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鉄骨のデメリットは、火に弱いことです。また地震時で揺れやすいデメリットもあります。今回は鉄骨のデメリット(重量鉄骨、軽量鉄骨)、地震との関係について説明します。なお、鉄骨は火熱に弱いため、耐火被覆を施します。耐火被覆、軽量鉄骨と重量鉄骨の意味は、下記が参考になります。
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鉄骨のデメリットを下記に示します。
・火熱(火による熱)に弱い
・地震などで揺れやすい
鉄骨は火災に弱いです。鉄骨部材の耐力が大幅に減少します。そのため、耐火構造とすべき建物では、鉄骨部材を耐火被覆でつつみます。耐火被覆の意味は、下記が参考になります。
鉄骨部材の耐火対策として、耐火被覆の他に、耐火性能のある鋼(fr鋼)があります。fr鋼の詳細は、下記が参考になります。
fr鋼とは?1分でわかる意味、特徴、溶接性、耐火被覆との関係
また鉄骨部材は地震で揺れやすいです。鉄骨部材は、下図に示す鋼管や薄板で構成した部材を使うことが多いです。鉄筋コンクリートの部材に比べて「剛性」が低く、揺れやすい特徴があります(鉄骨造でも、ブレース構造は比較的揺れにくい構造です)。
「揺れやすい」=「耐震性が無い」とは、一概にはいえません。「揺れやすい」性質が、逆に、地震の力を受け流す(専門的にいうと難しいので省略します)、吸収することにつながるからです。
ただし、地震時に揺れやすい建物の中にいて、気分が良いものでは無いです。大変な恐怖感を感じることもあるでしょう。
一方、マンションの構造材料に多く採用される鉄筋コンクリート造は、剛性が高く揺れにくいです。防音、耐振動性に優れており居住性の高い構造です。鉄筋コンクリート造は耐火性もあります。
鉄骨は、軽量鉄骨と重量鉄骨に分けられます。詳細は、下記が参考になります。
軽量鉄骨のデメリットを下記に示します。
・重量鉄骨に比べて耐震性が劣る(木構造と同程度)
・火に弱い
・揺れやすい
軽量鉄骨造とは、軽量形鋼という厚みが薄い板(3.2mm以下)を用いた構造です。軽量な点は良いですが、その分、断面性能も落ちます。耐力、剛性共に重量鉄骨を大幅に下回ります。そのため、事務所ビルや公共建築物で軽量鉄骨を用いることは、ほとんど無いです。主に住宅やアパートで使う鋼材です。当然、火に弱いです。
重量鉄骨のデメリットを下記に示します。
・火に弱い
・揺れやすい
上記は、前述した通りです。軽量鉄骨に比べて、耐震性は改善されています。ただし、住宅や2階建てアパートで重量鉄骨造が使用されることは滅多にないでしょう。
なお、中層マンションでは重量鉄骨を使います。断面性能が低いので、耐震性を確保できないからです。
今回は鉄骨のデメリットについて説明しました。理解頂けたと思います。一番の問題は、「火」です。火熱により、鉄骨の耐力は大幅に低下します。耐力が低下すると、重さを支えられず崩壊する恐れがあります。よって、耐火構造とすべき建物は、耐火被覆が必要です。下記の記事も併せて勉強しましょうね。
fr鋼とは?1分でわかる意味、特徴、溶接性、耐火被覆との関係
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