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配力筋とは、スラブの長辺方向に配置される鉄筋です。短辺方向に配置される鉄筋を主筋といいます。
今回は、配力筋の意味と役割、主筋との違い、スラブの配力筋について説明します。
※スラブについては下記が参考になります。
スラブってなに?現役設計者が教えるスラブの意味と、特徴、役割
配力筋とは長辺方向に配置される鉄筋です。下図をみてください。長方形のスラブがあります。このとき、スラブの短辺方向が主筋、長辺方向が配力筋です。
スラブは、短辺方向の応力が大きくなるという性質があります。上図のスラブでは、2m方向にほとんどの力が伝達されます。※スラブの応力については下記の記事が参考になります。
一方、長辺方向は伝える荷重が少ないです。よって応力が小さくなります。主に力を伝達する鉄筋を、主筋といいます。つまり、短辺方向がスラブの主筋です。
力をあまり伝達しなくてもいい長辺方向は、配力筋になります。
ただ注意して頂くのは、「配力筋も応力を負担している」という点です。確かに応力は小さいですが、力を伝達するために必要な鉄筋だと認識してください。
配力筋という用語は、主にスラブに用います。その他、基礎のフーチング、ベタ基礎の底板(耐圧版)、壁などにも使います。
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配力筋と主筋の違いを下記に整理しました。
配力筋 長辺方向の鉄筋(一般的に応力が小さい)
主筋 短辺方向の鉄筋(一般的に応力が大きい)
スラブの一般的な配力筋について説明します。配力筋は負担する応力が小さいので、
・D10@200
・D10D13@200
程度が一般的です。ただし底板(耐圧版)など、ひび割れを抑えたい部材や、安全のため主筋と同程度入れる場合もあります。
配力筋は、一般的に応力が小さいと書きました。しかし例外もあります。下図をみてください。スラブが正方形です。
短辺方向が主筋、長辺方向が配力筋と考えましたが、正方形の場合、両方向とも主筋と考えます。
スラブに作用する応力は、各方向のスパンにより決定します。正方形では同スパンのため、応力が同じ値です。
図面の表記上は、どうしても「配力筋」「主筋」と描きますが、正方形の配筋の場合、区別がないと覚えておきましょう。
今回は配力筋について説明しました。配力筋は長辺方向の鉄筋だと覚えておきましょう。
短辺方向は主筋といいます。注意したいのは、配力筋も応力を負担していること。大切な鉄筋の1つです。
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