この記事の要点
ガセットプレート(GPL)=小梁と大梁をピン接合する鋼板
小梁ウェブに高力ボルト接合、大梁に隅肉溶接で取り付ける
ピン接合なのでせん断力のみ伝達(曲げモーメントは伝達不要)
板厚 = 小梁のウェブ厚と同等以上(例:ウェブ5.5mmならGPL-6.0)
形状:せん断力を伝達できる高さ(せい)と施工性への配慮が重要
この記事では、ガセットプレートとは何か、スプライスプレートとどう違うのかを整理します。
【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット
ガセットプレートをご存じでしょうか。鉄骨梁の接合部材としてよく耳にしますよね。図面上では省略して「GPL」という描き方をします。今回は、そんなガセットプレートの意味と、目的について説明します。
ガセットプレートに似た用語で、添え板、ブラケット、スチフナーなどがあります。詳細は、下記の記事が参考になります。
添え板(スプライスプレート)とは?厚み・材質・記号SPLとガセットプレートとの違い
ブラケットとは?鉄骨の仕口部との関係・ブラケット工法・ノンブラケットの違い
100円から読める!ネット不要!印刷しても読みやすいPDF記事はこちら⇒ いつでもどこでも読める!広告無し!建築学生が学ぶ構造力学のPDF版の学習記事
下図をみてください。これは、大梁に対して直交する小梁がピン接合されています。※ピン接合については下記の記事が参考になります。
ガセットプレートは、「GPL-6」と示している、小梁と大梁を接合するプレートのことです。
小梁のウェブに取り付け高力ボルトで留めます。さらに、大梁に対して隅肉溶接を行い接合します。ちなみにガセットプレートの反対側にあるプレートは「リブプレート」です。
リブプレート(スチフナー)の意味は下記が参考になります。
ガセットプレートの形状は、様々ですが注意するのは下記の2点です。
ガセットプレートはせん断力を伝達するので、切り欠きや、小さいせいにはできません。また複雑な形状にならないよう施工性に配慮した形状とします。
ガセットプレートは小梁と大梁を接合する目的で取り付けられます。
但し、小梁はピン接合のため両端に曲げは発生しません。
よって、ガセットプレートはせん断力のみ伝達します。
ダイアフラムのように、曲げモーメントを伝達する必要もないので、プレート厚も必要最小限です。
※ダイアフラムは下記が参考になります。
ダイアフラム(ダイヤフラム)とは?鉄骨柱に必要な理由と種類【図解】
ガセットプレートの厚みは簡単に決めることができます。小梁のウェブ厚と同等以上にするのです。例えば小梁が下記の断面としましょう。
このとき、小梁と大梁に接合するガセットプレートは6.0mmとします。
ガセットプレートはせん断力を伝達しますが、いちいち計算で厚みを決定することはありません。
小梁のウェブ厚と同等以上にすれば、小梁断面がOKなら必然的にガセットプレートも問題ないからです。
混同しやすい用語
【ガセットプレート】と【ダイアフラム】の違い:ガセットプレートは小梁と大梁のピン接合部でせん断力のみを伝達するプレートです。
ダイアフラムは柱梁剛接合部で曲げモーメントも含む力を伝達するための鋼板です。
目的が異なるため、プレートに求められる厚みや形状の設計思想も異なります。
ガセットプレートを整理した表を示します。
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 用途 | 小梁と大梁のピン接合部の接合 | せん断力のみ伝達 |
| 板厚の目安 | 小梁のウェブ厚と同等以上 | 計算確認が省略できる場合が多い |
| 溶接方法 | 隅肉溶接 | 大梁ウェブに溶接して取り付ける |
今回は、ガセットプレートについて説明しました。主にピン接合の部分に用いて、ガセットプレートは鉄骨造に必要不可欠な接合部材です。ガセットプレートの厚みや目的について覚えておきましょう。
似た用語の添え板、ブラケットの意味も勉強しましょうね。
添え板(スプライスプレート)とは?厚み・材質・記号SPLとガセットプレートとの違い
ブラケットとは?鉄骨の仕口部との関係・ブラケット工法・ノンブラケットの違い
【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット
この記事の内容を○×クイズで確認する
この記事で学んだ内容は、無料の○×問題集でも確認できます。
意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
ガセットプレートの板厚はいちいち計算で決定する必要はありません。
小梁のウェブ厚と同等以上にすれば、小梁断面がOKなら必然的にガセットプレートも問題ないからです。
形状は切り欠きや小さいせいにならないよう注意してください。