この記事の要点
エンドタブ=突合せ溶接時に始端・終端に取り付ける補助部材
目的:溶接不良が起きやすい始端・終端を母材に影響しないようにする
種類は2つ:鋼製タブ(母材と同等の材質・厚み・開先)と固形タブ(セラミック系・フラックス系)
鋼製タブの取り外し:溶接後に切断しグラインダー仕上げが必要
固形タブは専用治具で取り付け・取り外し可能だが専門技術者が必要
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エンドタブをご存じでしょうか。構造設計に従事するかた、鉄骨メーカー、鉄工所で務める方は当たり前かもしれません。しかし初めのうちは、一体何のために必要か分かりませんよね。今回はそんなエンドタブについて説明します。
エンドタブや、エンドタブに関係する裏当て金の意味は下記が参考になります。
エンドタブとは?意味・役割と溶接品質への影響・5つのポイント
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下図をみてください。2枚の板を突合せ溶接しています。※突合せ溶接については下記が参考になります。
板の横にボコッとはみ出ている部分があります。これがエンドタブです。
溶接するとき始端と終端は溶接不良が起きやすい箇所です。そのため、始端と終端にエンドタブを設けて、溶接不良の起きやすい始端と終端を、母材に影響しないようする目的があります。
要は、溶接不良の起きやすい始端と終端をエンドタブにもってくる、というイメージです。
溶接後、エンドタブは取り外します。後述する鋼製タブであれば、エンドタブのみ切断した後グラインダー仕上げを行います。エンドタブは綺麗に取り除かないと、部材の結果に繋がります。
※エンドタブで注意すべき項目は、下記が参考になります。
エンドタブとは?意味・役割と溶接品質への影響・5つのポイント
エンドタブは大まかに2種類あります。
です。それぞれ説明しましょう。
元々エンドタブといえば、鋼製タブでした。後述する固形タブが開発されていますが、現在でも鋼製タブを使用する指導をする設計者も多いと聞きます。鋼製タブは、母材に溶接して取り付けます。取り付ける母材と同等の材質、厚み、開先とします。
鋼製タブは実績も多いので安定した品質が確保できますが、取り外しが面倒です。溶接しているので切断し、グラインダーで平滑にします。
※母材、開先の意味は下記が参考になります。
母材とは?意味・溶接での定義・鉄骨(接合部以外)との関係と対義語
開先(グルーブ)とは|V形・レ形の種類と完全溶け込み溶接の解説
固形タブは、鋼製タブの取り外しの面倒な作業を省略する目的で造られました。固形タブはセラミック系と、フラックス系の2種類があります。両方とも、母材に対して溶接不要で取り付け可能です。専用治具を用いて留め、取り外すときも専用治具を外すだけです。
但し固形タブは扱う場合は、専門技術者による施工が必要です。
混同しやすい用語
【鋼製タブ】と【固形タブ】の違い:鋼製タブは母材に溶接して取り付け、取り外し時は切断後グラインダー仕上げが必要です。
固形タブ(セラミック系・フラックス系)は溶接不要で専用治具で取り付け・取り外しができますが、専門技術者による施工が必要です。
実績は鋼製タブの方が多いです。
エンドタブの種類を整理した表を示します。
| 種類 | 取り付け方 | 取り外し方・特徴 |
|---|---|---|
| 鋼製タブ | 母材に溶接して固定 | 切断後グラインダー仕上げ・実績多い |
| 固形タブ(セラミック系) | 専用治具で固定(溶接不要) | 取り外し簡便・専門技術者が必要 |
| 固形タブ(フラックス系) | 専用治具で固定(溶接不要) | 取り外し簡便・専門技術者が必要 |
今回はエンドタブについて説明しました。エンドタブがなぜ必要か覚えておきましょう。また、鋼製タブ、固形タブの違いも理解しておきたいですね。下記も合わせて学習しましょう。
エンドタブとは?意味・役割と溶接品質への影響・5つのポイント
母材とは?意味・溶接での定義・鉄骨(接合部以外)との関係と対義語
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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
エンドタブは「溶接不良を母材から遠ざける」という発想がポイントです。
始端と終端に溶接不良が集まるのは避けられないため、その部分をエンドタブ側に移すことで母材の品質を確保します。
取り外し後のグラインダー仕上げも忘れずに確認しましょう。(一級建築士 頻出:エンドタブの目的(溶接不良を母材から遠ざける)と取り外し後のグラインダー仕上げが施工試験で繰り返し出題)