この記事の要点
軽量形鋼は薄板(1.6〜3.2mm)を冷間成形した形鋼で、材質はSSC400が基本であり、建築物では主にリップ溝形鋼が母屋・胴縁に用いられる。
板厚が薄いため溶接・高力ボルト接合には不向きで、中ボルトで接合するのが基本である。
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軽量形鋼とは、薄板を冷間成形した形鋼です。1.6、2.3、3.2mm程度の厚みです。建築物には、主にリップ溝形鋼を使います。今回は、軽量形鋼の意味、種類、読み方、規格、溶接性について説明します。なお、リップ溝形鋼、一般構造用軽量形鋼の規格は下記の記事が参考になります。
一般構造用軽量形鋼とは?1分でわかる意味、規格、読み方、ssc400
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軽量形鋼とは、薄板を冷間成形した形鋼です。薄板とは、1.6、2.3、3.2mm程度の鋼板をいいます。
軽量形鋼は板厚が薄いので、重量が軽いです。一方で、断面性能が低く、主要な構造部材には使いません。
建築物には、主にリップ溝形鋼を使います(軽量形鋼の種類の1つ)。リップ溝形鋼は、実務では「cチャンネル」といい、母屋や胴縁に使います。※母屋、胴縁の意味は下記の記事が参考になります。
また、形鋼の意味は、下記の記事が参考になります。
形鋼とは?1分でわかる意味、読み方、種類、規格、i形鋼の用途
軽量形鋼の種類は下記があります。
・軽山形鋼
・軽溝形鋼
・リップ溝形鋼
・軽Z形鋼
・リップZ形鋼
・ハット形鋼
・軽量H形鋼
・軽量リップH形鋼
建築物に使う軽量形鋼は、リップ溝形鋼が多いです。※リップ溝形鋼は下記の記事が参考になります。
軽量形鋼は「けいりょうかたこう」と読みます。その他、軽量形鋼の種類ごとの読み方を下記に示します。
・軽山形鋼 ⇒ けいやまがたこう
・軽溝形鋼 ⇒ けいみぞかたこう
・リップ溝形鋼 ⇒ りっぷみぞがたこう
・軽Z形鋼 ⇒ けいぜっとかたこう
・リップZ形鋼 ⇒ りっぷぜっとがたこう
・ハット形鋼 ⇒ はっとかたこう
・軽量H形鋼 ⇒ けいりょうえいちがたこう
・軽量リップH形鋼 ⇒ けいりょうりっぷえいちがたこう
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軽量形鋼は共通して「SSC400」という材質を使います。これを、一般構造用軽量形鋼といいます。一般構造用軽量形鋼の詳細は、下記の記事が参考になります。
一般構造用軽量形鋼とは?1分でわかる意味、規格、読み方、ssc400
また、建築物でよく使うリップ溝形鋼の規格は下記が参考になります。
軽量形鋼の降伏点、引張強さは下記です。
軽量形鋼の化学成分は下記です。
建築基準法では、軽量形鋼の溶接を行うことは問題にはなりません。ただ、実状として軽量形鋼は板厚が薄いので、溶接をすると板が溶け、一体化難しいです。
軽量形鋼は溶接しないのが普通です。また、高力ボルトで留めると、軸力の大きさに板が耐えられず曲がります。よって、高力ボルトも使えません。
軽量形鋼は、中ボルトで留めるのが基本です。
混同しやすい用語
形鋼(重量形鋼)
形鋼(H形鋼・溝形鋼など)は熱間圧延で製造される板厚の厚い鋼材であるのに対して、軽量形鋼は冷間成形で製造される薄板鋼材であり、断面性能と用途が大きく異なる。
軽量形鋼の特徴を整理した表を示します。
| 項目 | 軽量形鋼 | 重量形鋼(H形鋼など) |
|---|---|---|
| 製造方法 | 冷間成形 | 熱間圧延 |
| 板厚 | 1.6〜3.2mm | 4mm以上 |
| 接合方法 | 中ボルト | 高力ボルト・溶接 |
今回は軽量形鋼について説明しました。意味が理解頂けたと思います。軽量形鋼は、薄板を冷間成形した形鋼です。薄板を使うので軽量ですが、断面性能も低いです。建築物では、主にリップ溝形鋼を使います。リップ溝形鋼の意味、特徴、規格も併せて理解したいですね。下記の記事が参考になります。
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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
建築士試験では、軽量形鋼(SSC400材)は溶接や高力ボルトが使えず中ボルトで接合するという点が問われることがある。母屋・胴縁などの二次部材に使う形鋼として覚えておきたい。