この記事の要点
スチフナーは鉄骨部材のウェブに設けるプレートで、ウェブの座屈を防ぐことが主な目的です。リブプレートと混同されやすいですが、スチフナーは特に座屈防止を目的とした補強プレートです。
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スチフナーという用語をご存知でしょうか。良く分からず聞き逃している方も多いと思います。今回はそんなスチフナーについて説明します。
スチフナーと似た用語に「ガセットプレート」「リブプレート」があります。詳細は下記の記事が参考になります。
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スチフナーとは、鉄骨部材のウェブに設けるプレートの1つです。鉄骨部材は座屈に注意することは皆さんご存知かと思います。座屈には、棒が座屈する現象の他に、鉄骨部材のウェブやフランジが局部的に座屈する現象があります。※局部座屈といいます。
スチフナ―は、ウェブが座屈することを防ぐプレートのことです。ところで、スチフナーは英語で「Stiffeners」といいます。Stiffenersは直訳すると、かたくするもの、固まらせるもの、という意味です。
英語からも、局部座屈を防ぐために鉄骨部材を「かたくする」「固まらせる」スチフナーの意味が良く分かります。
前述したように、スチフナーはウェブの局部座屈を防ぐプレートです。下図を見てください。H型鋼の柱を描きました。ウェブにせん断力や圧縮力が作用すると局部座屈を起こします。それを防ぐため、下図のようなスチフナーを一定間隔毎に配置します。
また、梁部材でも同様にせん断力によるウェブの座屈や、曲げ応力発生時によるウェブの座屈を防ぐためスチフナーを設けることがあります。
スチフナーとリブプレートはどう違うのでしょうか。実は、ほとんど同じ意味と考えます。厳密に言えば、若干使い方(目的)が違います。前述したように、スチフナーは座屈を防止する補強プレートです。
一方リブプレートは、「補強用のプレート」です。小梁と大梁を留めるガセットプレートの反対側に設けたり(ボルト芯と梁芯までの偏心曲げの処理)、柱脚のベースプレート補強で設けることがあります。リブプレートの方が、より使い道の選択肢が多いように思います。
ちなみに英語でリブは「rib」で、肋骨の意味です。肋骨は内臓を守る重要な骨ですが、肉体を補強する骨と強引に考えると、リブプレートの意味も「補強のプレート」と考えても良いでしょう。リブの意味は、下記も参考になります。
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混同しやすい用語
リブプレート
リブプレートは部材を補強する目的で設けるプレートの総称です。
スチフナーがウェブの座屈防止を主目的とするのに対して、リブプレートはより広い補強目的を指す用語で、スチフナーはリブプレートの一種とも言えます。
スチフナーの種類と目的を整理した表を示します。
| 項目 | スチフナー | リブプレート |
|---|---|---|
| 主な目的 | ウェブの局部座屈防止 | 補強(広義) |
| 設置箇所 | ウェブ(一定間隔) | 柱脚・梁端など |
| 英語 | Stiffeners(固くするもの) | Rib(肋骨・補強) |
今回は、スチフナーについて説明しました。スチフナーが何か理解できたでしょうか。重要なのは言葉の意味だけでなく、設ける目的です。スチフナー、リブプレートなど、言葉の意味に惑わされることなく、正しい使い方を理解したいですね。下記の記事も併せて勉強しましょう。
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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
建築士試験では、スチフナーの設置目的(ウェブの座屈防止)や、中間スチフナーと支点スチフナーの違いが問われます。「補強プレート」という表現に惑わされず、座屈防止という目的を押さえましょう。