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箱型断面とは?特徴・断面係数・断面二次モーメントの計算と角形鋼管への応用

この記事の要点

箱型断面は角形中空鋼管とも呼ばれ、4面が板で囲まれた断面形状です。

四方向から曲げ・せん断・ねじりが加わる柱に最適で、ラーメン構造の柱によく使われます。

「なぜH形鋼より柱に向くか」は、対称断面によるねじり剛性の高さで理解できます。

このページでは箱型断面の特徴・断面係数と断面二次モーメントの計算式・H形鋼との比較を解説します。

代表的な規格にBCR、BCP、STKRがあり、H形断面と比べて弱軸方向の対策が不要な点が特徴です。

この記事では、箱型断面とは何かを整理します。

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箱型断面(はこがただんめん)とは、外形は四角形で中が空洞の断面です。

建築物の柱部材としてよく使います。

今回は箱型断面の意味、特徴、部材、断面係数、断面二次モーメントについて説明します。

箱型断面に、冷間成形角形鋼管や一般構造用角形鋼管があります。

詳細は、下記が参考になります。

冷間成形角形鋼管(コラム)とは|BCR・BCP・STKRの違いと柱材

STKR材(一般構造用角形鋼管)の規格・サイズ・断面性能一覧

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箱型断面とは?

箱型断面とは、外形は四角形で中が空洞の断面です。下図をみてください。これが箱型断面です。

閉断面


箱型断面は、主に建築物の柱に使う部材です。鋼材の箱型断面には、BCRやBCP、STKRという規格があります。詳細は、下記が参考になります。

BCR295(冷間ロール成形角形鋼管)の規格|基準強度295・寸法・重量・STKR違い

BCP325とは|冷間プレス成形・基準強度325N/mm²とBCR295との違い

STKR材(一般構造用角形鋼管)の規格・サイズ・断面性能一覧


断面性能が高いことから、ラーメン構造の柱としてよく用います。ラーメン構造の意味は、下記が参考になります。

ラーメン構造とは?1分でわかる意味、特徴、由来、メリットとデメリット

箱型断面の特徴

箱型断面の特徴を下記に示します。


張間、桁行方向で断面性能が変わらない

座屈が起きにくい


下図をみてください。箱型断面は、矢印に示す方向の断面性能(断面係数、断面二次モーメントなど)が同じ値です。

閉断面と方向性


建物の構造計算では、一般的に2方向(X方向、Y方向)の地震力に対する検討を行います。箱型断面は、両方向とも「強軸」といえるので、どちらの方向も耐力は高いです。強軸(弱軸)の意味は、下記が参考になります。

強軸ってなに?1分でわかる強軸と弱軸の違い、それぞれの特徴


一方、H形断面はXとY方向で断面性能が違うので、弱軸方向はブレースをいれるなどの処理が必要です。ブレースの意味は、下記が参考になります。

ブレース構造とは?ラーメン構造との違い・種類と地震力の負担メカニズム(設計上の特徴)


断面係数、断面二次モーメントの他に、断面二次半径も張間と桁行で同じです。よって、座屈に対する抵抗性も高いです。断面二次半径の意味は、下記が参考になります。

断面二次半径とは?1分でわかる意味、公式、計算、座屈、断面二次モーメントとの関係

箱型断面の部材

箱型断面は、主に柱部材として使います。柱部材を箱型断面、梁部材をH形断面としたラーメン構造が、よく設計されています。空間を広く使えるので、室内用自由度も高く、構造設計も比較的簡単な構造形式です。

箱型断面の断面係数と断面二次モーメント

箱型断面の断面係数の計算方法を下図に示します(表の一番上です)。

断面係数の公式2


また、下記の記事では、箱型断面(BCR295)の断面係数、断面二次モーメント他を検索できます。是非、参考にしてくださいね。

BCR295(冷間ロール成形角形鋼管)の規格|基準強度295・寸法・重量・STKR違い

混同しやすい用語

H形断面

断面がH形状で開いており、XとY方向で断面性能が異なります。

主に梁部材に使われます。

箱型断面が両方向で断面性能が同じ(等方性)であるのに対して、H形断面は弱軸方向があるためブレースなど弱軸対策が必要な点が異なります。

箱型断面を整理した表を示します。

項目箱型断面H形断面
主な用途柱部材梁部材
断面性能の方向性両方向で同等(等方性)強軸・弱軸あり
代表規格BCR295、BCP325、STKRSS400、SN490など

まとめ

今回は箱型断面について説明しました。意味が理解頂けたと思います。箱型断面は、外形が箱型で中が空洞の断面です。鋼材の材質として、BCRやSTKRがあります。箱型断面の特徴、断面性能をよく理解しましょう。下記も併せて勉強してくださいね。

冷間成形角形鋼管(コラム)とは|BCR・BCP・STKRの違いと柱材

STKR材(一般構造用角形鋼管)の規格・サイズ・断面性能一覧

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ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

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