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耐火被覆をご存じでしょうか。建築業界で仕事をする方なら、1度は聞いたことがあるでしょう。案外、耐火被覆の材料や工法を忘れがちです。今回は、そんな耐火被覆の目的や材料について説明します。耐火の意味、耐火被覆の比重は下記が参考になります。
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耐火性能が要求される建物の、構造部材(柱や梁など)は耐火被覆をする必要があります。構造部材に耐火被覆する目的は、「建物の倒壊防止」です。
鉄筋コンクリート造やれんが造は構造体そのものが耐火構造であるため耐火被覆の必要はありません。しかし鉄骨造は火熱により耐力が半分以下まで低下するため、耐火被覆が必須です。
ちなみに、所定の建物は防火被覆も要求されますが、耐火構造であれば防火被覆は免除されます。防火被覆については下記の記事が参考になります。
柱の防火被覆の目的が分かるたった1つのポイントと、建物の耐力
耐火被覆は、ざっくりいうと「セメント系」の材料が該当します。要するにセメント系の材料は燃えません。耐火被覆の材料は「不燃である」ことが大前提です。※ただ最近は可燃材料も使用可能のようです。下記に代表的な耐火被覆材料を示しました。
吹付ロックウールは知らずのうちに見ているかもしれません。たまに大型ショッピングセンターの立体駐車場に行くと、鉄骨の梁に白っぽい、ごわごわした何かが吹き付けられています。
けい酸カルシウム版は、主に天井に使われる白っぽい板状の材料です。このように、耐火被覆の材料は、案外私たちの身近にあります。
代表的な耐火被覆の工法を紹介します。
吹き付けロックウールを耐火被覆に用いるときは、この工法です。現在、多くの耐火被覆で吹付ロックウールを採用しています。他の工法に比べて、安くて早いメリットがあります。
意匠的に良くないのですが、普通構造体は天井裏や壁内に隠れるので問題となりません。あるいは前述した立体駐車場のように、そもそも意匠的に気にしない部分に使います。
けい酸カルシウム版のように、板状の耐火被覆を取り付ける工法です。柱や梁に合わせて板をカットし、金具や接着剤を用いて取り付けます。
文字通り耐火塗料を鉄骨部材に直接塗る工法です。鋼材をそのまま表すことができるので、意匠的に優れています。火熱時に塗料が膨張して、断熱層を形成します。
今回は、耐火被覆について説明しました。耐火被覆の目的や、材料、工法が理解頂けたでしょうか。吹付ロックウールとけい酸カルシウム版の2つは、メジャーな耐火被覆です。覚えておきましょう。下記も勉強しましょうね。
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