この記事の要点
柱付き壁(はしらつきかべ)とは、柱に接して設けられた壁のことです。
壁の剛性がせん断耐力に大きく影響します。
袖壁付き柱(そでかべつきばしら)との違い・梁付き壁との関係・RC造の終局せん断耐力計算(付帯壁の扱い)を解説します。
柱付き壁はせん断耐力に影響を与え、袖壁の存在で有効細長比が変わり短柱となるリスクがあります。
この記事では、柱付き壁とは何か、せん断耐力とどう関係するのか、付柱との関係はどうなっているのかを整理します。
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柱付き壁とは、柱が取り付く壁のことです。似た用語で、袖壁付き柱があります。また、雑壁が付く梁を、梁付き壁といいます。
今回は柱付き壁の意味、付柱、梁付き壁、袖壁付き柱、せん断耐力との関係について説明します。
※壁、柱の意味は下記が参考になります。
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柱付き壁とは、柱が取り付く壁のことです。似た用語で、袖壁付き柱があります。意味としては同じですが、構造設計では「袖壁付き柱」と書くことが多いです(RC構造計算基準では、両方の用語が明記あります)。
下図をみてください。柱に壁が付いています(壁に柱が付くという見方もできます)。
構造設計では、柱を主体的に考え、「柱に雑壁が取り付く」と考えます。また、雑壁は構造的に望ましくない壁です。
逆に、耐震性の高い壁を、耐力壁、耐震壁といいます。下記の記事が参考になります。
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前述したRC構造計算基準では、柱付き壁など下記の分類があります。
耐震壁 ⇒ 両側に柱が取り付く壁
柱付き壁 ⇒ 袖壁付きの柱
柱無し壁 ⇒ 壁板
梁付き壁 ⇒ 腰壁や垂れ壁が取り付く梁
柱付き壁と同様に、梁が付く壁を、梁付き壁といいます。腰壁や垂れ壁が取り付く梁です。似た用語で境界梁があります。これは、耐震壁に付帯(取り付く)する梁です。
付柱(つけばしら)とは、壁に埋め込まれた柱のことです。ヨーロッパの建築物で、装飾用に設けられました。
また、現代の建築物では「付柱」という用語を使うことは少ないです(少なくとも私が携わった物件では、付柱と書いたことはありません)。
なお、柱付き壁と付柱は同じ意味と考えてよいでしょう。
柱付き壁(袖壁付き柱)のせん断耐力は、壁の効果を無視して計算します。一方、剛性は袖壁の影響を考慮します。
柱付き壁には多くのせん断力が集まる一方で、耐力は上がりません。フープを十分いれるなど、対策が必要です。※フープの意味は、下記の記事が参考になります。
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あるいは耐震スリットを入れて、袖壁と柱の縁を切る必要があります。※耐震スリットの意味は、下記の記事が参考になります。
混同しやすい用語
耐震壁
両側に柱が取り付く壁で、地震力に抵抗する耐力の高い壁です。
柱付き壁(袖壁付き柱)が柱に袖壁が取り付いた形状であるのに対して、耐震壁は両側に柱を持ち、意図的に耐震性能を高めた構造壁です。
梁付き壁
腰壁や垂れ壁が取り付く梁のことで、梁の剛性が高まり応力が集中する形式です。
柱付き壁が柱に袖壁が取り付く形式であるのに対して、梁付き壁は梁に腰壁・垂れ壁が取り付く形式で、対象となる主体の部材が異なります。
柱付き壁を整理した表を示します。
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 柱付き壁 | 袖壁が取り付く柱(袖壁付き柱) | RC構造計算基準に用語が明記 |
| せん断耐力 | 壁の効果を無視して計算 | 剛性は袖壁の影響を考慮 |
| 対策 | 耐震スリットで袖壁と柱の縁を切る | フープを十分入れることも有効 |
今回は柱付き壁について説明しました。柱付き壁は、袖壁がとりつく柱のことです。
剛性が高いので応力が集中します。構造部材のバランスが崩れるので、望ましくないですね。一般的に、袖壁際には耐震スリットを入れます。
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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。
