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剛心(ごうしん)とは?読み方・意味と重心との偏心・耐震設計への影響

この記事の要点

剛心(ごうしん)とは、建物の剛性(かたさ)の中心点です。地震力は建物の質量中心(重心)に作用しますが、抵抗する力の中心が剛心です。

重心と剛心がずれると地震時に建物がねじれます。このずれの大きさを偏心距離(e)と呼び、偏心率Re=偏心距離/弾力半径で評価します。耐震設計では偏心率を0.15以下(令第82条の6)に抑えるよう耐震壁の配置を決めます。

剛心とは建物のかたさの中心です。

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剛心の読み方は「ごうしん」です。

剛心とは建物のかたさの中心です。

外力に抵抗する(踏ん張る)中心と言い換えてもよいでしょう。

似た用語に重心(じゅうしん)があります。

建物に作用する地震力は「慣性力」なので、建物の重心位置に作用します。

この剛心と重心のずれによるモーメントが建物に「ねじれ」を起こします。

今回は、剛心の読み方、意味、計算式、ねじれとの関係について説明します。

偏心率の計算、建物の重心、剛心は下記が参考になります。

偏心率の計算方法は?5分でわかる式、建物の重心、剛心の求め方、弾力半径、ねじり剛性の算定

建物の重心の求め方は?計算式・偏心率との関係と地震力への影響(モーメントのつり合い)

重心と剛心の違いとは?偏心距離e・偏心率・耐震設計との関係

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剛心の読み方は?意味

剛心の読み方は「ごうしん」です。剛心とは、建物のかたさの中心です。建物を構成する柱、壁などの部材はかたさ(剛性)をもっています。各部材のかたさを考慮して建物のかたさの中心を求めます。言い換えるなら剛心は、外力に抵抗する中心です。


剛心の関係用語に重心(じゅうしん)があります。建物の重心は、建物の重さの中心です。剛心に関係する用語の読み方は下記のとおりです。


・偏心 ⇒ へんしん

・偏心率 ⇒ へんしんりつ

・偏心距離 ⇒ へんしんきょり

・弾力半径 ⇒ だんりょくはんけい

・ねじり剛性 ⇒ ねじりごうせい


偏心距離ってなに?1分でわかる意味と、偏心率との関係

偏心率とは?重心・剛心・偏心距離との関係と計算方法

剛心の計算式、ねじれとの関係

地震力は慣性力なので、建物に作用する地震力は重心位置に作用します。一方、地震力に対して抵抗する(踏ん張る)中心は剛心です。よって、重心と剛心がずれると、下図のようなねじれが生じます。


剛心と重心のずれとねじれ


よって、建物の剛心と重心はできるだけ近づけるように設計します。剛心と重心の関係は下記が参考になります。

重心と剛心の違いとは?偏心距離e・偏心率・耐震設計との関係


剛心の計算式を下記に示します。


剛心の求め方


剛心の求め方の詳細は下記をご覧ください。

偏心率の計算方法は?5分でわかる式、建物の重心、剛心の求め方、弾力半径、ねじり剛性の算定

混同しやすい用語

剛心(ごうしん)

建物の水平剛性(剛性)の中心です。

水平力が剛心に作用するとねじれが生じず、剛心と重心が離れるほど偏心が大きくなります。

重心(じゅうしん)

建物の質量の中心です。

地震力は重心に作用すると考え、重心と剛心の距離が偏心距離(e)になります。

偏心距離(e)・偏心率(Re)

重心と剛心の水平距離が偏心距離、偏心距離を弾力半径で割った値が偏心率です。

偏心率が大きいほどねじれが起きやすくなります。

剛心の読み方を整理した表を示します。

項目内容備考
剛心(読み方)ごうしん建物のかたさの中心
重心(読み方)じゅうしん建物の重さの中心(地震力作用点)
剛心と重心のずれ偏心距離(e)→偏心率(Re)に影響ずれが大きいほどねじれが生じやすい

まとめ

今回は、剛心の読み方、意味について説明しました。

剛心の読み方は「ごうしん」です。

重心の読み方は「じゅうしん」です。

剛心は建物のかたさの中心、外力に対して抵抗する(踏ん張る)中心とも言えます。

剛心と重心のずれを偏心距離、剛心と重心のバランスを表した指標を偏心率といいます。

偏心率の意味、計算など下記も参考になります。

偏心率とは?重心・剛心・偏心距離との関係と計算方法

偏心率の計算方法は?5分でわかる式、建物の重心、剛心の求め方、弾力半径、ねじり剛性の算定

重心と剛心の違いとは?偏心距離e・偏心率・耐震設計との関係

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理解度チェック

Q.

剛心とは何で、どう読みますか?重心との関係は?

答えを見る

剛心(ごうしん)は建物のかたさ(剛性)の中心点で、外力に抵抗する(踏ん張る)中心です。各部材のかたさを考慮して求めます。似た用語に重心(じゅうしん)があり、地震力は慣性力なので建物の重心位置に作用します。重心と剛心がずれると、そのずれによるモーメントで建物にねじれが生じます。

Q.

剛心と重心のずれ・偏心率と耐震設計の関係は?

答えを見る

重心と剛心の水平距離が偏心距離(e)、偏心距離を弾力半径で割った値が偏心率Re=偏心距離/弾力半径です。偏心率が大きいほどねじれが起きやすくなります。耐震設計では偏心率を0.15以下(建築基準法施行令82条の6)に抑えるよう耐震壁の配置を決め、建物の剛心と重心はできるだけ近づけるよう設計します。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

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