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標点距離とは?1分でわかる意味、引張試験との関係、破断伸び、永久伸びの関係

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標点距離とは、引張試験を行うととき、材料の伸びを測定する部分の長さです。金属に、標点と呼ぶ「目印」を2つ付けた間の距離です。今回は標点距離の意味、引張試験との関係、破断伸び、永久伸びなどの関係について説明します。


引張試験、伸びの意味は下記が参考になります。

引張試験とは?1分でわかる目的、降伏点、伸び、考察、試験片の形状

材料の伸びとは?1分でわかる意味、定義、計算、必要性、絞りとの関係

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記事を書いた人

ハナダユキヒロ/建築学生が学ぶ「構造力学」

難解な構造力学、建築構造の用語を分かりやすく解説する専門家。高等専門学校在学中から建築学生が学ぶ「構造力学」を運営。その後、国立大学大学院⇒組織設計事務所⇒弊サイト運営に従事している。

著書:「わかる構造力学/工学社」、「わかる構造力学 改訂版/工学社」

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標点距離とは?

標点距離とは、引張試験を行うとき、材料の伸びを測定する部分の長さです。下図をみてください。この距離が標点距離です。

標点距離

標点距離は、材料に標点と呼ばれる目印を2カ所付け、その間の距離です。また、標点距離には下記の種類があります。


原標点距離 ⇒ 引張試験の前に計測した標点距離のこと

最終標点距離 ⇒ 引張試験を行い、材料が破断した後に計測した標点距離のこと。破断した2つの試験片は、軸が直線になるよう突き合わせる


なお、引張試験とは材料の引張強度や、引張時の力学性状を把握する試験です。引張試験の意味は、下記が参考になります。

引張試験とは?1分でわかる目的、降伏点、伸び、考察、試験片の形状


引張試験の方法はJISz2241に規定されています。

標点距離と破断伸びの求め方

標点距離は、引張試験による材料の伸びを測定する部分の長さです。試験後の標点距離は、試験前の距離に比べて長いです。これが材料の伸びです。伸びの意味は、下記が参考になります。

材料の伸びとは?1分でわかる意味、定義、計算、必要性、絞りとの関係


試験前の標点距離(原標点距離)を、Loとします。引張試験を開始すると、試験片が伸びるのでLoは少しずつ大きくなります。試験中の標点距離をLとします。材料の伸びは、


ΔL=L-Lo


です。ΔLは材料の伸びです。なおΔという記号は、「微小」という意味があります。Δの意味は、下記が参考になります。

デルタとは?1分でわかる意味、数学、物理との関係、変化量、差分との関係


また、ひずみを求める公式は


ε=L-Lo/Lo


です。


さらに、最終標点距離Luから原標点距離Loを引いた値を、破断伸びといいます。破断伸びは下式で計算します。


破断伸びΔLu=Lu-Lo


また、破断伸びを百分率で表すこともできます。下式です。


ΔLu/Lo×100(%)


伸びの意味は、下記の記事も参考になります。

材料の伸びとは?1分でわかる意味、定義、計算、必要性、絞りとの関係

まとめ

今回は標点距離について説明しました。意味が理解頂けたと思います。標点距離は、引張試験の時、材料の伸びを測定する部分の長さです。標点距離には、原標点距離と最終標点距離があります。引張試験の方法、伸び、ひずみの意味など併せて勉強しましょうね。

引張試験とは?1分でわかる目的、降伏点、伸び、考察、試験片の形状

材料の伸びとは?1分でわかる意味、定義、計算、必要性、絞りとの関係

ひずみとは?1分でわかる意味、公式、単位、計算法、測定法、応力

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