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ベース筋とは?1分でわかる意味、設計法、はかま筋との違い、付着長さ

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ベース筋とは、基礎スラブに生じる応力を負担する鉄筋です。よってベース筋は、構造的に重要です。


今回は、ベース筋の意味、設計法、はかま筋との違い、ベース筋の付着長さについて説明します。


※基礎スラブ、はかま筋は下記が参考になります。

基礎スラブとは?1分でわかる意味、部分、配筋、設計法

はかま筋とは?1分でわかる意味、ピッチ、設計、計算、付着長さ

ベース筋とは?

ベース筋は、基礎スラブに生じる応力を負担する鉄筋です。下図がベース筋です。


ベース筋


基礎スラブには、下図のように「地反力」が生じます。※地反力については下記が参考になります。

地反力とは?1分でわかる意味、読み方、基礎梁、地耐力と接地圧の違い、基礎フーチングの断面算定


地反力が外力として、基礎スラブに作用するとき、基礎スラブには下図の応力が作用します。


基礎スラブの応力と荷重



この曲げモーメントに対して配置する鉄筋が、ベース筋です。よってベース筋は地反力が大きいほど多く入ります。


また、基礎スラブを、幅の広い片持ち梁とみなせば、スパンが長いほど応力が大きくなり鉄筋量が増えます。


ベース筋は一般的に


・200ピッチ程度かつ奇数本


で配筋します。もちろん計算で、より多くの鉄筋本数が必要な場合、上記の限りではありません


例えば、下図の1.0m×1.0mの基礎スラブがあります。計算するまで、ベース筋の本数はわかりませんが、


ベース筋の本数=(1000―140)/200=4.3本 ⇒ベース筋は5本程度


とします。奇数本とする理由ですが、施工しやすいからです。偶数本の場合、ピッチを計算しないと鉄筋が並びません。


しかし奇数本であれば、両側に2本と真ん中に1本は確定です。


あとは、本数に応じて等間隔に配置すれば、ピッチを計算しなくても配筋できます。

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記事を書いた人

ハナダユキヒロ/建築学生が学ぶ「構造力学」

難解な構造力学、建築構造の用語を分かりやすく解説する専門家。高等専門学校在学中から建築学生が学ぶ「構造力学」を運営。その後、国立大学大学院⇒組織設計事務所⇒弊サイト運営に従事している。

著書:「わかる構造力学/工学社」、「わかる構造力学 改訂版/工学社」

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ベース筋の設計法

ベース筋は、地反力による曲げモーメントを負担する鉄筋です。下図をみてください。フーチングに地反力が作用するとき、柱面を固定端とした片持ち梁とみなせます。

地反力

梁と同様の計算で引張鉄筋を算定します。それがベース筋です。詳細は下記が参考になります。

接地圧とは?1分でわかる意味、単位、基礎、計算式との関係、地反力との違い

ベース筋の付着長さ

ベース筋は、フーチング内に納めるので、他部材に定着しません。ただし付着長さは必要です。


存在応力度に対して必要な付着長さを計算し、足りなければフックをつけます。


ちなみに、鉄筋コンクリート構造計算基準では、引張鉄筋の最小付着長さは「300mm」としています。


ベース筋の付着長さのチェックは、下本に計算例が紹介してあります。

鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説〈2010〉

ベース筋とはかま筋の違い

ベース筋とはかま筋の違いは明確です。下記に整理しました。


・ベース筋 地反力による応力を負担する鉄筋

・はかま筋 計算上不要だが、ひび割れ防止のため配置した鉄筋(例外もある)


はかま筋の詳細は、下記が参考になります。

はかま筋とは?1分でわかる意味、ピッチ、設計、計算、付着長さ

まとめ

今回は、ベース筋について説明しました。ベース筋とは、基礎スラブに生じる応力を負担する鉄筋です。


配筋の決め方は覚えておきたいですね。鉄筋コンクリート構造計算規準に細かく規定が書いてあります。


また、鉄筋コンクリート造の計算は、下記の書籍も参考になります。

鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説〈2010〉

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