1. HOME > 鋼構造の基礎 > SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)とCFT造(コンクリート充填鋼管造)の違い

SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)とCFT造(コンクリート充填鋼管造)の違い

建築物を構成する柱や梁、これらの多くはS造かRC造、W造で造られています。ローマ字表示しているのは、材料を英語表記したときの頭文字を表しているからです。


こちらは僕も1冊持っている鋼構造の本です。内容が分かりやすく、学生と実務初心者にもおすすめです。わかりやすい鉄骨の構造設計

例えば、鉄骨造はSteelでS造です。一方、大きなマンションの場合、SRC造も使われます。ではSRC造とは何でしょうか。今回はSRC造の特徴とCFT造も合わせて説明します。


SRC造は鉄骨造と鉄筋コンクリート造を組み合わせた材料

鉄骨と鉄筋コンクリート造を組み合わせた材料をSRCといいます。先に述べたように、Sは鉄骨、RCは鉄筋コンクリート。では、どのように組み合わせるのでしょうか。


SRCでは、RCの中に鉄骨部材を入れ込んだ、と考えてください。例えば下図のように。

灰色がRCの柱だと思って下さい。黄色が鉄骨の柱です。このように、RC部材が大きくて、その中に鉄骨部材を入れて一体化させた部材がSRCです。

スポンサーリンク
 

SRCは剛性、強度も高く耐震性は高い。

SRCのメリットは堅く、強いこと。これを専門用語で言えば、「剛性と強度が高い」と言います。過去、SRC造で設計された建物は地震の被害も極端に少ない、と言われています。


堅い、ということは地震が起きても「変形しにくい」といえます。強い、ということは大きな地震のパワーにも耐えるくらい抵抗力があるわけです。


デメリットは、工事が大変なこと。RCは鉄骨とは別に鉄筋を配置します(鉄筋を配置することを配筋といいます)。この配筋が、鉄骨部材と干渉するため、あらかじめ鉄骨部材に孔を空けるなど、施工計画が大変重要です。


ではCFT造とは何でしょうか。


CFT造は鋼管の中にコンクリートを充填した部材

CFTとは、鋼管の中にコンクリートを充填した部材です。SRCがRC部材の中に鉄骨を入れた部材ならば、CFTはその逆。鋼管の中にコンクリートを詰めた部材です。


鋼管の中にコンクリートを詰めるためには、必ず「筒」のような断面でないとダメですね。難しく言うと閉断面といいます。一方、先に述べたSRCに使われるようなH鋼は、開断面といいます。


CFT造は下図です。黄色が鋼管、灰色がRCと思ってください。

CFT造はSRCのように、剛性、強度ともに高いことが特徴。また、CFTの場合、鋼管がコンクリートを包んでいるので、より高い圧縮強度を示します。また鋼管に対しては、コンクリートが座屈を抑制する効果があります。


例えば、空気を入れていない風船はぐにゃぐにゃで、物を支えられそうにありません。もちろん引っ張れば、強いのですが、押してもぐにゃぐにゃ。しかし空気や水を入れるとどうでしょう。風船のゴムが引っ張られて、軽いものなら置いても大丈夫そう。


つまり、これと同じ効果がCFT造に見込めます。専門用語でコンファインド効果なんていいます。


また火災が起きた時、普通の鉄骨よりもCFTは鋼管の中にコンクリートが火災時の熱を吸収してくれます。熱容量が大きいと言います。要するに、CFT造は耐熱効果も高くなるわけです。


今回は、SRC造とCFT造の違いを説明しました。RCに鉄骨を入れた部材がSRC、鉄骨にコンクリートを入れた部材がCFTと考えてくださいね。

▼この記事を今すぐSNSでシェアする▼


▼こちらも人気の記事です▼

▼人気の記事ベスト3▼

▼いつでも構造力学の問題が解ける!▼

構造ウェブ問題集

▼同じカテゴリの記事一覧▼

▼カテゴリ一覧▼

▼他の勉強がしたい方はこちら▼

スポンサーリンク

検索

カスタム検索

プロフィール

おすすめ特集

note始めました 構造ウェブ問題集

人気の記事ベスト3

建築の本、紹介します。▼

すぐにわかる構造力学の本

同じカテゴリの記事一覧

  1. HOME > 構造力学の基礎 > SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)とCFT造(コンクリート充填鋼管造)の違い