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sd490は異形鉄筋の材質の1つです。JISに規定される材質の中で、最も高強度です。高強度鉄筋ともいいます。強度がとても高いので、一般的な建物に使う機会は少ないです。sd345やsd295aなどを一般的に利用します。3今回は、sd490の意味、許容応力度、上限強度、材料強度、ヤング率との関係などについて説明します。※sd390、sd345については下記の記事が参考になります。
sd390とは?1分でわかる意味、許容応力度、鉄筋径、ヤング率
sd345とは?1分でわかる意味、ヤング率、許容応力度、sd295aとの違い
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sd490は、JISに規定される異形鉄筋の材質で最も強度が高いです。高強度鉄筋の1つです。一般的な建物に、sd490を使う機会は少ないでしょう。Sd295a~sd390で十分な場合が多いからです。
ただし応力がとても大きくsd390でも足りない場合、特殊な理由があるときはsd490を使います。
sd490を柱や梁の鉄筋として使うと、柱梁接合部の耐力が足りない場合が多いです。使用には注意が必要です。※柱梁接合部については下記の記事が参考になります。
柱梁接合部とは?1分でわかる意味、せん断力、耐力、帯筋間隔、鉄骨造
また、sd490を超える高強度鉄筋は強度に上限があります(後述しました)。
sd490の許容応力度、ヤング率、規格についてそれぞれ解説します。
sd490の許容応力度は下記です。
長期許容応力度 ⇒ 195 N/m㎡
短期許容応力度 ⇒ 490 N/m㎡
Sd390と同様で、長期許容応力度がsd345の値(215)より小さいです。長期応力が大きい場合、sd490を使うのはメリットが少ないです。
sd490のヤング率は、
です。鋼材のヤング率は材質に関わらず一定です。※ヤング率については下記の記事が参考になります。
sd490の機械的性質は、JISG3112に規定されます。
sd490は異形鉄筋の材質の中で、最も強度が高いです。Sd390と比べても、25%以上も強度が高いです。あまり使う機会はない材質です。ただし、高強度せん断補強筋として利用する可能性があります。※高強度せん断補強筋は下記の記事が参考になります。
下表にsd490の化学成分を示します。
sd490のような高強度鉄筋は、強度の上限があります。下記に示します。
・せん断補強以外に用いる場合 ⇒ F値
・せん断補強に用いる場合 ⇒F値(※F値が490を超える場合は490の値とする)
上記の通り、せん断補強に用いる高強度鉄筋で、F値が490を超える場合は、490とします。※F値は下記の記事が参考になります。
ただし、大臣認定を取得した高強度鉄筋は上記の規定によらないことができます。高強度せん断補強筋の中には、F値が490を超えるもの(585など)があります。
今回はsd490について説明しました。意味が理解頂けたと思います。sd490は異形鉄筋の材質の1つです。降伏強度、引張強度ともに高いですが、一般的な建物に使う機会は少ないです。また、強度の上限があります。せん断補強筋に使うとき、注意したいですね。高強度せん断補強筋についても併せて勉強してみましょう。
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