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図面の縮尺とは?1分でわかる意味、表記方法、縮尺の計算、合わせ方

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図面の縮尺とは、実寸(実際の大きさ)を縮小して図面表示したときの、縮小の比率をいいます。縮尺は、建築分野に限らず自動車、ロボットなど多くの「設計図(図面)」で使います。今回は図面の縮尺と意味、表記方法、縮尺と寸法の計算、図面の縮尺の測り方(合わせ方)について説明します。


建築設計の実務では、「三角スケール」が必須です。私が実務で使っている三角スケールが下記です。


また、物の大きさは実際の寸法を縮小して描きますが、寸法は実際の値を書きます。図面の寸法は、下記が参考になります。

図面の寸法とは?1分でわかる書き方、寸法線の基準、単位

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記事を書いた人

ハナダユキヒロ/建築学生が学ぶ「構造力学」

難解な構造力学、建築構造の用語を分かりやすく解説する専門家。高等専門学校在学中から建築学生が学ぶ「構造力学」を運営。その後、国立大学大学院⇒組織設計事務所⇒弊サイト運営に従事している。

著書:「わかる構造力学/工学社」、「わかる構造力学 改訂版/工学社」

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図面の縮尺とは?

図面の縮尺とは、実寸を縮小して描いたときの縮小の比率をいいます。建築図面は、描く物の規模が大きいので、


・1/10~1/1000


程度で図面を描きます。「1/10」または「1/1000」を縮尺(スケール)といいます。下図をみてください。大きさ5m×10mの建物があります。この建物をA3やA4の図面に描くとき、「縮小」しなければ書くことができませんね。


建物と縮尺


例えば建物の大きさを1/100に縮小して、図面に描きます。よって図面に描く大きさは、


・5000/100=50mm

・10000/100=100mm


です。縮尺1/100で図面を測ると30cmでした。実寸は、


・300×100=30000mm


です。


設計図に書く寸法は実際の値を書きます。図面の寸法は下記が参考になります。

図面の寸法とは?1分でわかる書き方、寸法線の基準、単位


また、建築図面は必ずしも全ての寸法が明記されていません。この場合、三角スケールを図面に合わせて計測します。これを「分一(ぶいち)」といいます。分一の意味は下記をご覧ください。

分一とは?1分でわかる意味、読み方、分一であたるの意味、三角スケール


縮尺は、実寸の大きさや描きたい図面の大きさに応じて変えます。建築の設計図では、極端に大きなスケール(1/1~1/2)を描かないことが多いです。


※大きい縮尺とは、1/100に対して、「1/10」の方です。小さい縮尺とは、1/10に対して、「1/100」の値です。図面を大きく描くとは、「拡大して描く」と考えてください。図面を小さく描くは、「縮小して描く」です。案外間違えやすいので注意しましょう。下記も参考にしてください。

図面縮尺が100分の1の長さは?1分でわかる意味、計算、縮尺1/50、1/200の計算は?

図面の縮尺と表記方法

図面の縮尺は、


・S=1/〇〇

・縮尺=1/〇〇


と表記します。「=」の記号を使わない方もみえます。伝われば問題ないでしょう。「S」はスケールの意味です(スケールは、縮尺の意味)。例えば、平面図、伏図などは


・1/100

・1/200


で描きます。平面図などは建物全体を表す図面です。全体の図面を描くので、縮尺を小さくする必要があります。


建築図面の縮尺は、1/100や1/50などキリの良い数字を使います。1/45や1/55などは使いません。建築図面でよく使う縮尺を下記に整理しました。


・1/400

・1/200

・1/100

・1/50

・1/30

・1/20

・1/10


下記も参考にしてください。

200分の1の計算は?1分でわかる意味、計算、パーセントの値、100分の1との違い

150分の1の計算は?1分でわかる意味、縮尺とパーセントの関係、30分の1、100分の1の計算

縮尺と寸法の計算

縮尺と寸法の計算法を紹介します。建築図面に、下記のスケールと寸法が書いてあります。図面としての長さを計算しましょう。


・S=1/50、L=1000


上記より、図面に描かれた長さは


1000/50=20mm


です。


図面の寸法は下記が参考になります。

図面の寸法とは?1分でわかる書き方、寸法線の基準、単位

縮尺と三角スケールの合わせ方

図面で、寸法が明記されていない長さを測りたいときがあります。寸法が無くても、縮尺がわかれば長さが分かります。これを分一(ぶいち)といいます。分一は下記が参考になります。

分一とは?1分でわかる意味、読み方、分一であたるの意味、三角スケール


分一で測るとき、三角スケールを使います。三角スケールは下図のものがおすすめです。建築の実務をすると必ず使います。誰でも持っていますし、一級建築士の製図試験でも購入すると思うので、持っておいて損は無いです。

三角スケールには、1/100、1/200、1/300、1/400、1/500、1/600という縮尺が書いてあります。


縮尺が1/100の図面なら、三角スケールも1/100に合わせて目盛を読めば、長さがわかります。


1/100で10mmなら、実寸は10×100=1000mm(1.0m)です。

まとめ

今回は縮尺について説明しました。意味が理解頂けたと思います。縮尺は、建築図面を描くために必要な考え方です。縮尺と寸法の関係、計算法を理解してください。実務では、三角スケールで寸法を測ります。縮尺と三角スケールの合わせ方も覚えてくださいね。下記も併せて学習しましょう。

図面の寸法とは?1分でわかる書き方、寸法線の基準、単位

図面縮尺が100分の1の長さは?1分でわかる意味、計算、縮尺1/50、1/200の計算は?

150分の1の計算は?1分でわかる意味、縮尺とパーセントの関係、30分の1、100分の1の計算

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