわかる意味、読み方、種類、配筋検査、鉄筋の名称
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