建築学生が学ぶ構造力学

建築学生が学ぶ構造力学
  1. HOME > 鉄筋コンクリート造の基礎 > 耐力壁の厚さは?1分でわかる意味、壁厚、内法高さ、鉄筋コンクリート造との関係

耐力壁の厚さは?RC造の規定値(内法高さ/30以上)・建基法の基準と種類

この記事の要点

耐力壁の厚さは、RC造では「内法高さの1/30以上、かつ120mm以上」と建築基準法施行令で定められています。

内法高さとは、床から天井(または梁下面)までの高さです。

例えば内法高さが3,000mmの場合、耐力壁の厚さは3,000÷30=100mmですが、最小値120mm以上とする必要があります。

壁厚が大きいほど耐震性・剛性が向上し地震力に対する抵抗力が高まるが、過剰に厚くすることは経済性・自重増加の観点からも慎重に判断する必要がある。

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット


耐力壁の厚さは120mm以上かつ壁の内法高さの1/30以上とします。一般的には、150mm~250mm程度が多いです。


今回は、耐力壁の厚さ(壁厚)の意味、内法高さ、鉄筋コンクリート造との関係について説明します。耐力壁の意味など、下記が参考になります。

耐震壁と耐力壁の違い

マンションの耐力壁に穴あけは大丈夫?リフォーム前に確認すべきこと

耐力壁の厚さは?

耐力壁の厚さは、


120mm以上かつ壁の内法高さの1/30以上


とします。下記の書籍に明記があります。


実際には、150mm~250mmの厚さが一般的です。壁の厚さを大きくするほど、耐力壁の耐力が高くなります。地震力に対する抵抗力が大きくなります。


また、建物が偏心しないように、耐力壁の壁厚を調整します。耐力壁は、とても剛性が大きいので、建物の剛性に大きく影響します。剛性の意味は、下記が参考になります。

剛性とは?変形しにくさの意味・強度との違い・計算式・単位を解説


必要な壁厚は、構造計算により決定します。また、階高により決定します。階高が大きい場合、壁厚も大きくします。壁の内法高さが、


5000mm


とします。耐力壁の厚さは、1/30以上なので、壁厚は


t=5000/30=167mm以上 ⇒ 180mm


です。170mmでも良いですが、鉄筋コンクリート造の壁厚は、常用の厚みがあります。あまり一般的でない壁厚は使いません


鉄筋コンクリートの壁厚は、下記も参考になります。

RC造の壁厚とは?規準・最小値・マンションの基準を解説

100円から読める!ネット不要!印刷しても読みやすいPDF記事はこちら⇒ いつでもどこでも読める!広告無し!建築学生が学ぶ構造力学のPDF版の学習記事

耐力壁の厚さ(壁厚)と内法高さ、鉄筋コンクリート造との関係

耐力壁の厚さは、壁の内法高さの1/30とします。案外忘れやすい項目なので注意してください。


下図をみてください。壁の内法高さなので、梁の下端から梁上端までの距離です。


特に1階は、地中梁をFLより200mm程度下げます。一般階に比べて内法高さが大きくなりがちです。

耐力壁の厚さと内法高さ

耐力壁の壁厚を1/30以上にするため、梁せいを大きくして内法高さを短くする方法もあります。


もちろん、コンクリートボリューム(コンクリートの体積)は、どちらが有利か見当が必要です。

耐力壁の厚さを整理した表を示します。

項目内容備考
最小壁厚の条件①120mm以上鉄筋コンクリート構造計算規準に規定
最小壁厚の条件②壁の内法高さの1/30以上内法高さ5000mmの場合は167mm以上(→180mm採用)
一般的な壁厚の範囲150mm?250mm程度構造計算により決定、階高により変動

まとめ

今回は耐力壁の厚さについて説明しました。耐力壁の厚さは、120mmかつ壁の内法高さの1/30以上とします。


実際には、150~250mm程度が一般的です。また、耐力壁の厚さは構造計算で決定します。下記の記事も併せて勉強しましょうね。

耐震壁と耐力壁の違い


鉄筋コンクリート造の構造計算を勉強したい方は、下記の規準書は必須です。

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット

理解度チェック

Q.

RC造の耐力壁の厚さの規定はどうなっていますか?

答えを見る

120mm以上かつ壁の内法高さの1/30以上とします(鉄筋コンクリート構造計算規準)。一般的には150〜250mm程度が多いです。

Q.

壁の内法高さが5000mmの場合、耐力壁の厚さはいくつになりますか?

答えを見る

1/30以上なので5000/30=167mm以上です。常用の壁厚に合わせて180mmを採用します(170mmでも可ですが、常用寸法を使います)。

Q.

内法高さとは何で、1階で内法高さが大きくなりがちな理由は何ですか?

答えを見る

梁の下端から梁上端までの距離(床から梁下面までの高さ)です。1階は地中梁をFLより200mm程度下げるため、一般階に比べて内法高さが大きくなりがちです。梁せいを大きくして内法高さを短くする方法もあります。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

▼用語の意味知らなくて大丈夫?▼

建築学生が学ぶ「構造力学」の用語集

▼同じカテゴリの記事一覧▼

▼カテゴリ一覧▼

▼他の勉強がしたい方はこちら▼

建築構造がわかる基礎図解集

【無料】ゼロ所長が解説!建築士試験の構造を効率よく学ぶ

・試験に出るポイントをわかりやすく解説

・今すぐnoteで学ぶ ⇒  ゼロから学ぶ建築士試験の構造

わかる1級建築士の計算問題解説書

計算の流れ、解き方がわかる!1級建築士【構造】計算問題解説集

わかる2級建築士の計算問題解説書!

【30%OFF】一級建築士対策も◎!構造がわかるお得な用語集

建築学生が学ぶ「構造力学」の用語集
pdf版の学習記事

プロフィール

建築の本、紹介します。▼

すぐにわかる構造力学の本

同じカテゴリの記事一覧

Topへ >>

  1. HOME > 鉄筋コンクリート造の基礎 > 耐力壁の厚さは?1分でわかる意味、壁厚、内法高さ、鉄筋コンクリート造との関係
  2. 1級の過去問(計算)解説
  3. わかる建築構造の用語集・図解集
  4. 1頁10円!PDF版の学習記事