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併用継手とは?1分でわかる意味、手順、混用継手との違い、仮ボルト

この記事の要点

併用継手は高力ボルト接合と溶接を組み合わせた継手で、施工手順(高力ボルト先締め→溶接)を守らないと所定の耐力が得られない。

混用継手との違い(溶接箇所がフランジかウェブか)と、仮ボルト本数(本接合の1/2以上かつ2本以上)が試験頻出ポイント。

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併用継手は、高力ボルト接合と溶接を併用した継手です。併用継手は施工難易度が、通常の継手に比べて上がるため一般的に使用しません。ただし、一級建築士の試験ではたびたび出題される項目です。今回は、併用継手の意味、手順、混用継手との違いについて説明します。


※高力ボルト接合、溶接については下記の記事が参考になります。

高力ボルトってなに?よくわかる高力ボルトの種類と規格、特徴

溶接の種類と、隅肉溶接、突き合わせ溶接の特徴

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併用継手とは?

併用継手とは、高力ボルト接合と溶接を併用した継手です。溶接を併用した分、通常の高力ボルト接合に比べて、継手の耐力が大きく取れます。下図のように、併用継手では、ウェブのスプレイスプレートの周辺を隅肉溶接します。

併用継手


溶接部分は現場溶接になるため、施工難易度が高く一般的に使用されない工法です。

併用継手の手順

併用継手は、高力ボルト接合と溶接の手順が決められています。この手順を守らないと、併用した分の耐力を得ることができません。手順を下記に示します。


① 高力ボルトを先に締め付ける。

② 締め付けが終わった後、ウェブプレートの周辺を溶接する。


高力ボルト接合は、基本的に現場で行います。よって、溶接も「現場溶接」となり、溶接精度には注意が必要です。

併用継手の仮ボルト

併用継手は、建て方時の仮ボルト本数が、一般の継手と異なります。下記に併用継手の仮ボルトのポイントを明記しました。


ちなみに高力ボルト接合は本接合の1/3本なので、併用継手のほうが沢山仮ボルトが必要ですね。一級建築士の施工の試験で出題されやすいポイントです。

併用継手と混用継手との違い

混用継手とは、ウェブを高力ボルト接合として、フランジを現場突合せ溶接とする方法です。併用継手と似ていますが、フランジとウェブで溶接する箇所が逆ですね。また、混用継手も高力ボルトを先に締め付けます。下記に違いを整理しました。


混同しやすい用語

混用継手

フランジを現場突合せ溶接、ウェブを高力ボルト接合とする継手。

併用継手はウェブ周辺を隅肉溶接するのに対して、混用継手はフランジを突合せ溶接する点が異なる。

試験での問われ方|管理人の一言

一級建築士試験では「併用継手は高力ボルトを先に締め付けてから溶接する」という手順の正誤問題と、「仮ボルトは本接合の1/2程度かつ2本以上」という数値が頻出です。混用継手との違いと合わせて整理しておきましょう。

併用継手を整理した表を示します。

項目併用継手混用継手
フランジ接合高力ボルト接合のみ現場突合せ溶接
ウェブ接合高力ボルト+隅肉溶接高力ボルト接合のみ
仮ボルト本数本接合の1/2かつ2本以上本接合の1/3以上

まとめ

今回は併用継手について説明しました。併用継手の意味、混用継手との違いが理解頂けたと思います。私が設計をした経験上、併用継手を採用したケースは一度もありません。併用継手は施工難易度や、溶接精度を得ることが難しいからです。ただ、一級建築士試験にも出題されるので、しっかり覚えておきましょう。

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