この記事の要点
共回りとは、高力ボルト締め付け時にナットとボルト、またはナットと座金が一緒に回ってしまう現象のことで、所定の張力が導入されなくなる。
共回りが生じた高力ボルトセットは再使用不可で、新しいセットに取り替える必要がある。
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共回りとは、「ナットとボルト」又は「ナットと座金」が一緒に回ってしまう現象です。共回りすると、ボルトに所定の張力が導入されません。共回りした高力ボルトセット(ボルト、ナット、座金)は、取り替える必要があります。今回は共回りの意味、軸回りとの違い、原因、マーキングについて説明します。※高力ボルトの張力は、下記が参考になります。
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共回りとは、高力ボルトを締め付けるとき、
ナットとボルト
ナットと座金
が一緒に回ることです。共回りが起きると、高力ボルトに所定の張力が導入されず、不完全な接合となります。※高力ボルト、高力ボルトの設計ボルト張力は、下記が参考になります。
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共回りが生じた高力ボルトは「再使用」ができません。取り外し、別の高力ボルトセットを使います。
共回りと軸回りの違いを下記に整理しました。
共回り ⇒ ナットとボルト、ナットと座金が一緒に回ること
軸回り ⇒ ボルトだけが回転して、ピンテールが切れること。トルシア型ボルトで起きる欠陥
※ナット、座金(ワッシャー)、トルシア型ボルトは下記が参考になります。
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共回りの原因として、ナットと座金面の摩擦力が大きいことが挙げられます。また、ボルト軸のネジ部とナットが噛み合い、ナットが締まらないことも考えられます。
当然ですが、共回りが生じないよう、必ず新しいボルトセットを使うのが基本です。
高力ボルトが正しく締め付けされた場合、ナットのみが回転します。これは、マーキングにより確認できます。高力ボルトは、1次締めと本締めの間にマーキングをします。マーキングの位置をよめば、「ナットのみ回転したか」「ナットとボルト、ナットと座金が一緒に回転したか」判断できます。
※なお、高力ボルトの締め付けは、下記の順序で行います。
仮ボルト締め
1次締め
マーキング
本締め
高力ボルトとマーキングの詳細は、下記が参考になります。
1次締めとは?1分でわかる意味、1次締めトルク、理由、マーキング
混同しやすい用語
軸回り
軸回りとは、トルシア型ボルトの締め付け時にボルト軸だけが回転してピンテールが切れてしまう現象のことである。
共回りがナットと座金・ボルトが一緒に回る現象であるのに対して、軸回りはボルト軸のみが回転する点で異なる。どちらも不完全な締め付けとなるため、発生した場合はボルトセットを取り替える必要がある。
共回りと軸回りの違いを整理した表を示します。
| 項目 | 共回り | 軸回り |
|---|---|---|
| 現象 | ナットとボルト・座金が一緒に回転 | ボルト軸のみが回転しピンテールが切れる |
| 発生場所 | 高力ボルト全般 | トルシア型ボルト |
| 対処 | ボルトセットを取り替える | ボルトセットを取り替える |
今回は共回りについて説明しました。意味が理解頂けたと思います。共回りは、ナットと座金、ナットとボルトが一緒になって回る現象です。所定の張力が導入されないので、共回りは必ず避けてください。また、似た用語で軸回りがあります。共回りとの違いも覚えましょう。共回りや軸回りが起きたことは、マーキングにより確認します。マーキングと1次締め、本締めの関係は、下記が参考になります。
1次締めとは?1分でわかる意味、1次締めトルク、理由、マーキング
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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
建築士試験では「共回りが生じたボルトは再使用できない」という点が問われることがある。共回りと軸回りの違い、およびマーキングによる確認方法をセットで覚えておこう。