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STKR材は一般に、「角型鋼管」に用いられる材質です。JISG3466に規定されており、一般構造用角形鋼管といいます。
今回は、そんなSTKR材の規格やサイズ、断面性能等について説明します。※鋼管の種類は、下記が参考になります。
STKR材は一般構造用角形鋼管といいます。名前の通り、角形の鋼管です。但し、角部分はフィレットが付いています。
BCR材が製造される前は、鉄骨造の柱として一般的に使用されていました。BCR材、フィレットに関しては、下記が参考になります。
建築のフィレットとは?1分でわかる意味、鉄骨、フィレット部、ウェブフィレット
STKR材は、板をロール成形することで四角形にします。現在、STKR材は二次部材である間柱として使うことが多い材料です。間柱に関しては下記が参考になります。
また、似た材料に「STK材」があります。これは、一般構造用炭素鋼鋼管という材料で、一般的に丸パイプといいます。
見た目が円形の鋼管だからです。STK材に関しては下記が参考になります。
STK400の規格が丸わかり!一般構造用炭素鋼鋼管のサイズと断面性能、STKN材との違い
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STKR材のサイズと断面性能は下図表の通りです。
STKR材の機械的性質は下図表の通りです。
STKR材の化学成分は下図表の通りです。
STKR材は、強度で分類すると下記の2種類あります。
一般的に使われる材料は、STKR400です。
後述するように、近年はBCR材の台頭で大きな力が作用する主柱(地震力を負担する柱)にSTKR材は使われなくなりました。
間柱等、耐風梁などの二次部材へ使われる材料のため、高い強度を必要としないのです。※二次部材については、下記が参考になります。
二次部材とは?1分でわかる意味、小梁の設計例、構造計算との関係
STKR材とBCR材の大きな違いは構造性能です。まず、降伏強度が異なります。下記を見てください。
このように、BCR材は高い降伏強度を有した材料です。また、BCR材は建物のエネルギー吸収の観点から、降伏比などの規定を設けています。
BCR材、降伏比に関しては下記が参考になります。
BCR295の規格が丸わかり!BCR材のサイズと断面性能、重量、STKR材との違い
また、BCR材はシャルピー吸収エネルギー、溶接性の規定が組み込まれ、STKR材より優位な規格です。
さらに、STKR材が平板をロール成形により塑性加工していますが、BCR材は角部のみ塑性加工している点も、BCR材が優れています。
塑性加工する、ということは元々の板に無理な応力が作用していることは、容易に想像できるでしょう。
以上のように、STKR材はBCR材に比べて劣る面が多い分、建築物への使用は減っています。
今回は、STKR材について説明しました。使用頻度が益々減っている材料ですが、小規模な建物の場合は、使うこともあります。下記も併せて学習しましょう。
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