この記事の要点
線膨張係数αの計算式は「(ΔL/L)×(1/ΔT)」です。
ΔLは1℃の温度変化による変形量、Lは元の長さ、ΔTは元の温度から変化後の温度の差です。
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線膨張係数αの計算式は「(ΔL/L)×(1/ΔT)」です。ΔLは1℃の温度変化による変形量、Lは元の長さ、ΔTは元の温度から変化後の温度の差です。「線膨張係数」と聞くと難しそうですが、要するに、1℃の温度変化による材料の長さの変化の割合です。また、α=(ΔL/L)×(1/ΔT)を逆算して、ΔL=αLΔTとすれば「温度変化による材料の変形量」を算定できます。
例えば α=1.0×10^-6(1/℃)、ΔT=2℃、L=1000mmのとき、材料の変形量(伸び)は「1.0×10^-6×1000×2=0.002mm」になります。今回は線膨張係数の計算方法、例題について説明します。線膨張係数の詳細は下記もご覧ください。
線膨張係数とは?1分でわかる意味、計算、単位、鉄とコンクリートの値
線膨張係数の単位は?1分でわかる単位、換算、コンクリートの値と単位
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線膨張係数αの計算式は下式の通りです。
ΔLは1℃の温度変化による変形量、Lは材料の元の長さ、ΔTは元の温度から変化後の温度差です。なお、線膨張係数の単位は「1/℃」「1/K」で表します。
「線膨張係数」という用語や上式は、一見、難しそうですが意味は簡単です。線膨張係数は、1℃の温度変化による材料の長さの「変化の割合」を意味します。線膨張係数の詳細は下記が参考になります。
線膨張係数とは?1分でわかる意味、計算、単位、鉄とコンクリートの値
また、前述した公式を変形すると下式が得られます。
上式より、温度変化による材料の変形量(伸び・縮み量)を算定できます。
下図をみてください。ある材料の温度が25℃のとき長さは3000mmでした。温度が30℃のとき、3001mmになりました。線膨張係数の値を計算しましょう。
ΔL、ΔTを求めて公式に代入すればよいですね。ΔL=3001-3000=1mm、ΔT=30℃-25℃=5℃です。よって、
になります。なお、線膨張係数の値は材料により変わります。鉄、アルミの線膨張係数は下記が参考になります。
鉄の線膨張係数は?1分でわかる値、ss400の値、単位、伸びの計算
例題として、下記の材料の変形量を計算しましょう。
・α=1.2×10^-5 (1/℃)、材料の長さ=5m、ΔT=10℃
前述の公式を思い出してください。変形量は下記となります。
変形量ΔL=αLΔT=1.2×10^-5×5000mm×10℃=0.6mm
混同しやすい用語
線膨張係数α vs 変形量ΔL
線膨張係数αは材料固有の温度による変形しやすさを示す定数(1/℃)で、変形量ΔLは実際の温度変化による材料の伸び縮み量(mm)です。ΔL=α×L×ΔTの関係で計算します。
温度変化ΔT vs 絶対温度T
ΔT(温度変化量)は変化前後の温度の差で、例えば25℃から30℃への変化ではΔT=5です。線膨張係数の計算で使うのはΔT(変化量)で、絶対温度Tそのものではありません。
線膨張係数の計算を整理した表を示します。
| 計算の種類 | 計算式 | 備考 |
|---|---|---|
| 線膨張係数を求める | α=(ΔL/L)×(1/ΔT) | ΔL:変形量、ΔT:温度変化 |
| 変形量を求める | ΔL=α×L×ΔT | αが大きいほど変形しやすい |
| 計算例 | α=1.2×10⁻⁵、L=5m、ΔT=10℃ → ΔL=0.6mm | 単位に注意(mmとm) |
今回は、線膨張係数の計算方法について説明しました。線膨張係数の計算式は「(ΔL/L)×(1/ΔT)」です。一見、難しそうな計算式ですが「意味は簡単」です。温度変化1℃当たりの長さの変化の割合を求めています。意味を理解すれば計算式も簡単に見えてくるはずです。線膨張係数の詳細など下記も勉強しましょう。
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線膨張係数の単位は?1分でわかる単位、換算、コンクリートの値と単位
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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
線膨張係数の計算は?に関する問題は建築士試験の構造分野で出題されます。定義と計算の両面から理解しておきましょう。
線膨張係数の計算は?の定義・適用条件・計算式は建築士試験の構造分野で出題される基本事項です。
用語の定義を正確に理解したうえで、関連する規準・法令との関係を整理することが大切です。