この記事の要点
事務所ビルや賃貸建物を設計・評価するとき、「延床面積のうちどれだけを収益に結びつけられるか」を示す指標がレンタブル比です。廊下・エントランス・設備室が大きくなるほど下がり、収益性に直結します。
このページではレンタブル比の計算式・用途別の目安値・トランクルームでの考え方と、設計で比率を高めるポイントを解説します。
一般的な賃貸事務所では延床面積に対して65~75%が目安で、ビジネスホテルは約70%、シティ・リゾートホテルは45~50%が目安です。
この記事では、レンタブル比とは何か、ホテル・商業施設での目安はどれくらいか、計算方法はどうするのかを整理します。
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レンタブル比とは、事務所建築の延床面積や基準面積に対する、貸室(かししつ)床面積の比率です。
事務所ビルの室をレンタルで貸す場合、貸室面積を増やすことで収益性を高められます。
今回はレンタブル比の意味、ホテル、商業施設での目安、計算方法について説明します。
※延床面積の意味は、下記が参考になります。
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レンタブル比とは、事務所建築の延床面積や基準面積に対する貸室(かししつ)床面積の比率です。下式により計算します。
レンタブル比=貸室床面積÷延床面積×100
レンタブル比=貸室床面積÷基準床面積×100
レンタブル比の単位は、%です。また、延べ床面積に対する値と、基準床面積に対する値があります。一般的に、基準床面積に対するレンタブル比よりも、延床面積に対するレンタブル比の方が小さい値になります。
基準床面積とは、一般的な階の床面積です。特殊な平面計画となる階は除外して考えましょう。
事務所建築における、「貸室」とは、事務室のことです。
街を歩くと、色々なビルがあります。
これらのビルは全て自社ビルではありません。
不動産としてビルを持つ所有者が、室(部屋)を貸しています。
所有者は、毎月所定の賃料を得ます。
賃貸マンションと似たような仕組みと考えてください。
よって、貸室面積の割合が大きい方が(レンタブル比が大きい方)、ビル所有者の収益性が高まります。
賃貸ビルの他に、自社ビルがあります。自社ビルは、自分の会社が自分たちのために所有するビルのことです。賃貸を目的としないので、賃貸ビルに比べてレンタブル比は低い傾向にあります(ビルの収益性は考えないため)。
レンタブル比は、一般的な賃貸事務所の場合、
延べ床面積に対するレンタブル比 65~75%
基準床面積に対するレンタブル比 70~85%
※延べ床面積、床面積の意味は下記が参考になります。
床面積とは?意味・延べ面積との違いと階段・バルコニー・テラスの考え方(建築法規)
ホテルは、ビジネスホテル、シティホテル、リゾートホテルによってレンタブル比が変わります。なお、ここでのレンタブル比は「客室床面積÷延床面積(基準床面積)」と考えます。下記に各ホテルのレンタブル比を示します。
ビジネスホテル ⇒ 70%
シティホテル ⇒ 45~50%
リゾートホテル ⇒ 45~50%
いかがでしょうか。実際に泊まった方は、感覚的に理解できると思います。ビジネスホテルは、ほとんどが客室です。部屋も狭く、客室以外の宴会場やレストランなど、ほとんどありません。
一方、シティホテルやリゾートホテルは、客室の大きさはゆったりしており、客室以外の部屋も目立ちます。ラウンジやジム、いくつものレストランがあるホテルも多いですよね。
レンタブル比を計算します。延べ床面積が5000㎡、貸室床面積が4000㎡とします。レンタブル比を計算してください。
レンタブル比=4000/5000×100=80%
ですね。
混同しやすい用語
レンタブル比(延床面積基準)
延床面積全体に対する貸室床面積の割合。すべての階を合計した面積を基準とするため、標準的な賃貸事務所では65~75%程度となる。
基準床面積基準との違いは、延床面積には機械室や駐車場など特殊な階も含まれるため、基準床面積基準より低い値になる点が異なる。
レンタブル比(基準床面積基準)
標準的な階(基準階)の床面積に対する貸室床面積の割合。特殊な平面を持つ階を除外して計算するため、延床面積基準より高い値(70~85%)となる。
延床面積基準との違いは、基準床面積は特殊な階を除いた標準的な階の面積を用いるため、延床面積基準より大きな値になる点が異なる。
| 建物用途 | レンタブル比の目安 | ポイント |
|---|---|---|
| 事務所ビル | 65~75% | 廊下・共用部が多いほど低下 |
| ビジネスホテル | 70%前後 | 客室率が収益に直結 |
| 商業施設(複合) | 60~70% | 共用・通路面積が大きくなりがち |
| 集合住宅(賃貸) | 75~80% | 専有率を高めると収益性が向上 |
今回はレンタブル比について説明しました。
意味が理解頂けたと思います。
レンタブル比は、貸室床面積と延べ床面積との比率です。
単位は%です。
賃貸ビルでは、レンタブル比を高めることで、収益性を上げることができます。
延べ床面積の意味など、下記も併せて参考にしてください。
床面積とは?意味・延べ面積との違いと階段・バルコニー・テラスの考え方(建築法規)
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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。
