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断面設計(断面算定)とは?意味・計算手順と断面係数・断面二次モーメントの使い方

この記事の要点

断面設計(断面算定)とは、柱・梁などの構造部材が曲げモーメントやせん断力に安全に抵抗できる断面寸法を求める検討です。最大応力度が許容応力度以内に収まるよう断面係数Zを決定します。

断面係数Z=断面二次モーメントI÷距離yの関係を用いることが多く、両者の意味を整理しておくことが実務では重要です。

断面設計では断面係数や断面二次モーメントを用いて許容応力度以下となる断面寸法を求めます。

この記事では、断面設計とは何か、断面設計はどう求めるのかを整理します。

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断面設計(だんめんせっけい)とは、柱や梁などの構造部材が壊れないよう、有害な変形が生じないような「断面の大きさ」を決める検討です。

今回は断面設計の意味、公式、断面係数と断面二次モーメントとの関係について説明します。

部材断面の意味は下記が参考になります。

断面とは?1分でわかる意味、図面、断面方向、断面図との関係

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断面設計とは?

断面設計(だんめんせっけい)とは、


構造部材(柱や梁など)が壊れないこと

有害な変形が生じないこと


を満たす、部材断面の「大きさ」を決める検討です。


建物を支える構造部材は、あらゆる荷重に対して安全であるべきです。また、床や梁が変形で斜めになっては意味が無いですね。


部材断面を大きくすれば、荷重に対する抵抗力は高くなります。変形も小さくなるでしょう。一方で、コストがかかります。


部材断面が安全上、使用上、問題ないよう設計するだけでなく、コストとのバランスを考える検討が断面設計です。


構造部材、断面の意味は下記が参考になります。

構造部材とは?柱・梁・耐震壁の種類と非構造部材との違いを解説

断面とは?1分でわかる意味、図面、断面方向、断面図との関係

断面設計の公式

断面設計では、下記の公式などを使います。作用荷重、生じる応力、支持条件などにより用いる公式が違うので注意しましょう。


σm=M/Z

σn=P/A

τ=Q/A


σmは曲げ応力度、σnは軸方向応力度、τはせん断応力度です。上記より求めた応力度が、許容応力度以下になるよう部材断面を決めます。断面を大きくするほど応力度が小さくなります。


上記などの検討式で断面の安全性を確認した後、変形を計算します。変形量が規定値に納まるかどうか確認が必要です。


たわみの意味、たわみの規定値は下記が参考になります。

たわみ(撓み)とは?意味・求め方・公式・単位・記号をわかりやすく解説

使用上の支障とは?1分でわかる意味、たわみ、制限、告示、スラブ

断面設計と断面係数、断面二次モーメントの関係

断面設計では、下記の検討より断面の大きさを決定します。


応力度(許容応力度以下か?)

たわみ(所定の変形量以下か?)


応力度を求めるためには断面係数が必要です。断面係数の意味は、下記が参考になります。

断面係数とは


たわみを求めるためには、断面二次モーメントが必要です。断面二次モーメントの意味は、下記が参考になります。

断面二次モーメントとは|公式・H形鋼・たわみとの関係


たわみの意味、規定値は下記が参考になります。

たわみ(撓み)とは?意味・求め方・公式・単位・記号をわかりやすく解説

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断面係数、断面二次モーメント共に、断面が大きくするほど大きい値です。

混同しやすい用語

断面係数

断面係数(Z=I/y)は曲げ応力度の算出に使い、断面二次モーメントはたわみ・剛性計算に使います。

役割が異なります。

断面二次半径

断面二次半径(r=√(I/A))は細長比の計算に使う断面定数で、座屈検討時に重要です。

断面設計を整理した表を示します。

項目内容備考
断面設計の目的部材が壊れず有害な変形が生じない断面寸法を決定構造設計の中核業務
使用する断面定数断面係数(Z)、断面二次モーメント(I)応力度・たわみの検討に使用
断面設計の条件許容応力度以下となる断面寸法を求めるσ≦fb、δ≦δa

まとめ

今回は断面設計について説明しました。

意味が理解頂けたと思います。

断面設計は、部材が安全であること、有害な変形が起きないよう部材断面の大きさを決める検討です。

構造設計の業務の中で、最も重要な検討業務といえます。

実務で行う断面設計の方法は、下記の書籍を通して勉強できます。

JSCA版 S建築構造の設計 第2版

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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

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ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

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