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構造図とは何か?

最近、大きな地震が頻発しています。普段、安全そうに見える建物でも、数百年に一度の大地震が起きれば、今後使用できないほどの損傷を受けるでしょう。


もちろん、そんなことは人生の一度でも避けたいはずです。だから出来るだけ安心できる建物に住みたい。そんなニーズが一般の方にも増えているかと思います。


又は、新築住宅をこれから建てる方は、ほとんど建築図面(意匠図)だけを建築士から見せられて建設が進んでいるかと思います。


しかし、地震にどうやって耐えるのか? 人間や積載荷重が床に載ったとき、壊れたり傾いたりしないのか? そういった観点で設計された図面が本当はあるのです。


これを『構造図』と言います。構造図を作成しているのは、基本的に構造設計者です。今回は、構造図について紹介します。


伏図、軸組図

構造図で一番重要なことは、柱や梁などの『構造部材』の寸法が分かることです。寸法とは、柱の大きさを意味します。例えば、あなたの家の大黒柱の大きさは縦×横が200×200mmの大きさ、というように。


しかし、建物を成り立たせるための構造部材は数が多いこと、いちいち図面に明記すると分かりにくいことから、伏図や軸組図をつくります。


伏図や軸組図では、構造部材の姿が描かれています。そして、構造部材のすぐ横に符号が描かれているのです。例えば、柱なら『C1』というように。もちろん、C1だけだと何のことか理解できません。そのため、C1を説明する『部材リスト図』という図面が別途あります。


さて、伏図とは結局何か?


つまり、建物を平面的に見た時の、構造部材の姿図と符号が描いてある図面と言えます。では、伏図で何がわかるのか、というとざっくりとした構造部材の大きさであったり、柱や梁の位置、構造設計に詳しい者が見たなら、構造計画や構造設計の意図、構造的に危うい箇所まで読み解くことができます。


軸組図は、建物を断面的に見た図面です。内容は伏図と同じで、構造部材の姿図や符号がわかる図面となっています。


伏図と軸組図は、構造図の中で最も根幹となるものです。伏図は、さらに細分化して、杭伏図、基礎伏図、梁伏図があります。

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部材リスト図

部材リストは、伏図、軸組図に描いてある『符号』と対応する構造部材の大きさが描いてあります。大きさ、というのは実は曖昧な表現で構造的に、断面と言います。構造部材の断面は2種類あります。


『幅』と『せい』です。幅はまさしく断面の横方向の大きさです。せい、とは専門用語ですが、縦方向の大きさを言います。幅はB,せいはDの記号で示すことが一般的です。



詳細図

伏図、軸組図、部材リスト図は、縮尺が1/100とか1/200の大きな絵です。しかし、実際は1/1で物はできますから、鉄骨造であればボルトの納まり、RCであれば鉄筋の納まりが必要です。


もちろん全体に渡って、鉄筋の納まりを描くのは大変ですから、特殊な箇所を取り出して納まり図を描きます。これを詳細図と言います。詳細図は1/30や、さらに細かければ1/5の図面もあります。



標準図

構造図に関わらず建築図面には、標準図と特記仕様書があります。標準図とは、例えば構造部材同士の『標準的な納まり』が描かれている図です。


なぜ、そんなことをするのか?


それは、全ての納まりを描くことは、とても大変だからです。つまり、標準的な箇所を1つの図面に描いておけば、後はそれに倣えばよいのです。



まとめ

以上、構造図とは何か説明しました。要約すると、私たちが安全に床を歩けるように、地震が来ても人命が助かるようにする、そんな仕組みが纏められている図面が構造図です。

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