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床面積とは?意味・延べ面積との違いと階段・バルコニー・テラスの考え方(建築法規)

この記事の要点

床面積と延べ面積は混同されやすいが、用途が異なる。床面積は各階ごとの面積で、延べ面積は全階の床面積の合計だ。バルコニーやポーチが床面積に入るかどうかは設計の重要な判断になる。

床面積の定義と、各部位の算入基準を整理する。

ピロティや外気に開放されたバルコニーなど、算入しない部分の判断基準を理解することが実務・試験で重要だ。

この記事では、床面積とは何か、延べ面積とどう違うのか、ポーチとは何か、バルコニーとは何かを整理します。

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床面積とは、建築物の壁その他の区画の中心線で囲まれた部分の水平投影面積です。建築基準法施行令2条1項三号に規定されます。今回は床面積の意味、延べ面積、建築面積との違い、床面積と階段、ポーチ、バルコニー、テラスとの関係について説明します。


建築面積と延べ面積の意味は、下記が参考になります。

建築面積とは?計算方法・延床面積との違いとテラス・バルコニーの算入ルール

延べ面積 意味 計算 バルコニー 容積率 建築基準法

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床面積とは?

床面積とは、


建築物の壁その他の区画の中心線で囲まれた部分の水平投影面積


です。※水平投影面積の意味は、下記が参考になります。

水平投影面積とは?意味・計算法・法面との関係をわかりやすく解説


上記の通り、「壁、その他の区画の中心線で囲まれた部分」とあります。よって、庇は床面積に参入しません。


なお、建築基準法施行令2条1項三号に規定されます。床面積の意味は、上記のみです。よって、実際に運用するとき判断に迷う個所がでてきます。


例えば、ピロティがあります。ピロティは、十分に外気に開放され、屋内用途で使わない限り、床面積に参入しません。例えば、ピロティを自動車の駐車場に使う場合、床面積は発生しないでしょう。


ピロティ、ポーチ、階段、廊下などの床面積の考え方は、後述しました。

床面積と延べ面積、建築面積との違い

床面積と延べ面積の違いを下記に整理します。


床面積 ⇒ 建築物の壁その他の区画の中心線で囲まれた部分の水平投影面積

延べ面積 ⇒ 各階の床面積の合計

建築面積 ⇒ 外壁などの中心線で囲まれた部分の大きさの水平投影面積


床面積と延べ面積の違いは明確ですね。床面積を全て合計したものが、延べ面積です。※延べ面積の意味は、下記が参考になります。

延べ面積 意味 計算 バルコニー 容積率 建築基準法


建築面積は、「外壁」という言葉に着目しましょう。外壁の中心線で囲まれた部分の大きさとは、「建築物の外形の大きさ」ともいえます。多少意味は違いますが、建築物の外形の面積と考えてください。※建築面積の詳細な意味は、下記が参考になります。

建築面積とは?計算方法・延床面積との違いとテラス・バルコニーの算入ルール

床面積と階段、ポーチ、バルコニー、テラスの関係

床面積は建築基準法施行令で定義されます。しかし、計算方法が明確でないため、実際に運用すると判断に悩む箇所があります。判断に迷う部分の、一般的な考え方を整理しました。なお、正しくはお近くの審査機関で確認くださいね。


・ピロティ ⇒ 原則、床面積に算入しない。ただし、屋内用途で使う場合は床面積となる

・ポーチ ⇒ ピロティと同じ

・廊下(開放廊下) ⇒ 外気に開放されている部分の高さが1.1m以上で、天井の高さの1/2以上である廊下は、幅2.0mまでの部分を床面積に算入しない。

・バルコニー ⇒ 廊下と同じ

・ベランダ ⇒ 廊下と同じ

・出窓 ⇒ 出寸法、窓の見付け面積などが小さい場合、床面積に算入しない。※詳細は各審査機関にご確認ください。

・屋外階段 ⇒ 外気に有効に開放されている階段は、床面積に算入しない

混同しやすい用語

床面積

建築物の壁その他の区画の中心線(壁芯)で囲まれた部分の水平投影面積。施行令2条1項三号に規定される。

延べ面積が各階の床面積の合計であるのに対して、床面積はあくまで各階ごとの値であり、集計対象の範囲が異なる。

建築面積

建築物の外壁などの中心線で囲まれた部分の水平投影面積で、建ぺい率算定の分子として使う。

床面積が「区画の中心線」を基準とするのに対して、建築面積は「外壁」の中心線を基準とする点が異なり、用途(容積率・建ぺい率)も違う。

試験での問われ方|管理人の一言

建築士試験では、バルコニー・ピロティ・外気開放廊下などが床面積に算入されるかどうかを問う問題が頻繁に出題される。(建築士試験 頻出:バルコニー・ピロティ・外気開放廊下の床面積算入可否と各部位の条件(高さ・奥行き)が繰り返し出題)

「外気に開放=算入しない場合がある」という原則を覚え、各部位の条件(高さ・奥行き)を確認しながら判断する練習をしよう。

床面積を整理した表を示します。

部位床面積への算入条件・備考
ピロティ原則算入しない屋内用途で使う場合は算入
バルコニー・ベランダ開放廊下と同様幅2.0m以内・外気開放の条件あり
屋外階段算入しない外気に有効に開放されている場合
出窓条件次第で算入しない出寸法・見付け面積が小さい場合

まとめ

今回は床面積について説明しました。

意味が理解頂けたと思います。

床面積は、建築物の壁や区画の中心線で囲まれた部分の水平投影面積です。

延床面積と、建築面積との違いも理解してくださいね。

また、床面積の計算と、算入する面積、しない面積の違いも理解しましょう。

下記も併せて参考にしてください。

延べ面積 意味 計算 バルコニー 容積率 建築基準法

建築面積とは?計算方法・延床面積との違いとテラス・バルコニーの算入ルール

水平投影面積とは?意味・計算法・法面との関係をわかりやすく解説

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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

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ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

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