この記事の要点
円形鋼管 = 断面が円形の鋼管(材質:STK400・STKN400等)
角形鋼管より断面性能・断面係数が低く、鉄骨柱には角形鋼管が多用される
表しになる部分(構造材が見える箇所)のデザイン用途として円形鋼管が採用される
円形鋼管の「幅厚比」は正確には「径厚比」(径÷板厚)と呼ぶ
【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット
円形鋼管(えんけいこうかん)とは、名前の通り「断面が円形」の鋼管です。断面が角形の鋼管を「角形鋼管(かくがたこうかん)」といいます。また、円形鋼管を単に「鋼管」ということもあります。円形鋼管は鉄骨造の柱として使います。ただし、角形鋼管と比べると断面性能が低いので、建物本体を支える柱に使うことは少ないでしょう。
今回は円形鋼管の意味、規格、断面性能と断面係数、幅厚比の求め方について説明します。円形鋼管の材質はSTKやSTKN材を使います。幅厚比の意味と併せて参考にしてくださいね。
STK400の規格が丸わかり!一般構造用炭素鋼鋼管のサイズと断面性能、STKN材との違い
100円から読める!ネット不要!印刷しても読みやすいPDF記事はこちら⇒ いつでもどこでも読める!広告無し!建築学生が学ぶ構造力学のPDF版の学習記事
円形鋼管(えんけいこうかん)とは、下図のように「断面が円形」の鋼管です。なお、断面が角形の鋼管を「角形鋼管(かくがたこうかん)」といいます。また、円形鋼管を単に「鋼管」ということもあります。
円形鋼管は断面性能が低く納まりもやや面倒なので、鉄骨造の柱には「角形鋼管」を使うことが多いです。
一方で、円形鋼管は形状が印象的なので、表しになる部分(構造部材がそのまま見える部分)に円形鋼管を使うことがあります。角形鋼管の詳細は下記をご覧ください。
また、円形鋼管に用いる材質には「STK400」や「STKN400」などがあります。STK400の詳細は下記が参考になります。
STK400の規格が丸わかり!一般構造用炭素鋼鋼管のサイズと断面性能、STKN材との違い
円形鋼管の断面性能、断面係数の規格を下表に示します。
【円形鋼管の断面性能、断面係数】
詳細は下記もご覧ください。
STK400の規格が丸わかり!一般構造用炭素鋼鋼管のサイズと断面性能、STKN材との違い
幅厚比(はばあつひ)とは、鋼管の幅と厚みの比率です。幅厚比=幅÷板厚で計算します。なお、円形鋼管の場合、断面の幅というより「径」なので「径厚比(けいあつひ)」といいます。径厚比は「径÷板厚」で算定します。径厚比、幅厚比の詳細は下記が参考になります。
混同しやすい用語
【幅厚比】と【径厚比】の違い:幅厚比(はばあつひ)は鋼管の幅と板厚の比(幅÷板厚)で、角形鋼管などに使います。径厚比(けいあつひ)は円形鋼管に対して使う用語で、径÷板厚で算定します。円形断面に「幅」はないため、径を使った径厚比が正しい名称です。
円形鋼管を整理した表を示します。
| 項目 | 円形鋼管 | 角形鋼管 |
|---|---|---|
| 断面形状 | 円形 | 角形(正方形・長方形) |
| 断面性能 | 低い(径厚比で評価) | 高い(柱に多く採用) |
| 主な用途 | 表しデザイン・意匠柱 | 一般的な鉄骨造の柱 |
今回は円形鋼管について説明しました。円形鋼管とは、断面が円形の鋼管です。断面が角形の鋼管を角形鋼管といいます。円形鋼管と角形鋼管の「断面性能の違い」を理解しましょうね。円形鋼管の方が、断面係数などが小さくなります。下記も併せて勉強しましょう。
STK400の規格が丸わかり!一般構造用炭素鋼鋼管のサイズと断面性能、STKN材との違い
【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット
この記事の内容を○×クイズで確認する
この記事で学んだ内容は、無料の○×問題集でも確認できます。
意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
円形鋼管は断面性能が低い分、表しデザインとして印象的に見せる用途では有利です。構造的に不利な場合は角形鋼管(コラム)と使い分けましょう。材質はSTK400・STKN400の規格から選択します。