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併用継手は、高力ボルト接合と溶接を併用した継手です。併用継手は施工難易度が、通常の継手に比べて上がるため一般的に使用しません。ただし、一級建築士の試験ではたびたび出題される項目です。今回は、併用継手の意味、手順、混用継手との違いについて説明します。
※高力ボルト接合、溶接については下記の記事が参考になります。
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併用継手とは、高力ボルト接合と溶接を併用した継手です。溶接を併用した分、通常の高力ボルト接合に比べて、継手の耐力が大きく取れます。下図のように、併用継手では、ウェブのスプレイスプレートの周辺を隅肉溶接します。
溶接部分は現場溶接になるため、施工難易度が高く一般的に使用されない工法です。
併用継手は、高力ボルト接合と溶接の手順が決められています。この手順を守らないと、併用した分の耐力を得ることができません。手順を下記に示します。
① 高力ボルトを先に締め付ける。
② 締め付けが終わった後、ウェブプレートの周辺を溶接する。
高力ボルト接合は、基本的に現場で行います。よって、溶接も「現場溶接」となり、溶接精度には注意が必要です。
併用継手は、建て方時の仮ボルト本数が、一般の継手と異なります。下記に併用継手の仮ボルトのポイントを明記しました。
ちなみに高力ボルト接合は本接合の1/3本なので、併用継手のほうが沢山仮ボルトが必要ですね。一級建築士の施工の試験で出題されやすいポイントです。
混用継手とは、ウェブを高力ボルト接合として、フランジを現場突合せ溶接とする方法です。併用継手と似ていますが、フランジとウェブで溶接する箇所が逆ですね。また、混用継手も高力ボルトを先に締め付けます。下記に違いを整理しました。
今回は併用継手について説明しました。併用継手の意味、混用継手との違いが理解頂けたと思います。私が設計をした経験上、併用継手を採用したケースは一度もありません。併用継手は施工難易度や、溶接精度を得ることが難しいからです。ただ、一級建築士試験にも出題されるので、しっかり覚えておきましょう。
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