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建築でいうベンチマークは、建築物の高さ、平面的な位置の基準です。ベンチマークを元に建物の配置やGLが決定します。記号でBMと書きます。今回はベンチマークの意味、記号、決め方、留意点について説明します。
※GLやSLについては下記が参考になります。
建築のSL,GL,FLとは?1分でわかる意味、CHとの違い、図面の表記法
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建築のベンチマークは、建築物の高さ、平面的な位置の基準点です。建築物を設計するとき、まず設計GLを設定します。
ただ、そもそも設計GLをどこにするのか、周辺道路との位置関係などを元に決定します。これらの位置は、基準点を元に測量すれば計測できます。この基準点がベンチマークです。
ベンチマークは、主に既存工作物や、杭などとします。ベンチマークの決め方については後述しました。
なお、ベンチマークと設計GLの関係は、配置図または平面図などに明記するのが望ましいです。
ベンチマークは、「BM」という記号を使います。建築図面の配置図や平面図をみると、BM、BMとGLの関係が明記されています。KBMは仮りベンチマークの意味です。BM、KBMは同じ意味と考えてください。
ベンチマークは、主に周囲にある既存工作物や杭、新設した木杭とします。既存工作物の例として、電柱や塀、道路わきの側溝などがあります。
ポイントは、建物ができる間、「動かないこと」です。ベンチマークは設計時に決めますが、工事が始まってからも利用します。動きやすいものにベンチマークを設定すると、基準点にした意味がないですね。
またベンチマークは通常2カ所以上に設けます。2カ所のベンチマークを相互にチェックします。
ベンチマークを新設する場合、「動かないこと」に留意してください。木杭を新設し、ベンチマークとしたなら、周囲を養生柵で囲うなど工夫が必要です。
実体験ですが、ボーリング調査時をするために決めたベンチマークと、建物を設計するときに決めるベンチマークが異なることが起きました。
下図をみてください。ボーリング調査は、地盤調査会社が行います。地盤の深さを調査するとき、周辺地盤との位置関係が必要で、ベンチマークを決めます。これをBrBMとします。
一方、通常建物を設計するときに必要なベンチマーク(このベンチマークは設計者が決めることが多いです)をBMとします。
BMとBrBMが一致しないために、基礎深さの設計変更を要したのです。あまり起きない事例ですが、ベンチマークが変わると、構造計算も変わると覚えてくださいね。
※ボーリング調査は下記が参考になります。
ボーリング調査ってなに?すぐに分かるボーリング調査と標準貫入試験
今回はベンチマークについて説明しました。ベンチマークの意味が理解頂けたと思います。ベンチマークの意味、記号、目的などを理解してください。ベンチマークは建築物の配置や高さを決める大切な基準点です。併せてGLについて勉強してくださいね。
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