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無筋コンクリートは、「鉄筋が入っていないコンクリート」のことです。無筋コンクリートの反対が「鉄筋コンクリート」で、これは皆さんご存知ですよね。
「無筋コンクリートなんて、建物のどこに使っているの?」と思いますよね。無筋コンクリートの適用箇所を後述しました。
簡単に説明すると、無筋コンクリートは構造体には使用できません。鉄筋が入っていないので、強度が足りないのです。
無筋コンクリートは下記の特徴があります。
1つめは、ひび割れが起きやすいことです。当然ですが、鉄筋が入っていないのでひび割れを抑制できません。
ただ、ひび割れが起きても問題ない箇所に使うことが前提です。例えば、土間コンクリートに無筋コンクリートを適用するなら、
ひび割れが許容範囲内であるか確認が必要です。※土間コンクリートについては、下記が参考になります。
2つめは、品質に関する制限が緩いことです。例えば鉄筋コンクリートの場合、塩化量の制限があるのですが(鉄筋がさびないように)、
無筋コンクリートは鉄筋が入っていないので、その制限はありません。
また強度を求めないので、Fcも低くていいです。※FCの意味は下記が参考になります。
設計基準強度と品質基準強度の違いと、5分で分かるそれぞれの意味
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コンクリートは圧縮に強く、引張はほとんど抵抗できません。よって柱や梁などの構造体には鉄筋コンクリートを使います。
無筋コンクリートは、「捨てコンクリート」や補強筋を用いない軽微な「土間コンクリート」、ラップルコンクリート(地盤改良用の無筋コンクリート)に適用します。
ただ現実は、土間コンクリートでも鉄筋を入れるので、捨てコンクリートだけに無筋コンクリートを適用します。
※土間コンクリート、ラップルコンクリートについては、下記が参考になります。
ラップルコンクリートとは?1分でわかる意味、地盤改良、砕石、重量、強度との関係
無筋コンクリートは、鉄筋を入れない以外は普通コンクリートに用いられる材料と同じです。
ただ、前述したように構造体に用いないので、構造体と同じFcは使いません。躯体はFc24でも、捨コンクリートならFc18にします。少しでも費用削減になりますね。
※普通コンクリートは下記が参考になります。
普通コンクリートってなに?普通コンクリートの特徴、空気量、セメント量の規格
他にも、構造体強度補正を行う必要がないなど、普通コンクリートや他のコンクリートに比べて制限の適用が緩いのも特徴です。※構造体強度補正については、下記が参考になります。
今回は無筋コンクリートについて説明しました。コンクリートは鉄筋を入れないのが普通なので、少し意外だったと思います。
無筋コンクリートが「捨コン」「ラップルコンクリート」などに使われること程度は覚えても良いでしょう。捨てコンクリートの意味は、下記が参考になります。
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