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破断とは?意味・破断強度と引張強度の違い・破断点をわかりやすく解説

この記事の要点

破断とは、材料が引張力によって完全に分断される現象のことです。破断強度は破断時の荷重を断面積で割った値で、引張強度(最大応力)とは異なります。弾性材料は急に破断し、塑性材料は降伏後に徐々に破断します。

この記事では、破断とは何か、破断強度と引張強度はどう違うのか、破断点の意味を整理します。

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破断という言葉をご存じでしょうか。少し話は逸れますが、私は学生時代に建築部材の引っ張り試験を研究で行っていました。このとき「破断した」という言葉を良く使いました。


では破断とはどういう意味でしょうか。今回は破断の意味、破断強度と引張強度の違いについて説明します。引張強度の意味は下記が参考になります。

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破断ってなに?

破断とは、部材が引っ張られたとき、外力に耐えきれず千切れてしまった状態を言います。主に鋼材に対して使う言葉ですが、鋼材以外にも用います。


しかし、コンクリートなど直接、引っ張ることができない材料は、「破断」という言葉を使わないと思います。


なぜ、引っ張られたときに破断というのでしょうか。実は圧縮力が作用したとき、鋼材は「座屈した」と言います。※座屈に関しては下記の記事が参考になります。

座屈とは?意味・座屈荷重・座屈長さ・種類をわかりやすく解説


また、コンクリートが圧縮力に耐えきれず破壊したときは、「圧壊した」と言います。いずれも破断した、とは言いません。「破断」という言葉を良く眺めてみると、「断」という言葉が含まれています。


「断」という漢字には、「断つ」という意味があります。「断つ」を調べると、「切り離す」という意味があります。部材を引っ張ると、最終的に切り離されるように破壊が起きます。つまり部材が「断たれる破壊」なので、破断というのです。


以上、破断の使い方を分かって頂けたでしょうか。

破断強度と引張強度の違い

前述したように、破断とは部材が引っ張られ、部材が破壊した状態をいいます。破断強度とは、まさに部材が破断したときの強度です。


では引張強度は、どういう意味でしょうか。引張強度とは、材料の破断したときの強度を言います。よって、破断強度と引張強度は同じ意味です。理由は、破断の意味を理解していれば分かりますよね。


引張強度の意味は、下記も参考になります。

引張強さの求め方・単位・降伏点との違い【鋼材データ付き】

弾性材料の破断と、塑性材料の破断

弾性材料は、弾性領域までしかない材料です。一方、塑性材料とは、鋼材のように塑性領域まである材料です。弾性と塑性の違いは、下記の記事が参考になります。

塑性とは?意味・弾性との違い・塑性化・靭性・延性をわかりやすく解説


私は学生の頃、研究で様々な材料の引っ張り試験を行ってきました。その経験上、弾性材料は、破断するとき予備動作無しで、急に「バチ!」と破断します。


一方、塑性材料は破断する前に、まず降伏します。鋼材の引っ張り試験をすると、良く分かりますが、破断する前、鋼は見た目に良く分かるほど変形するので、「そろそろ破断してもおかしくないな」と分かります。

混同しやすい用語

破断強度

材料が完全に切れる瞬間の荷重を断面積で割った値。引張強度より小さくなることが多い。

引張強度

材料が耐えられる最大の引張応力度。試験での最大荷重を断面積で割った値で、破断する前に達するため破断強度とは異なる。

破断を整理した表を示します。

項目破断強度引張強度
定義材料が完全に切断されるときの応力度材料が耐えられる最大の引張応力度
タイミング試験の最終段階(ネッキング後)最大荷重時(ネッキング前)
材料の挙動弾性材料は急激、塑性材料は段階的降伏点を超えた後に到達

まとめ

今回は、破断について説明しました。破断の意味と、破断強度と引張強度の違いが理解いただけたと思います。破断という現象は、鋼材の引っ張り試験をすると、良く分かります。下記の記事が、鋼材を知るために参考になります。ぜひ勉強に役立ててください。

塑性とは?意味・弾性との違い・塑性化・靭性・延性をわかりやすく解説

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ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

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