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壁梁とは?1分でわかる意味、読み方、配筋、せいの規準

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壁梁とは、梁幅が壁厚と同じになる梁です。一般の方がみると、垂れ壁と壁梁の違いが付かないと思います。


今回は、壁梁の意味、読み方、配筋、せい、壁梁と垂れ壁の違いについて説明します。

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壁梁とは?

壁梁とは、梁幅が壁厚と同じになる梁です。壁梁や壁柱で構成する構造形式を壁式構造といいます。


下図の左側が壁梁、右側が通常の梁です。

壁梁と通常の梁

壁梁は、梁幅が壁厚と同様なので、室内空間が広くとれるメリットがあります。ただ、構造的に弱い部分もあり、設計には注意が必要です(つまり構造計算の難易度が少し高い)。

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記事を書いた人

ハナダユキヒロ/建築学生が学ぶ「構造力学」

難解な構造力学、建築構造の用語を分かりやすく解説する専門家。高等専門学校在学中から建築学生が学ぶ「構造力学」を運営。その後、国立大学大学院⇒組織設計事務所⇒弊サイト運営に従事している。

著書:「わかる構造力学/工学社」、「わかる構造力学 改訂版/工学社」

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壁梁の読み方

壁梁は、「かべばり」と読みます。

壁梁と垂れ壁の違い

壁梁と垂れ壁の違いを下記に整理しました。


・壁梁  荷重を負担する構造部材

・垂れ壁 荷重を負担できない壁(梁や床からぶら下がっているだけ)


下図をみてください。壁梁と垂れ壁の違いは見分けがつきにくいですね。確かに、見た目で壁梁か垂れ壁の違いはわかりません。

壁梁と垂れ壁

壁梁は梁として荷重負担することを想定した「構造部材」です。必要な鉄筋が配置され、壁柱にきちんと定着するよう指示します。


一方、垂れ壁は荷重を負担できない壁です。梁として荷重負担することを想定しておらず、割れ防止程度の鉄筋しか入っていません。


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壁梁の配筋

壁梁の配筋は計算により決めます。注意したいのは配筋量です。壁梁に沢山の配筋を入れようと思っても、梁幅が薄いので密に鉄筋が入りません。

壁梁のせい、幅

壁梁のせいや幅の規準を下記に整理しました(※下記の基準が全てではありません。各自でご確認ください)


・壁梁のせい 450mm以上(一部の壁梁は350mm以下でもよい)

・壁梁の幅は、壁厚と同一とする

・壁梁の幅は120~150かつH/20程度以上(Hは構造耐力上主要な部材の鉛直支点間距離)


壁梁のせいは450mm以上とします。開口が空くことで450mmを確保できないとき注意したいですね。


下図が壁梁の「せい」の考え方です。一般の梁も同じ考え方ですが、スラブ天端が梁天端となるケースが多いです(もちろん梁天端をスラブ天より下げるケースも沢山あります)。

壁梁のせい

まとめ

今回は壁梁について説明しました。壁梁の意味、読み方、せいの考え方など理解できたと思います。

壁梁は梁幅が薄い分、内部空間が広くとれます。一方で、構造的に注意すべき点が多い形式ですね。

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