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ルート間隔とは、母材と溶接金属が一体化し易くするためもうけた、母材同士の間隔です。近年、裏当て金を用いた片面溶接がほとんどなので、必ずルート間隔が必要です。なお、「ルートギャップ」ともいいます。今回は、ルート間隔の意味、必要性、突合せ溶接の値、溶接種類との関係について説明します。※母材、裏当て金の意味は、下記が参考になります。
母材とは?1分でわかる意味、材料、溶接、鉄骨との関係、対義語
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ルート間隔とは、母材と溶着金属が一体化しやすくするため、母材同士に設けた間隔のことです。下図をみてください。これがルート間隔です。ルートギャップともいいます。
ルート間隔は、突合せ溶接の継手の種類、溶接の種類、板厚、開先形状などにより異なります。溶接部の種類とルート間隔の関係を覚える必要は無いですが、溶接の基準図(標準図)など、一度読むといいですね。※下記書籍が参考になります。
※突合せ溶接については、下記が参考になります。
では、ルート間隔はなぜ必要でしょうか。下図をみてください。突合せ溶接を行う時、片面は裏当て金をあて、片面から溶接を行います。片面から溶接した場合の表面は、溶接性が良いですが、裏側の溶接性は落ちます。
ルート間隔が無ければ、裏側を完全に溶け込ませる(溶着金属と母材同士を一体化する)ことが、難しいと思いませんか。
上記の理由から、片面溶接でなく「両面溶接」を行えば、ルート間隔は不要です。裏当て金の意味は、下記が参考になります。
ルート間隔は色々な条件に応じて変わります。
下記のA、Bの溶接の種類に応じて、ルート間隔は変わります(当然、同じにもなります)。
A 被覆アーク溶接、ガスシールドアーク溶接、セルフシールドアーク溶接
B サブマージアーク自動溶接
下記の継手種類により、突合せ溶接部のルート間隔は変わります。
・突合せ継手
・T形継手
・かど継手
各継手の形状を下図に示しました。これが突合せ継手です。
下図がT形継手です。
かど部分の継手は、かど継手です。
突合せ溶接の意味は、下記が参考になります。
開先形状によりルート間隔が変わります。I形開先より、レ型開先の方が、ルート間隔が大きくなる傾向です。開先の意味は、下記が参考になります。
今回は、ルート間隔について説明しました。意味が理解頂けたと思います。ルート間隔は、突合せ溶接の溶接性を高めるために必要です。必要な理由、片面溶接と裏当て金の関係を理解してくださいね。また、色々な条件でルート間隔は変わります。まずは、突合せ溶接、開先の意味を理解しましょう。下記が参考になります。
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