この記事の要点
鉄筋かごとは、場所打ちコンクリート杭に配筋する鉄筋を、あらかじめ円形に組み立てたものです。主筋・帯筋・補強リング・スペーサーの4部品で構成されます。
補強リングは鉄筋かごの形を保つために使い、スペーサーは孔壁とのかぶり厚さを確保するために使います。結束と溶接の使い分けも、施工品質に関わる重要なポイントです。
鉄筋かごとは、場所打ちコンクリート杭に配筋する鉄筋をあらかじめ組み立てたものです。
鉄筋かごは主筋、帯筋、補強リング、スペーサーなどで構成されます。杭断面は円形なので、鉄筋かごも円形に組み立てます。
また鉄筋かごは鉄線で結束して組み立てます。
今回は鉄筋かごの意味、補強リングとスペーサーの役割、結束と溶接との関係について説明します。
場所打ちコンクリート杭、杭の鉄筋の詳細など下記も参考になります。
場所打ち杭の鉄筋|主筋・帯筋の仕様と溶接・スペーサーの使い方を解説
鉄筋かごとは、場所打ちコンクリート杭に配筋する鉄筋をあらかじめ組み立てたものです。下図をみてください。これが鉄筋かごです。
場所打ちコンクリート杭は、施工現場で鉄筋コンクリート杭の築造を行います(工場製作では無い)。
よって、上部構造の鉄筋コンクリート造と同じように、鉄筋を配置した後にコンクリートを打ちます。
とはいえ、職人さんが地中に潜って配筋することはできません。そこで、地上で場所打ち杭に必要な鉄筋を組み立てます。
地上で組み立てた鉄筋かごは、掘削した孔の中へ建て込み、所定の位置におさめてからコンクリートを打設します。
このとき、鉄筋かごが孔の中心からずれたり、建込み中に変形したりすると、必要なかぶり厚さを確保しにくくなります。補強リングやスペーサーは、鉄筋かごの形と位置を保つために重要です。
鉄筋かごは、主筋、帯筋、補強リング、スペーサーなどで構成されます。
主筋と帯筋は、杭の構造耐力上、必要な鉄筋です。また杭断面は円形なので、鉄筋かご断面も円形に組みます。
補強リングは、組み立てた鉄筋かごがバラバラにならないために必要なリングです。スペーサーは孔壁と帯筋とのかぶり厚を確保するために、鉄筋かごに設置します。
つまり補強リングは鉄筋かごの形を保つための部材、スペーサーは鉄筋かごの位置を保つための部材と考えると分かりやすいです。
場所打ちコンクリート杭、スペーサーの詳細は下記が参考になります。
鉄筋スペーサーとは?ドーナツ・バーサポートの種類とピッチの設定
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鉄筋かごの組み立ては、原則、鉄線で結束します。ただし帯筋の継手はフレア溶接(片面10d)を行います。また補強リングは主筋に溶接して留めます。
鉄筋かごは、組み立てた後に掘削孔の中へ建て込むため、施工中に形が崩れたり、孔の中心からずれたりしないように管理する必要があります。
特に大切なのは、補強リングで鉄筋かごの形を保つこと、スペーサーで孔壁との間隔を確保することです。これにより、必要なかぶり厚さを確保しやすくなります。
混同しやすい用語
補強リングと帯筋
帯筋(フープ筋)は主筋を束ねてせん断力に抵抗する構造耐力上必要な鉄筋です。一方、補強リングは鉄筋かごが施工中にバラバラにならないよう形状を保持するための部材で、構造耐力上の鉄筋ではありません。役割が異なります。
結束と溶接
鉄筋かごの組み立ては原則として鉄線による結束です。ただし、帯筋の継手はフレア溶接(片面10d)を行います。補強リングは主筋に溶接して固定します。鉄筋かご全体を溶接で組み立てるわけではありません。
鉄筋かごを整理した表を示します。
| 部材 | 主な役割 | 補足 |
|---|---|---|
| 主筋 | 軸方向の引張・圧縮を負担 | 縦方向の鉄筋 |
| 帯筋(フープ筋) | 主筋を束ねてせん断を負担 | スパイラル状または環状 |
| 補強リング | 施工中の形状を保持する | 一定間隔で設置・主筋に溶接 |
| スペーサー | 孔壁との間隔(かぶり厚)を確保する | 帯筋に設置 |
今回は鉄筋かごについて説明しました。
鉄筋かごとは、場所打ちコンクリート杭に配筋する鉄筋をあらかじめ組み立てたものです。
場所打ち杭の特徴と併せて勉強しましょう。下記が参考になります。
場所打ち杭の鉄筋|主筋・帯筋の仕様と溶接・スペーサーの使い方を解説
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