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ショートビードとは?1分でわかる意味、定義、組立溶接、鉄骨

この記事の要点

ショートビードとは溶接長さが短すぎるビードのことで、強度不足や割れの原因となるため避けなければなりません

組立溶接(仮溶接)においても、ショートビードにならないよう注意が必要です。

この記事では、ショートビードとは何かを整理します。

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ショートビードとは、ビードの長さが短いものです。※ビードとは、溶接による溶着金属のこと。今回はショートビードの意味、定義、組立溶接のショートビード、鉄骨造との関係について説明します。※溶接については下記の記事が参考になります。

溶接の種類と、隅肉溶接、突き合わせ溶接の特徴

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ショートビードとは?

ショートビードとは、ビードの長さが短いものをいいます。下図をみてください。これがショートビードです。

ショートビード

ショートビードは原則避けるべきです。溶接は、作業始めの「始端」と作業終わりの「終端」で最も欠陥が起きやすいです。よって溶接部の有効断面積を計算するとき、溶接長から溶接サイズの2倍を控除した値を、有効溶接長さとします。

有効溶接長さ

ショートビードは、ビード部分がほとんど始端と終端のため、溶接としての強度が確保されていない可能性があります。

ショートビードと始端と終端

ショートビードとならないよう、ビードは後述する最小長さ以上とします。


なお「ビード」とは、溶接作業によって作られる溶着金属のことです。

組立溶接のショートビード

組立溶接は本溶接前に行う仮溶接です(組立溶接は、昔は仮溶接と呼びました)。ただ仮止めの溶接でも、ショートビードとならないよう、下記以上の長さとすることが規定されています。


組立溶接とは、本溶接作業「前」に、組立部材の形状を保持するため行うものです。よって、全周にわたっての溶接は不要ですが、ショートビードは溶接割れの原因となり、本設前に形状が保持できない可能性があります。


よって、組立溶接部も適切な脚長や長さを守って溶接しましょう(脚長は4mm以上、400mm程度の間隔で溶接を行う)。


※溶接の脚長については下記の記事が参考になります。

溶接部の脚長とは?サイズとの違い・のど厚への影響・基礎知識


また、組立溶接後に本溶接を行わないもの(組立溶接がそのまま残るもの)は、断続隅肉溶接といいます。

混同しやすい用語

組立溶接

組立溶接とは、本溶接前に部材を仮固定するための溶接(仮溶接)のことです。

ショートビードは避けるべき不良溶接状態を指しますが、組立溶接はその施工方法を指す用語です。

組立溶接においてもショートビードは禁止されており、両者は別の概念です。

試験での問われ方|管理人の一言

建築士試験では、ショートビードを避けることが溶接品質管理の基本として問われます。

特に組立溶接でもショートビードは禁止されることや、ショートビードが溶接割れ・強度不足の原因となることを押さえましょう。(一級建築士 頻出:ショートビードを避けることと組立溶接でも禁止される点が溶接品質管理として繰り返し出題)

ショートビードに関するルールを整理した表を示します。

区分板厚t最小ビード長さ
組立溶接t≦6mm30mm以上
組立溶接t>6mm40mm以上
有効溶接長さ全長溶接長-2×サイズ

まとめ

今回はショートビードについて説明しました。

ショートビードの意味が理解頂けたと思います。

溶接接合で、ショートビードは必ず避けます。

また、設計段階で溶接作業に配慮して、ショートビードにならないよう、複雑な納まりは注意したいですね。

組立溶接についても、ショートビードを避けましょう。

※下記の記事も併せて参考にしたいですね。

溶接の種類と、隅肉溶接、突き合わせ溶接の特徴

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▶ 建築士試験ではどう問われる?
この論点は建築士(構造)で出題されます。実際の問題と解き方は S造の過去問解説(分野別・全年度)(無料)で確認できます。

理解度チェック

Q.

ショートビードとは何で、なぜ避けるべきですか?

答えを見る

ビード(溶接による溶着金属)の長さが短いものです。溶接は始端と終端で最も欠陥が起きやすく、有効溶接長さは溶接長から溶接サイズの2倍を控除した値とします。ショートビードはビード部分がほとんど始端と終端のため、溶接としての強度が確保されない可能性があり、原則避けるべきです。

Q.

組立溶接でのショートビードの規定は?

答えを見る

組立溶接(本溶接前の仮溶接)でもショートビードは溶接割れの原因となるため、板厚t≦6でビード長さ30mm以上、t>6で40mm以上とすることが規定されています。脚長は4mm以上、400mm程度の間隔で溶接します。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

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