この記事の要点
1次締めとは、高力ボルト接合でボルトを本締め前に仮固定する作業です。
1次締めトルクは標準ボルト張力の60〜80%を目安にします。
マーキング(ナット・ボルト・母材に線を引く)の目的と、本締め(2次締め)後のナット回転量・マーキングずれの確認方法を解説します。
この記事では、1次締めとは何かを整理します。
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1次締めとは、高力ボルトの締め付け工程の1つです。
高力ボルトは、仮締め、1次締め、マーキング、本締めを行います。
これは、高力ボルトに均等な張力を導入するのが目的です。
今回は、1次締めの意味、1次締めトルク、1次締めを行う理由、マーキングとの関係について説明します。
※高力ボルトについては、下記が参考になります。
高力ボルトとは?読み方・種類(F10T・S10T)・規格・摩擦接合の特徴
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1次締めとは、高力ボルトの締め付け工程の1つです。高力ボルトは、主に下記の締め付けがあります。
・仮ボルト締め
★ 1次締め
・マーキング
・本締め
1次締めは、仮ボルト締めの後に行う締め付けです。仮ボルト締めは、手締め程度ですが、1次締めでは所定の器具を用いて、張力を導入します(1次締め時の導入張力は、トルクとして規定されます。後述しました)。
なお、高力ボルトの締め付け方法には、下記があります。
・トルクコントロール法
・ナット回転法
下記が参考になります。
トルクコントロール法とは?1分でわかる意味、手順、トルク値、本締め
ナット回転法とは|一次締め・120°本締め手順と高力六角ボルトの施工
仮ボルト締めの後、所定のトルクで1次締めを行います。1次締めトルクは、下記です。
高力ボルトの締め付けは、仮ボルト締め、1次締め、本締めという3つの締め方があります。
1次締めを行うことで、ボルトに対して均等に張力を導入できます。
なお、1次締め、本締め共に、中央のボルトから外側のボルトに向かって順に締付をします。
詳細は、鉄骨工事技術指針・工事現場施工編をご確認ください。
1次締めを終えたあと、高力ボルトにマーキングを行います。一般的に、高力ボルトのねじ山からナット、座金、部材表面まで白ペンなどで線を引きます。
※ナット、座金(ワッシャー)については、下記が参考になります。
ナットとは?種類・寸法の読み方とボルトとの違い・建築鉄骨での使い方
ワッシャー(座金)とは?規格・寸法と向き・順番・スプリング座金との使い分け
1次締めと本締めの間にマーキングを行うことで、「適切に本締めされたか」確認できます。本締めにより、マーキングをしたナットが回転します。座金、ネジ部、部材は回転しません。上記の差を確認することで、ナットが所定の角度分、回転したかわかります。
もし、ナットとネジのマーキングにズレが無い場合、「共回り」を起こしています。共回りをしては、所定の軸力が導入されません。上記の管理を行う方法の1つとして、マーキングが有効です。
※共回りについては、下記が参考になります。
混同しやすい用語
本締め
高力ボルト締め付けの最終工程。
1次締めとは異なり、所定のトルクで本固定を行う工程であり、マーキングで共回りの有無を確認する。
1次締めを整理した表を示します。
| 工程 | 作業内容 | 目的 |
|---|---|---|
| 仮ボルト締め | 手締め程度 | 部材の仮固定 |
| 1次締め | 所定器具で規定トルク締め | 均等な張力の導入 |
| 本締め(マーキング後) | 最終トルクで本固定 | 設計軸力の確保 |
今回は1次締めについて説明しました。
意味が理解頂けたと思います。
1次締めは、仮ボルト締めの後に行うボルト締めです。
高力ボルトは、仮ボルト締め、1次締め、本締めを行うことで、均等に張力が導入できます。
1次締めの方法、理由を覚えてくださいね。
また、どのタイミングでマーキングが必要か理解しましょう。
下記が参考になります。
トルクコントロール法とは?1分でわかる意味、手順、トルク値、本締め
ナット回転法とは|一次締め・120°本締め手順と高力六角ボルトの施工
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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
建築士試験では高力ボルトの締め付け工程の順序(仮締め→1次締め→マーキング→本締め)と、各工程の目的が出題されます。