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リップ溝形鋼は、軽量溝形鋼の1つです。リップとは「唇」のことで、リップ溝形鋼の形状をよく表しています。今回は、リップ溝形鋼の意味、規格や寸法、強度と材質について説明します。
※重量溝形鋼(溝形鋼)は下記が参考になります。軽量溝形鋼と重量溝形鋼では材質や重量が全く違うので注意してください。
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リップ溝形鋼とは、「リップが付いた」溝形鋼です。下図をみてください。左側がリップ溝形鋼で、右側が溝形鋼です。
溝形鋼と見比べると、「リップ」の部分がよく分かります。※リップの意味は下記が参考になります。
建築のリップとは?1分でわかる意味、リップ溝形鋼、有効幅厚比、溝形鋼との関係
リップ溝形鋼は軽量溝形鋼の1つです。よって厚みは4.5mmまでしかありません。板厚が薄いと溶接が難しいので、リップ溝形鋼はほとんど中ボルト接合です。※溝形鋼については下記が参考になります。
リップ溝形鋼の規格と寸法を下図に示します。
リップ溝形鋼のHは梁せい、Aは梁幅、Cはリップの高さです。
リップ溝形鋼は、板厚が薄いことが特徴です。メーカーの規格では、4.5mmが最大です。よって、リップ溝形鋼を溶接で留めることは無いです(溶接すると板が溶けるため)。
リップ溝形鋼の断面性能(断面係数、断面二次モーメント)を下図に示します。
重量溝形鋼やH形鋼と比べても、断面性能が小さいですね。よって、リップ溝形鋼は外壁の下地などに使い、柱や大梁など主要な部材には用いません。
また非対称断面であること、弱軸回りの断面性能が極端に小さいことに注意してください。
※弱軸の意味は下記が参考になります。
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リップ溝形鋼の材質はSSC400です。SSC400はjisG3350に規定されます。強度自体はSS400と同じです。それぞれ説明します。
SSC400(リップ溝形鋼の材質)はJISG3350に規定されています。機械的性質は下図表の通りです。
JISでは降伏強度が245N/m㎡ですが、実務では235N/m㎡を使うのが普通です。また、降伏強度は板厚が5mm超、5mm以下に関わらず一定です。SSC400の許容応力度を下記に示します。
※許容応力度の意味は下記が参考になります。
リップ溝形鋼の化学成分は下表の通りです。
SSC400の化学成分は、C,P,Sの規定があります。SS400と比べ、Cの上限(0.25%以下)が設けられています。C(炭素)は、含有量を多くするほど引張強度が増えますが、伸び能力が落ちます。
リップ溝形鋼は主に、下記の箇所に利用されます。
・母屋
・胴縁
・根太
その他、天井下地材や内壁を受けるなど、二次部材として使う鋼材です。
それぞれの用語の意味は、下記が参考になります。
根太とは?1分でわかる意味、寸法、間隔、材質、鉄骨と木材の根太
二次部材とは?1分でわかる意味、小梁の設計例、構造計算との関係
今回は、リップ溝形鋼について説明しました。リップ溝形鋼の意味が理解頂けたと思います。リップ溝形鋼は、形状を覚えておけば、溝形鋼の違いがよくわかります。また材質がSSC400です。図面で描くとき、SS400と間違えないよう注意してください。下記も参考になります。
ss400とは?1分でわかる意味、規格、密度、成分、板厚、フラットバーの関係
一般構造用軽量形鋼とは?1分でわかる意味、規格、読み方、ssc400とss400の違い
リップ溝形鋼とcチャンネルの違いは?1分でわかる意味、読み方、使い方、規格
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