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耐震壁(鉄筋コンクリート造)に開口を設けると「耐震壁としての耐力が低減」又は「開口が大きすぎると耐震壁として機能しなくなる」ので注意が必要です。
また、開口が小さくても耐震壁に設ける位置によっては、耐震壁とみなさない場合もあります。
開口の面積により耐震壁かどうか判断する指標として「開口周比(かいこうしゅうひ)」があります。
今回は耐震壁と開口の関係、意味、位置、低減率、柱際の開口について説明します。耐震壁、開口周比の意味は下記が参考になります。
耐震壁ってなに?すぐに分かる耐震壁の意味と役割、耐力壁との違い
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耐震壁(鉄筋コンクリート造)に開口を設けると、
・耐力壁としての耐力が低減(小さくなる)
・耐震壁として機能しなくなる(耐震壁で無くなる)
ので注意が必要です。下図をみてください。耐震壁に大きな開口が空いています。これは耐震壁とは言いません。当たり前ですが「開口が大きすぎる」からです。
また下図のように、位置の異なる小開口が2つ空いています。この場合も、計算方法によるのですが「耐震壁と見なさない」ことがあります。
複数の開口が空く場合は包絡した開口で考慮するからです。
また下図のように、梁上から梁下まで開口が空いていると耐震壁になりません。
開口の面積は小さいですが、壁が2つに分かれているからです。さらに、柱際に梁上~梁下まで開口が空く場合も、耐震壁とは見なしません。
壁の周りを柱と梁で囲んでいないと耐震壁として機能しないからです。耐震壁の意味、開口との関係は下記(記事および書籍)が参考になります。
耐震壁ってなに?すぐに分かる耐震壁の意味と役割、耐力壁との違い
開口の無い耐震壁(目くら壁)の耐力を100%とすると、開口のある耐震壁の耐力は60~90%程度になります。
当然、開口が大きいほど低減率は大きくなり耐力は低下します。
また、開口の面積が耐震壁の面積の4割を超えると「耐震壁と見なしません(耐震壁で無くなる)」ので注意しましょう。
開口面積と耐震壁の面積との比率を「開口周比」といいます。前述した耐震壁の低減率も開口周比の値を元に算定します(※他の計算式もある)。
開口周比の詳細は下記が参考になります。
今回は耐震壁の開口について説明しました。耐震壁に開口は付きものです。ただし、開口を空けると耐震壁の耐力が低減します。
一般的に、構造的にはできるだけ壁が少ない方が良いです。開口周比の計算方法や開口の位置の考え方など下記も勉強しましょうね。
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