この記事の要点
基礎鉄筋のピッチ(間隔)は300mm以下とするのが建築基準法の基準(平12建告第1347号)です。
ただし300mmにすればよいわけでなく、構造計算で必要な鉄筋量を確認することが重要です。
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基礎鉄筋のピッチは300mm以下とします。建築基準法の告示(平12建告第1347号第1第4項)では、
布基礎およびベタ基礎鉄筋の配筋例が示されており、ピッチは300mmです。
ただし「基礎鉄筋のピッチを300mmにすればよい」というわけでは無く、構造計算による確認が必要です。
今回は基礎鉄筋のピッチの値、配筋基準、決め方について説明します。鉄筋のピッチ、基礎の配筋の詳細は下記が参考になります。
布基礎の配筋基準は?1分でわかる基準、配筋、ベタ基礎の配筋、建築基準法との関係
基礎鉄筋のピッチは縦横共に300mm以下とします。下図に基礎鉄筋の配筋例を示しました。これは建築基準法の告示(平12建告第1347号第1第4項)で示される配筋例です。
ただし基礎鉄筋のピッチを300mmにすれば良いわけでは無く、構造計算を行い必要な鉄筋量を配置するべきでしょう。
また、非住宅系の基礎の場合、基礎の鉄筋(ベース筋)は「ピッチでは無く必要な本数」を明記することが多いです。
これは鉄筋の本数を明記する方が「具体的で間違いが少ない」からです。
例えばD16@300と書いてあると、現場で曖昧な本数で施工される可能性があります(単位幅に配筋する場合、3-D16と4-D16では大きな違い)。
鉄筋のピッチ、基礎の配筋基準など下記も参考になります。
布基礎の配筋基準は?1分でわかる基準、配筋、ベタ基礎の配筋、建築基準法との関係
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鉄筋と鉄筋の間隔(ピッチ)は、建築基準法では「30cm以内」と決められています。 これより間隔が長いと基礎の強度が弱くなってしまいます。
基礎鉄筋のピッチは計算と納まりによって決めます。下図をみてください。直接基礎には、地盤から基礎に対する反力(地反力)が生じます。
地反力とは?1分でわかる意味、読み方、基礎梁、地耐力と接地圧の違い、基礎フーチングの断面算定
地反力は基礎の平面に作用する「分布荷重」です。あとは地反力による曲げモーメントに見合った鉄筋量を、基礎フーチングの単位幅当たりに配筋します。
計算方法は「RC梁の鉄筋量の算定」と同様です(せいの薄い梁と考える)。RC梁の鉄筋量の求め方は下記や、鉄筋コンクリート構造計算規準などをご覧ください。
釣り合い鉄筋比ってなに?3分でわかる意味と、梁の断面算定の方法
鉄筋コンクリート構造計算規準とは?1分でわかる意味、最新版、目次
計算により必要な鉄筋のピッチが決まったら納まりも確認します。
あまりにも細かいピッチにすると粗骨材が適切に行き渡らないので注意が必要です。粗骨材の径は下記が参考になります。
粗骨材とは?1分でわかる意味、定義、読み方、最大寸法との関係
混同しやすい用語
・ピッチ(間隔):鉄筋と鉄筋の中心間距離のこと
・建築基準法の告示1347号:布基礎・ベタ基礎の配筋例を示す告示
・@300(アット300):ピッチ300mmを意味する表記。本数表記(例:3-D16)との違いに注意
基礎鉄筋のピッチを整理した表を示します。
| 項目 | ピッチ基準 | 根拠・備考 |
|---|---|---|
| 布基礎・べた基礎の鉄筋ピッチ | 300mm以下(最大値) | 平12建告第1347号第1第4項 |
| 非住宅系の表記 | 本数で明記(例:3-D16) | 施工精度・明確化のため |
| 構造計算との関係 | 300mm以下かつ計算による必要量を確保 | 告示は最低基準 |
今回は基礎鉄筋のピッチについて説明しました。基礎鉄筋のピッチは300mm以下とします。
建築基準法の告示に明記があります。ただし、300mmにすれば無条件で良い訳では無く、構造計算により鉄筋量が問題ないことを確認すべきです。
基礎の配筋基準など下記もご覧ください。
布基礎の配筋基準は?1分でわかる基準、配筋、ベタ基礎の配筋、建築基準法との関係
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試験での問われ方|管理人の一言
「300mmにすれば安全」ではありません。構造計算による確認が原則です。試験でも「最低基準」の意味として出題されます。
非住宅系では鉄筋をピッチではなく本数で明記することが多い理由(施工精度向上)も覚えておくと実務に役立ちます。
ピッチ300mmは最大値(上限)であり、必要に応じて小さくします。この点が試験でのひっかけポイントです。