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縮尺の大きい図面とは「縮尺1/n」のnの値(分母の値)が小さい図面です。縮尺の小さい図面は縮尺1/n のnが大きい図面です。縮尺の大きい、小さいを勘違いする人の中には、1/nのn(分母の値)が小さいから「縮尺が小さい」、あるいはnが大きいから「縮尺が大きい」と考える人がいます。この考え方は誤りです。この勘違いを無くすには、縮尺の大きい、小さいの意味を考えるべきです。
縮尺とは、実際の距離(長さ)を縮小して表すときの割合です。たとえば、縮尺1/100であれば実際の距離を1/100した長さを図面に描きます。実際の距離が1000mmの場合、縮尺1/100の図面には10mmの長さを描きます。
さて、縮尺1/100と縮尺1/10のどちらの縮尺が大きい、小さいか考えます。それぞれの縮尺で実際の距離1000mmを図面上で表すと、どのくらいの長さになるか下記に示します。
・縮尺1/100 ⇒ 10mm(=1000÷100)
・縮尺1/10 ⇒ 100mm(=1000÷10)
上記の通り、縮尺1/100よりも縮尺1/10の方が、より「大きい」長さを図面に描きますね。逆に、縮尺1/100は縮尺1/10と比べて「小さい」長さを図面に描きます。以上より
・縮尺1/100 ⇒ 縮尺が小さい
・縮尺1/10 ⇒ 縮尺が大きい
ことが分かります。また、縮尺1/10の方がより実際の距離に近い長さを図面に描くと言えますね。よって、ある縮尺を比較して「大きい、小さい」を判断するとき、どちらの縮尺の方が実際の距離に近いか考えると良いでしょう。実際の距離に近くなる縮尺の方が「縮尺は大きい」です。なお、大きい縮尺を「大縮尺」、小さい縮尺を「小縮尺」といいます。
最後に2万5千分の1と5万分の1はどっちが小さい、大きい縮尺か考えてみましょう。分母の小さい縮尺の方が、より実際の距離に近い「大きい縮尺」なので、2万5千分の1は大きい縮尺、反対に5万分の1は小さい縮尺ですね。
今回は、縮尺の大きい、小さいの意味について説明しました。縮尺の大きい図面とは「縮尺1/n」のnの値(分母の値)が小さい図面です。縮尺の小さい図面は縮尺1/n のnが大きい図面です。図面の縮尺の考え方、縮尺の大きいの意味など下記も勉強しましょう。
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